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猿☆人間
2024年5月18日 09:12
金網にもたれて見上げれば空も遠く吐いた煙まで呑み込んでしまう.欲しかった手を伸ばすほど押し遣っているような.せめて一瞬でも輝きたくて堕ちてみようかと風を浴びたりそこまでしてもあと一歩が足りなくて星にもなれなくて戻れなくて黙って笑った..憧れに限って振り向けば影も青く読んだ続きまで染め上げてしまう.欲しがった目を瞑るほど追いかけてくるような.
2024年5月17日 09:50
最後には勇気だったと見上げる壁の高さに恍惚と笑む.堕ちる果実の潔さからも滲んでならない猜疑心.物理的な距離では測りきれない曖昧な形磁石が引き合うようにある一定を超えると作用し合う願ってもみないままに今どちらかの面は静かに待っている互い違いでやっと..最初から一つだったと見透かす振りの上手さに嘆息を呑む.朽ちる果実の美しさからも香ってならない
2024年5月16日 09:08
片方だけ止まらない待つしかないから黙ってしまう.目の当たりにする全てを洩れなく捉えたままゆっくり忘れてあげる.なかったことになっておくれどんな手品よりも素晴らしくタネも仕掛けも夢も希望も一つと残らずなかったことになっておくれどうか今はちゃんとらしく泣け..永遠とは変わらないこれしかないから頼ってしまう.身に憶えのあるいつかをあえなく逃したまま
2024年5月15日 09:11
選べなかっただから選ばされたそんなことだろう.限りある声の中含みを持った子守唄.いずれ遠い何処かで同じ吐息で眠るよく似た君に捧げたいその優しさはどんな由来なのか知る権利があるということもしも忘れてしまってもなかったことにはならないから..較べなかっただから較べられたそんなものだろう.果てしない未知の外終わりを待ったわらべ唄.いつも柔い何かを
2024年5月14日 09:48
失くしただけならば見つければいいじゃあ、あなたのことだったらどうすればいいの.幽かな影すら消えてゆく呼びかける声はなく.倒叙形式に則って紐解いてみればありふれた結末にだって心は動くのか愛だなんて言わないでおくれもっと判り易く私は泣きたいのだからずっと静かに..止まっただけならば始めればいいじぁあ、いつものことだったらどうしたかったの.確かな夢す
2024年5月13日 08:11
要らないと言ったのはそっちだったのに黙っていればもうそれまでなのか.消えた光に細めた目遠くなってゆく.誰かのせいにしたままでもわりと暮らせてしまう二度寝のついでに夢と混ざってあとで思い出そうがどれも同じ坦々とした日常そんな再現ドラマをまた演じているような懐かしい普通美しい苦痛..知らないで待ったのはどっちだったっけ願っていればもうそれこそなのか.
2024年5月12日 10:11
振り向かないそれだけが最後の意地だった今さら.冷たい雨降り頻る中でも濡れない頬.やっと君に逢えるんだね写真のようには笑えないがとっても嬉しいんだずっともうずっと願っていたけれどそれももうこれで終わり息を一つ小さく吸って呑み込んで..抱き寄せないそれなのに恐らく好きだった何より.明るい星鳴り響く中でも差さない傘.きっとすぐに判るだろう
2024年5月11日 08:48
朝になる瞬間が嫌いカーテンを閉めていても目を瞑ったって容赦なく光は満ちてくるから.なす術もなく私はまた黙ってそこに落ちる.知らない方がよかったと後で思うくらいならば忘れてしまう方がよっぽど楽なのかな冷たいフローリングの肌触りもたれれば仄かに温かい冷蔵庫いつだって思い出せるのに何故か淋しいいつも淋しい理由ばかりが正しい..朝を待つ退屈は普通コーヒーが冷めて
2024年5月10日 09:36
最悪から考えただからかなその涙にもきっと道筋があった.愛の複数形それはまだ誰も知らない.目を瞑ったまま二人になる離した手から手へと送り合う何か暗闇が光を食うそれだけが真実になるその時になって抱きしめるそっけなくも強く..贅沢にも諦めたそしたらばこの心にもちょっと傷痕はあった.夢の及第点それはまだ誰も知らない.気を遣ったまま一つを取る
2024年5月9日 09:00
君が幸せだと僕も嬉しいそんな気持ちのことを何というのだろう.果てしない旅振り返る度思い出を滲ませる膨らみ.際限なく遠くまで行きたいと道を捜すけれどもそういうものはいつか何処かに繋がっては同じ所に帰ってくるんだ地球が丸いからそれは仕方ないとしてそれでも僕は進みたくて前でも後ろでも上下左右斜めにだって..僕の幸せには君が不可欠そんな気持ちのことを誰
2024年5月8日 09:02
きっと全ての音楽が等しく知る海を眺めるだけで涙が止まらなくなるような.誰かのことをふと思い出す度にまた流れる.欲しかったのはいつものこと欲しがったのは誰かのもの曖昧であるべきなのに名前をつけたから生きてしまった終わるために始めてしまったんだ..きっと一つの真実が静かに啼く夜を信じるだけで元には戻らなくなるような.何彼につけてすぐ諦めるはずがまた
2024年5月7日 08:57
大事なものであればあるほど壊れないようにともっと大事に扱うけれどそれを優しさとは思えない.三度目にしてようやく叶った夢が何故か懐かしい.この街は転がりながら変わったふりをする厚塗りのメッキがやがてその重さに耐えきれず自然と崩れてゆく様をそれすらショーとして輝かせてしまうからそんな中で凛と立つ案山子になる..特異なものであればあるほど明かさないようにと
2024年5月6日 09:25
それでも私は向き合わずにはいられないいつか悔やむとしても今を蔑ろにしてまで知りたい明日なんてない..何かの割れる音で目を覚ました朝というにはまだどこか冷た過ぎる光の中で.幽かに灯る命が笑うこんな世界を.それでも私は向き合わずにはいられないいつか悔やむとしても今を蔑ろにしてまで知りたい明日なんてない独り言ちるいつまで経っても思い募る最後の最後に祈って
2024年5月5日 09:39
暇つぶしに点けた火では汚らしくただ燃えるばかり.夜空に押しつければ星が焦げてくすぶった.消せないこんな新品の灰皿に捨てるような吸い殻はないと今さら思ったところで減ってゆく時間と長さが妙に生々しく私を最短距離で見つめてくるから黙るだけ..好き嫌いに混ざるなんて面倒臭くまた泣けるくらい.夜風に立ち止まれば星が溶けて転がった.足りないこんなち