広島の名産品の話

画像1

広島の名産品の食べ物言えば牡蠣、お好み焼き、瀬戸内レモンじゃないですか。次点でアナゴとかかな。

イマイチパッとせんというか。なんかもっとこう、肉とか無いんか?ってなってしまう。

唐揚げとかにしよう。唐揚げ量産して売っていけ。唐揚げを食いたいんや俺は。広島は今すぐ品種改良に力を入れて唐揚げに適した品種の鶏を生み出せ。こんなもんやったもん勝ちだから。

俺はですね、上にあげた3つともあんまり好きじゃないんですよ。非国民ならぬ非県民と罵られるかもしれんけど3つとも好きじゃない。カープも見てないし本当に俺は広島県民なのか?と自分でも不思議なくらいに広島のカラーが薄い。

まず牡蠣ね。あれは結構好き嫌い分かれる味だと思うんですよ。独特のエグみみたいなのあるじゃないですか。周りの人間が「美味いけ食ってみ?」って言うんでチャレンジする度に「ヴォエ!」ってなるんですよ。あのぷっくり膨らんだ部分を噛む勇気が出ない。

好きな人には申し訳ない。申し訳ないけど牡蠣って汚れた海で育つ、自然界における海のろ過装置みたいな役割を持つ存在なわけじゃないですか。実際広島のきったねぇ海だからあんな丸々太った牡蠣が取れるわけじゃないですか。

めちゃくちゃ乱暴な表現で言ってしまえば空気清浄機のフィルター舐めろってのと同義ですよ。そりゃ腹も下すわ。毎年一定数の人が大当たりして東北地方の祭りを思わせるイナセだね!って勢いでゲロを噴射したりレーザービームみたいなウンコ出す人がいるわけですからね。勢い半端ない奴。

怖くね?そんな食卓でロシアンルーレットみたいなスリルを味わう必要ある?牡蠣を生でいっちゃうぜ!って言う話聞くたびになんの罰ゲーム?って思ってしまう。でもフライにしたらお腹壊れないもん!って言うなら唐揚げにしとけ。同じ油で揚げるなら唐揚げ!お腹壊れない!安心!唐揚げ最強!

ほんで次お好み焼き。お好み焼きなー、ソースが好きじゃないんですよ。ソースが。ソースってなんかこう、味濃すぎるじゃないですか。あれをかけた時点でもう味がソース一色みたいな。何食ってもソースの味しかしねぇよってくらいに。

かの偏食で有名な俳優、大沢たかおがタルタルソースが好き過ぎてエビフライの事をタルタルソースを付ける棒って表現したけど、お好み焼きもソース付けた円盤だなと。そのくらいソースの味しかしない。

まずあの鉄板が透けて見えるんじゃねぇか?ってくらいに生地を薄く広げるのがわからん。粉モノなんだからそこはガッといけ。生地は厚めにふわっとさせろ。替わりにと言わんばかりにキャベツ鷲掴みにして滅茶苦茶入れるのもわからん。土俵入りする力士かってくらいに撒き散らす豪快さは何なの。

実質キャベツのソース炒め食わされてんじゃねぇかってくらいにキャベツとソースとうどんorそば。じゃあ俺焼きそばでいいかなって。もうね、唐揚げにしよ。ソースしかないお好み焼きと違って唐揚げは調味料もお好みで複数あるし。懐の深い食い物ですよあいつは。唐揚げはようやっとる。

で、レモンね。レモンてお前。俺はね、あらゆる味覚の中で最も酸味が嫌いなんですよ。酸っぱいの嫌い。知ってます?レモンって暖かい温暖な気候じゃないと栽培出来ないんですよ。日本の食料自給率って極端に低いのに恵まれた気候でそんなもん作ってんなよ。もうちょいなんかあるだろ。別のメインとなりうる、腹を満たせる食材作ってそっちに注力しろ。というか鶏を温暖な気候で育てて最終的に唐揚げにしろ。

酸味が嫌いな俺からしたら食卓におけるレモンの役割って唐揚げを台無しにする以外に特に浮かばないからね。大皿に盛られた唐揚げにレモン汁ぶち撒けるのやめようね。レモン汁をかけられた唐揚げはね、輝きを失ってしまうの。もう戻れないの。カリカリ感を失って、あまつさえ酸っぱくなってしまうの。

ブラックコーヒーが好きな人がいるとしてそいつにコーヒー淹れてあげた時にミルクと砂糖入れといたよ!って出したらそいつ凄い切ない顔すると思うんですよ。つまりはそういう事ですよ。

って言う内容の話を普段から提唱してるんですけど。こんな事ばっか言ってるから馬鹿舌だの子供舌だの悪魔超人だの言われるんですよね。今日は大嫌いなレモンを無理やり褒めようと思います。牡蠣とお好み焼きは…今ええわ。

レモンと言われて浮かぶのは昨年大ヒットに次ぐ大ヒットでもう聴きたくねぇよってくらいに流れた米津玄師の名曲『レモン』が浮かぶじゃないですか。早くもこけおろした。名曲ですよ名曲。

聞けばあの名曲、米津玄師のお爺さんが亡くなった時に作った歌だとか。噂ではお爺さんは瀬戸内レモンを栽培する農家を営んでいて、そんなレモン農家のお爺さんの事を思い浮かべてあの美しい歌詞が作られたという話なんですね。素晴らしい事ですよこれは。

胸に残り離れない 苦いレモンの匂い

俺この歌詞が凄い好きなんですけど、この歌詞はきっと優しかったお爺さんがレモン農家を営んでいたからこそ生まれた歌詞なんだなと思うともうね、レモン万歳。実際優しかったんか知らんけど。会ったことないんで。

もしお爺さんがレモン農家じゃなくて弁当屋とかで、目玉商品が唐揚げ弁当だったとするじゃないですか。そしたら上の部分の歌詞、唐揚げにちなんだ歌詞になってたかも知らないんですよ。

胸に残り離れない 美味いチキンの匂い

とかこんなんなってますよ。タイトルだってレモンじゃなくて唐揚げ、もしくはチキンになってますよ。切り分けた唐揚げの片方の様に今でもあなたはわたしの光って言われても何言ってんだこのデブって言われるわ。つくづくレモン農家でよかった。

これはもうあの名曲を作り出した功績の一端に我々広島県民の誇り、瀬戸内レモンが一枚噛んでる。やったぜ。もう米津というより広島の名物たるレモンがあの歌を生み出したと言っても過言ではない。今でもレモンは私の光って無理やり褒めようとしたんですよ。

今この記事を投稿する前に念のため調べてみたらこの噂、真っ赤な嘘でした。レモンはパッと頭に浮かんだだけみたいです。ドチャクソに過言でしたね。ここまで書いて念の為調べたらまさかの嘘って。

ほんと、何が瀬戸内レモンだよ。鶏の腿肉揚げてろ。








この記事が参加している募集

いただいたサポートは僕のストロングゼロの代金へと変わり、春には綺麗な花を咲かせるでしょう。