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猿☆人間
2020年4月30日 07:25
口癖が寝癖みたいに付いて回って午後まで残ってほとほと呆れている.綺麗な色の葉っぱを拾ってポケットに忍ばせる誰も知らない秘密を作る.そうして夜は嘘を吐く沢山たくさん他所を見る止め処なく流されて辿り着いた床に寝転ぶここからまた朝を待つのは今年のトレンドの第一位心をあなたにあげる..あご髭が氷柱みたいに常に育って指でも触ってとぼとぼ歩いて行く.萎れただけの葉
2020年4月29日 17:15
さっきまでは空を飛んでいる鳥が自由に見えたのに何がきっかけか今は遠い目をしている.あまりにも広すぎるその空の真ん中で迷子になる姿が浮かぶ.考え方が世界の半分だとするともうこの時点で残りの半分しかないと嘆くのはとても簡単否、考え方が世界の半分だとするとまだこの時点で余裕が半分ほどあると思えたら実は楽しい.鳥は空に居るのではなくて鳥が居たから空なんだ..さ
2020年4月28日 13:50
言葉はなるたけ小さくピーナッツクリームの中の砕けた欠片くらいに粒々としたその感じが存在をより際立たせてくれる.オブラートは大袈裟だからふかふかのパンで挟めばこんな僕にだって思うことがある.世界とか愛とか夢とか大きさも儘ならないものにこれまで幾度と惑わされたか言葉で言葉を説明しようなんて大それたことは言わないからもっとジャンクにやっても誰が責めたりするものかだってピ
2020年4月27日 10:24
原付が走り去った後のあの匂いが好き水で薄めたような夕焼け見慣れた町並み変わらないものの中に遂に自分も含まれた.らしくある為に失くしていったところ.悲しみに手を振れるほどまだ優しくはなれないけれど忘れないでいると強く望むだけならばここからでもできそうと今は独りアスファルトの上で暮れてゆく空を見ています..営みが崩れかけた頃の美しさが好き紙を透かしたような似顔
2020年4月26日 14:55
雨でも降ればいいと口を衝いた所で気が紛れることもなくくっきりとした影がぽつんと落ちているだけ.槍でも降ればいいと口を衝いた所で楽になれる訳もなくこっそりと出た部屋を静かに恋しがるだけ.独り言ちるのにもユーモアが要る.味のしなくなったガム半額の菓子パン淹れてきたコーヒーだだっ広い駐車場の片隅それだけたったそれだけそれだけが僕の世界..風邪でも引けばいい
2020年4月25日 15:47
ニュータウンの朝まだ仄暗い部屋冷たい硝子窓の向こう幾つもの屋根の上宇宙人のようなアンテナが立っている.一様に同じ空を見つめながら物思いに耽るのは僕だってそう.帰りたい星があるそんなことを恥ずかしがりもせずふと思いついたりする逃避癖が生んでしまった幻想くらいならよかったのにどうやら強ち嘘でもないらしい..ニュータウンの朝まだ寝つけない部屋遮るブラインドの隙
2020年4月24日 09:08
RPGを始める際にもボウリングのスコア表にもSNSのアカウントにも一体僕は何人の僕をこの世に生んでいるのだろう.一人一人にも性格があって釣り合わなさそうなのにすぐに大人しくなる.僕は僕だけれども僕ではない僕もあって辻褄合わせのつもりはないがその都度新しい僕に僕は名前をつけてあげるここに居ていいのだと口に出すまでもなくまた僕は僕と僕を見つける..ラジオにメール
2020年4月23日 12:16
僅かな言葉数で何かを伝えようとするとまた別の何かしらを取り零してしまう.それをリスクと呼べばまた静かになって思い出す懐かしい夜の喧しさ.いくら総てを明け透けに渡したとしてどちらかの周波数が一つでもずれていたとすれば網で掬った水手に入れられるのは浮かんでいたものばかり流れ落ちるものはそのまま..それがリアルと知ればより静かになって滲み出る珍しい夜の囂しさ.
2020年4月22日 08:02
西日が当たって美しく光るふとした動きで舞い上がってまた静かに降り積もるただ巡るように.風に弱いんだそれはいとも容易く何処へでも飛ばされる.譬えばスノードームとか砂時計をイメージするもう予めそこにあるだけそれらがあっちへ行ったりそっちへ行ったりするだけ時にはぎゅっとしたり時にはばらばらになる..季節が回って新しく眠る予期せぬ事態に成り代わってまだ真面目
2020年4月21日 08:34
冷静になって考え直すとそうでもなかったと気がついたりするだから難しい.沸騰したてのお茶にも冷ましておいたお茶にも良さがあるように.どっちつかずだったらどっちを選ぶか次第つまりは自分のさじ加減と引き際誰にしたって他人事には興味がないもっとすっとじっと渦中の人らしく..どっちつかずだったらどっちを拾うか次第つまりは自分のいい加減とユーモア誰にしたって退
2020年4月20日 08:57
バスの窓側の座席いつも白い光がそこばかりを照らし浮かび上がったように目を引く花飾り.その人を象徴している優しそうな彩り振動に合わせて揺れる名は知らなくても見たことのある花々.日々想像の積み重ね蕾は咲いたと言えなくてまだ少し待っている日々悔しさの出し惜しみ涙は綺麗と知らなくてまだ少し待っている雨のち晴れの時の風の気儘さそうであれたら..バスの窓側の座席今日
2020年4月19日 15:15
春が懐かしい宵の花から香りが伝って開いた窓越しの月誰かに似ている.あの歌の頃に生まれた心の形新しくまた重なり合う.楽しみを育てたら終わりが見えなくて考えている内にもう春が来た淋しさを数えても涙は尽きなくて乾かしている内にもう虹が出る..あの歌の頃に憶えた願いの形新しくまた確かめ合う.ふと口遊むようなふと弾ませるようなしあわせを食べ過ぎた帰り道あ
2020年4月18日 15:19
ひと通り見飽きた季節が何度でも新鮮に感じられるのは忘れていたからだけではないような気がした.等間隔に並ぶ電線の上の鳥たちが物憂げに見つめてくる.自問自答にもMCとパネラーが居て答えたい時には後者が幅を利かせる正解か不正解かは実はそれほど重要ではなく言いたいことが言えたらいい言いたいことが言いたいだけだから季節の話も繰り返す..ひと通り見慣れた景色がい
2020年4月17日 08:41
珍しく早く目が覚めた日は意外と一日が長いことを知るそして今ではもう笑っていいとも!が放送していないことに改めてちゃんと淋しくなる.一杯では足りないコーヒーを淹れ直して昨夜のアメトーークを観る.生活リズムは恐らくたった一日では変わらないそんなことは百も承知で新鮮な気持ちに騒つくそうして舟を漕ぎ始める頃に外は綺麗な夕暮れとはいかなくて薄曇り僕らしくて可笑しかった.