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わからない

立ち上がろうとすれば
ふらついて

またしゃがみこむ
その繰り返し

ひとりはさみしくて泣きたくなる

いつか彼の世に還るのは分かっていた

それでももっと一緒に居たかった
もっとやさしくしたかった

旅立つ前に「ありがとう」と言われても

「あなたの独り立ちの時なんだよ」と教えられても

「あなたはひとりで歩いてゆけるから」となぐさめられても

「姿は見えないだけ、その先の角を曲がっただけ、ちゃんと前を歩いているよ」と語りかけられても

やっぱり

泪がでる

かなしいのか

つらいのか

わからない


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