以下本文は、青空文庫からの引用である。
牧野信一『地球儀』は2013年センター試験、国語の第2問で出題された小説だ。突如でてきた「スピンスピン」という地球儀を回す様子が描かれ、当時の受験生は混乱したとしてネットで話題になった。
「お忙しいところと存じますが」と言った方がよい。
「このごろはどうなの?」は回答に困る。返答次第では場が凍りかねない質問である。
家が狭いのを「ものが多い」せいにしてはいけない。整理整頓だ。5Sだよ。
擬音語を発するオカン
なかなか「チェッ!」を口語で言う人はいない
人のことをあざ笑ってる場合ではなかった
一家の大黒柱になんてことを言う…
放蕩息子ならむ放蕩親父
「いかにも腹には確然としたある自信があるような顔をした。」という強がり
母は強し
父というより母の方が要注意人物か?
まさかの一家離散ですか???
ここまで読んでもまだ母はヤバい人でしかない
奇妙奇天烈すぎる
そういえば法要でしたね。読んでいる僕はすっかり忘れてたよ。
母、失礼すぎる
出ました!!!地球儀!!!タイトル回収です!!!
どうやらこの地球儀がキーとなるようです。
あぁ、これは…小説の人物が昔書いた小説を挿入するという…ややこしや
あぁ…!?黒魔術ですか???
地球儀を回す擬音は絶対にそれじゃない
せっかくスピンスピン回してたのに!!!
地球儀の周りを人が囲う奇妙な光景
まぁ、たしかに地球は丸くありませんからね
人使いが荒い!!!
地球儀を回しながら持ってくるとは。
なんの呪文ですか???
どこやねんそこ
何がどう赤いの???
地球儀でなんでそんなに団らんできんねん
あ、ヘーヤーヘブンってまさかのアメリカですか!?
「ブラジルの人聞こえますかー?」というギャグがあったようななかったような
アメリカへのあこがれは昔からそうだったのか。
「電話を引く」
時代だな~
なんの話してるの???
え、さっき「スピンスピン」回してたやん!!!ここでは「グルグル」かい!!!!!
「スピンスピン」って口で発しているのが面白すぎる
主人公による作品の挿入はここで終わり。どういう話だよ。
そりゃ書いてて「つまんね~~~」と思うわな
あぁ、いけません!!!地球儀の玉だけ外して遊んではいけません!!!
あんだけ「スピンスピン」と回していた地球儀を…もしかして回し飽きたんですか!?
一家離散の大ピンチ!
やっぱりどこかで父のことを想っているんだろうなこの主人公
たまにしか会わない親戚からこういうこと言われる筋合いなくないか!?
百害あって一利なしですね
あぁ、いけません!!!盗み聞きですよ!!!
母、やっぱり失礼
息子だけは父を想う気持ちが強いようで
急に心の声が
主人公、チー牛…?
まぁ、余計なことをしないのは大事
たまにしか会わない親戚と会うのって緊張するもんね
「これが」って紹介の仕方ある!?!?!?!?
主人公としては祖父より気になる父のこと
主人公の名探偵っぷりを発揮する
主人公、自己嫌悪なう
あの「スピンスピン」しまくった地球儀を…
見るたびに「スピンスピン」したくなっちゃうからですか???
いや、地球儀は「スピンスピン」するためにある
あの「スピンスピン」を生み出した主人公の小説、続きが読んでみたいよ
でた、この終わり!!!エモいやつだ!!!
本作は、地球儀を通じて、父と子の関係性が描かれており、父に対して「愛情」と「嫌悪」のはざまで葛藤する主人公が、のちに父となる姿を描いている。それの象徴として登場するのが地球儀である。もちろん、地球儀そのものに意味があるのではなく、父と子との関係性を地球儀に想いを託している。そんな暗喩として地球儀が登場するのである。
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