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ゼア・ウィル・ビー・ブラッドを観て考えたこと。

ダメ人間が、えんえんとダメ

ってなお話ってあると思うのですけど、そういう映画自体がお肌に合わない、ってよりも、なんか1箇所でも光がほしい、ってことなのかな、と。

ここ10年の自分の年間ベストみたいなのに、とくにユーモアもなく、ずっとねちねち暗い、何もおこらず、カタルシスもない、みたいな映画あんのかなー、と探ってみましたが、、、

メランコリア
→ずっと暗いですけど、異常な環境下においては狂人が真人間となってしまう後半が圧巻だし、まあ最後のはカタルシスですよね。大好きです。

アシュラ(アニメ)
→これも明るい部分無いですけど、孤児の話は基本的に響く体質なので、孤児ものとして受け入れてるんだろう。

風立ちぬ(アニメ)
→ダメ人間が、さいごまでダメ、ってな典型的なやつですけど、その開き直りが好きなのと、やっぱ最後の嫁のセリフまで「来て」→「生きて」と。ここまで自分に都合よく世界を解釈してしまうのが、清々しいという感じなんでしょうか。

オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分
→これも好きなんですが、特になんも起こらない。主人公の選択が自己都合ではありながら、それでも誰か他者を救うために動いている、ってのがポイントでしょうか。最後に子供が産まれるわけで、それもカタルシスですかね。

永い言い訳
→ダメ人間のダメっぷりをずっと観せられるわけですけど、そこまで飽きない。んー、なんだろね。もっくんの対比としての暑苦しい竹原ピストル、とかが上手くできてるのかな。

雨の日は会えない、晴れた日は君を想う
→これも永い言い訳同様、嫁さん死んじゃったモノ。でもまあ、ドラマティックか。嫁さんが死ぬ病院でM&M'sを買ったら出てこない。業者にクレーム入れたらシングルマザーと出会う。ユーモアよな。最後にもタイトルからくるカタルシスもあるし。

***

てな感じで、
重いテーマ自体は嫌いではないんですけど、それをどう羽ばたかせるか、てなことをやっぱ期待していて、
自分の好きな映画を見返すと、
ビームを出したり爆発したりするのが多めではありました笑

↓宮台真司の、オン・ザ・ハイウェイ評

宮台真司は爬虫類ぽいのであんま好きではないんですけど、一つの映画から、よくこんだけいろんなこと書けますね。こんなねちっこいやつに説教されたらまじで地獄やな。

[2020.04.09 facebookから]

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