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映画感想まとめ

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2020年4月の記事一覧

「IT/イット “それ”が見えたら、終わり。」 (chapter one)

新作(chapter two)を観るための復習として、流して見ようと思ったのに、全く飛ばせなかった。 やっぱ大好きだな。 主役が属するのは「負け犬クラブ」というダメキャラのあつまり。 グーニーズが好きなので、この7名が愛しくてしょうがない。 ・どもり-弟亡くす ・ド近眼-下品 ・病弱-潔癖-マザコン ・バカ-ビビリ ・デブ-転校生 ・屠殺業-黒人 ・いじめられ-父から虐待 と、まあ、なんというか、全くイケてるキャラがいないけれど、スイミーじゃないが、一人ひとりは無力

映画「工作 黒金星と呼ばれた男」

爆発したり拳銃を撃ったりではなく、盗聴や潜伏というじりじりと進行する感じのスパイもの。 ファンジョンミンが商売人になりすまして、北朝鮮に侵入する。 北朝鮮でロケしたわけじゃないようですけど、すごい再現度ですね。 さまざまな価値観が入り組み、どれが正解なのか、なかなか示してくれない感じがとても良いです。 与党が自分たちが選挙で勝つために、北に金をはらって国境で軍事行動を起こしてもらう作戦、ってのはほんとにあったようですね。 国家や人々の幸せを願う価値観、政権を維持すること

映画「宮本から君へ」

いまから観る。 原作はずっと昔に読んで、とてもおもしろかった。 でもたぶん、自分が原作で好きなところは、映画に描かれてなさそうな予想。 好きなとこ→ サブキャラだったツリ目のお姉さんが、失恋した宮本と結ばれてからどんどんかわいくなっていくところ。 好きになったら、その人が死ぬほど可愛く見えてくるよね、という、なんというか、当たり前のことを描いていて心地よかった。 嫌いなとこ→ 悪いやつが、ほんとに悪意の塊のような描かれ方をされてること(顔も含め)。 あんまり善悪はっきり

映画「蜜蜂と遠雷」

いいものでした。 原作は未読。 監督の石川慶はデビュー作、愚行録の時から好きなんです。今回は愚行録と違って、クズ野郎オンパレードではないですね。 監督はポーランドで学んだそうで、愚行録のときはポーランドのカメラマン連れてきてた。今回もまた同じカメラマン。 あんま画のことはわからないけれど、確実に他の邦画と何かが違うんですよねー。それが良い。 *** 音楽の素養がないので、いろんなピアノ曲が出てきてもピンとこないのですけど、 中盤、月光を浴びながら月の光を弾き始める連弾

ゼア・ウィル・ビー・ブラッドを観て考えたこと。

ダメ人間が、えんえんとダメ ってなお話ってあると思うのですけど、そういう映画自体がお肌に合わない、ってよりも、なんか1箇所でも光がほしい、ってことなのかな、と。 ここ10年の自分の年間ベストみたいなのに、とくにユーモアもなく、ずっとねちねち暗い、何もおこらず、カタルシスもない、みたいな映画あんのかなー、と探ってみましたが、、、 メランコリア →ずっと暗いですけど、異常な環境下においては狂人が真人間となってしまう後半が圧巻だし、まあ最後のはカタルシスですよね。大好きです。

「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」2007年

ワイがポールトーマスアンダーソン作品を観るのは2作目。 昔、ザ・マスターというのを映画館でみたのだけど、つまんなくはないけど、荒野をバイクでかっ飛ばしてるシーンしか覚えてないから、特に心には響かなかったんだろう。 で、ゼアウィルビー。 んー、やっぱね、この監督は肌に合わないのだと思います。 (以下、ネタバレ全開で感想) ・ ・ ・ 冒頭からセリフなしシーンが続く。 まー、それは、ベラベラ何でもセリフで説明する映画はダサいんだけど、この監督ってそのダサさに全力で抵抗

映画「ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY」

女の子の女の子による、女の子による映画。 監督も脚本家も女性で、よくこういう感じに振り切ったなあと、感服しました。 きもいおっさんの思考や視点が消去され、最初から最後まで、隅々まで女子女子した感じに満ちており、この映画を心から楽しむ女の子は多いだろうなあ、と思いながら観ておりました。 ま、わいの中にも女子要素はあるんだけど、とうぜんおっさん要素のほうが多いので、楽しめはしたが心から染みるものではなかった。 ********* 悪者と、ハーレイクインと、謎の暗殺者と、刑

