子どもの算数,なんでそうなる? (谷口 隆)
(注:本稿は、2021年に初投稿したものの再録です。)
いつも利用している図書館の「新着書」のリストを眺めていて、目を惹いたタイトルだったので手に取ってみました。
著者の谷口隆さんは数学者です。
谷口さんは、子どもを相手にした算数の学びの機会を通して、数々の興味深い気づきを得ていきました。
その中から2つ、特に印象に残ったものを紹介しましょう。
まずは「第3話 マルとペケ」から。
まさに首肯できる捉え方ですね。
そしてもうひとつ、「結び‐誤りは宝物」から。
「ペケ」は多くの場合 “誤り” に対して記し付けられますが、だからといって誤り自体「悪い」わけではありません。“誤り” には大きな効用があります。
「誤り」は “理解への途中ステップ” だと考えるわけです。そうすると、「誤り」にゆとりをもって接することができるようになります。
“誤りを見守る” というフレーズは、とても大らかで優しさやゆとりを感じるいい言葉だと思います。
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