好きなこと。好きなこと。好きなこと。
「好きなこと」という
誰もが疑わない価値を、
そして、
少なくとも何の制約も課されていない
存在を、
どうも現代人は模索しているらしい。
大学生が、ゼミの担当教諭を自ら選んでおいて、
「やりたいテーマが分からない」
と助けを求める、という。
そんな“好きなこと未発見症候群”を尻目に、
最近「好きなこと」で人生を拓いた
3つのエピソードと出合った。
やっぱり「好きなこと」
「自分たちが好きなこと、
大切なことに価値をつけていく」
とは「MAGIC NUMBER」というストリートブランドを
主宰する「白線流し」が懐かしい
中村竜さんの言葉だ
(先日の『ROPPONGI PASSION PIT』)。
「ヒットしなくていいから、
自分の好きなこと詰め込もう」
という思いで、
あの「カメラを止めるな!」を作ったと、
上田慎一郎監督は言った
(先日の『突然ですが占ってもいいですか?』)。
「本当に自分が好きなこと、やりたいこと。
結局それを貫くと好結果に結び付く」
と自戒を込めて述べたのは、
(株)中川政七商店の十三代目、中川政七・代表取締役会長だ
(先日の『VOICES FROM NIHONMONO』)。
ナチュラルテイスト全盛時、
長崎の波佐見焼のマルヒロと挑んだ
60・70年代の米国テイストが結果的に成功した。
それは、新作の焼き物のデザインが、
ナチュラルテイストでほとんど決定した時点で、
マルヒロ側が「よう言わん」と言い渋っていた
「好きなこと」を打ち明けたことに始まる。
夢中になるほど
「好きなこと」は、
人生のどこかで役立つ。
そして新卒入社でも、
中途入社でも、
「好きなこと」に挑めば、
後悔などしない、はずなのだ。
本当に「好きなこと」であれば。
そしてそれは、自分の中にしかない。
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