映画「新聞記者」

アンコール上映やってて、劇場で観ることができた。 森友、加計、から、圧力によるレイプ不起訴までも網羅し、まさに現安倍政権の不祥事まつり。 非常に攻撃的な映画でした。 官僚がカチャカチャとツイッターに世論操作のためになりすましでしょうもない書き込みをしつづけてる様子も描かれる。馬鹿馬鹿しいが、よく描いたなあと。意見が多い方が正しく見えるという日本人の性質を突く印象操作法。 実際、左だろうが右だろうが大好きな手法で、捨て垢でそれっぽい意見を垂れ流して、さも「世間は」こういうふ

吉祥寺で映画3本。

本日はおやすみだったので吉祥寺で三本。 サービスデイだったようで、1200円×3と安上がりでした。 「37セカンズ」 三本の中でいちばん良かった。 身障者を主役にした映画ではそうとうな傑作だと思う。美化もせず、また、差別と戦う正義の味方みたいなのも出てこない。あくまで障害者ではなく単なる一人の人、として扱うのが素晴らしい。 せっかくエロ漫画を描いて原稿持っていったのに、編集長役の板谷由夏が「リアリティがないからセックス経験してから出直してこい」みたいな酷いことを言う。 こ

映画「Fukushima 50」

観てきました。 あーあ。 あーあーあー 何事も決めつけるのは良くないわけでして、 「どうせこうなんだろうな」 と思ったとしても一度試してみる、というのは重要なわけです。 で、その「どうせ」の通りになることも多く、そういうときは あーあ、やっぱりなあ こうなること、わかってたのになあ という寂しい気持ちになるわけですね。 あー、時間もお金ももったいなかったなあ、という。 でもまあ、こうやって人は成長していくのや。 ****** 予告編で匂い立っていたものが、結局そ

映画「黒い司法 0%からの奇跡」

良かった。マイケルBジョーダンはいいなあ。 裁判ものだけど、法廷で大声張り上げたり、正義の弁護士が罠をはって真実をあばく、とかではなく、冤罪事件と淡々と戦う感じが良い。 白人サイドが基本悪者すぎるけれど、性質上しゃーないか。 真面目な映画で息が詰まるのでユーモアが欲しくなる。で、どこにあるかというと、意外なキャラのとこに置いてきて、うまかった。 死刑を解除しようともがくお話なのですが、 邦題「黒い司法」とつけたバカは死刑でいいわ。 黒人の冤罪をどうにかするお話のタイト

映画「初恋」

ネタバレ感想。 好意的に観ることができる映画だったきがします。 脚本は中国の鳥人の人、舞台は歌舞伎町、ということで、楽しめる三池作品なのかなあ、と軽く期待しながら。 good ・這っていくケツの説得力 ・タイトルの出方 ・染谷将太 ・車が空を飛ぶ bad ・ヤクザが古くてダサい ・カーチェイスがどうしてもダサい ・それぞれが、なぜ命をかけて戦うのかの理由が謎 ・ラストバトルが夜のホームセンターすか。んー。しょぼい。 ***** 予算の中でやるしかないことをやってる

映画「ラストレター」

観てきました。 邦画を一本観ると40個ぐらい文句を言う、でおなじみのわたくしですが、ラストレター、ですか?まあ、いいんじゃないすかね。 お話に感動できるかというと、深みなくペラペラですからそれは難しいのですけど、 そーゆーことじゃーねーのよ、川のせせらぎ、光のきらめき、映像美、見てくれた? とか言われたら、あ、まあ、いーんじゃないすかね、という感じで。 個人的には、自分はなぜ毎回、広瀬すずにイライラするのか、を自問自答しながらの鑑賞となりました。 ひとつの解答は声だろ

2019 映画・暫定ベスト

2019 暫定ベスト 1.ゴジラ キング・オブ・モンスターズ 2.トイ・ストーリー4 3.ROMA/ローマ 4.ハウス・ジャック・ビルト 5.ジョーカー 6.バイス 7.アベンジャーズ/エンドゲーム 8.クリード 炎の宿敵 9.スパイダーマン:スパイダーバース 10.バンブルビー ** 未鑑賞の消化がぜんぜんすすまないので、とりあえずまとめてみよっと。 たぶん3月ぐらいにもっかい書き直す。 ここまでは出会えてよかった!と思える10本でした。 いまんとこ11位ぐらいから