『OKR』は自分以外の誰かと働くことに疲れた人こそ読むべき本だと思う
こんにちは、おいとま(@not_barikyari)です。
ベンチャー企業でBtoBマーケティングの仕事をしています。
今日は、OKR(オーケーアール)という本の感想を書いていこうと思います。
私が働いている会社はこのOKRを導入している風です。「風」を付けたのは、うまく運用されている気がしないので、きちんとフレームワークからあらためて学んでみようとついに積ん読になっていたこの本を手にとった次第です。
(流行りに乗っかって1年以上持ってはいたという…)
どんな本か?
この本は二部構成です。
第1部 実行家の物語
第2部 OKRのフレームワーク
目次見た瞬間に第2部だけ読むことも考えたのですが、それでは根本的な悩みは解決しない気もしたので、第1部から読むことにしました。
ベンチャーあるある
結論としては、第1部はベンチャーあるあるのかたまりですね!
まったく同じことではないけど、似たようなことがよくあります。
・毎日目まぐるしく日々がすぎて注力すべきことが増える
・重要度が高いが緊急度が低い案件をついつい後回しにしてしまう
・重要度と緊急度の基準が人によって違う
・互いに無関心なメンバー
・四半期のはじめと終わりにしか思い出さないObjective
・KeyResultだけがKPIとして運用される日々
・そしてワークしないOKR…
ベンチャーに限らず、組織で働く人なら少なからず経験するあるあるが、とあるスタートアップを舞台に繰り広げられます。
ベンチャーの人が読むと面白いですが、前職にいた際に読んでもおもしろかったと思います。
OKRのフレームワーク
第1部で出てくる架空の会社?では以下のようなフレームワークが出てきます。真似できるところあるかもととっさに書いただけなのでだいぶ汚いですが…(字も下手ですしね…)
自分の実生活に当てはめてみると、そもそも今使われているのは右上だけだし、今の部署のObjectiveが何かって言われたらさっと答えられないしそりゃワークしないなと思いました。
また、全員がOKRのフレームワークをある程度理解した上でのぞまないと形骸化する、ということを架空の会社の実例を知って学ぶことができます。
ObjectivesとKeyResultsの決め方
第1部で架空の会社のあるあるを散々叩き込まれたおかげで、第2部は、仮に自分が今所属する部署のOKRをつくるならどうするか…と当事者意識をもって考えられる構成になっています。
Objectivesの基本
・定性的で人を鼓舞する内容にする
・時間的な縛りをつくる
・各チームが独立して実行できるようにする
KeyResultsの基本
「どうやってOを満たしたとわかるのだろううか?」とシンプルな問を立てる
→成長率、エンゲージメント、売上、性能、品質
KRはOの達成基準なのですが、マネジメント次第でKRの数値をただ追うだけの組織になりそう。
チェックインやWinセッションをそもそもやっていないでOKRを導入していると言えるのか?と第1部があったことでより理解が進みますね…
仕事は雑用のリストではなく、グループ一丸となって共通のゴールに向かうものでなければならない。
そして、働く上でつい忘れがちな大事なことがたまにさらっと書いてあるのがこの本の不思議なところでもあります。
自分以外の誰かと働くことに疲れた人が読む方が良い本かも知れない
読むまでは「はいはい、目標設定のフレームワークの本でしょ」ぐらいの気持ちで積ん読をしていた私ですが、読んでみるとドンピシャで組織やチームの話でした。そこまで大きい単位でなくとも、自分以外の誰かと働く際にはこの考え方が頭にあった方が、働きやすいのかも知れないなと思いました。
最後まで読んでいただいた方、ありがとうございました!
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