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「UIデザイン みんなで考え、カイゼンする。」共著執筆のふりかえり

この度、共著2作目の『UIデザイン - みんなで考え、カイゼンする』という本を発行いたしました。DMMの@norinity1103です。

今回は、執筆を通して得られた成果などのふりかえりです。

共著いただいた栄前田さん西田さん、MdN編集部の方々をはじめ、本当にたくさんの方のご協力をいただき無事にリリースを迎えれたことを大変に喜ばしく思います。

本当にありがとうございました。

UIをデザイナーだけで作るのはもう古い

キャッチに掲げられている鋭った文言は、個人的にかなり気に入っています。というのも、僕自身のキャリアがビジネスやエンジニアリングを兼ねる立ち回りが多く「デザインをデザイナーだけのものにしない」といった考えで、個人事業や事業開発に組みして泥臭くやってきたので、書籍のコンセプトや表題に対してそれらの知識や経験を体系化するのはすごく楽しかったからです。

それらの経験則や方法論は、必ずしも読者のみなさんの目指す目的に対して"正しい"とは限りませんが、この本がみなさん働くの現場で職務領域を越えた「協業・共創」や、非デザイナーが「デザインとは?」について考えはじめる"キッカケ"になればと願っております。

発売日間近の3月25日に出版記念イベントで、読書会形式のワークショップを実施しましたのですが、参加したみなさんが僕らの想像以上に「これからのデザイン協業」について熱く語ってくれました。

書籍自体もプロダクトだった

あんなこんなで、やはり普段の業務以外の時間で本を執筆することは、なかなか「痛み」を伴うもので、正直かなり苦労しました。

企画初期から今のカタチになった経緯、共著ゆえに個別で文章を起こしつつも一貫したトンマナで揃え、期限に対してロードマップを敷く必要があります。書籍を執筆するということは、ブログ記事を書くこととはまた違ったプロセスを成果を生む一種のプロダクトなのだなと思いました。

各自の執筆スタイルや進め方も得手不得手があるので、定時の認識あわせに関しても共著メンバーでかなり工夫しました。マルチで担当している編集者さんは本当にすごいですね。

デジタルプロダクトやサービス開発では一種の「慣れ」を感じていたので、いかに自分が自惚れていたのだと反省しています(笑)

共著を通して広がる知己と知見

僕の担当は5・6章で、全体通してみると専門性がやや高めのセクションとなっています。参考文献も多く、独断で論じたり、偏った特定の事象に照らし合わせて語るには不安な点が多く存在したので、デザイナー、エンジニア問わず、多くの方にレビュー・壁打ちに協力していただきました。

もともと交流があった方からなかった方まで、「書籍の執筆」という出来事を通して新興を深めることができ、ネットワークの広がりを感じることができたのが大きな成果なのかもしれません。

5章のデザインシステムについては、日本語のナレッジや実例が少ない分野でしたので、『Design Systems ―デジタルプロダクトのためのデザインシステム実践ガイド』の岡本さんと書籍内で扱う用語やコンテキストについて認識あわせをさせてもらいました。

6章のUXデザインのワークプロセスや、情報設計などにふれる場面では、『IA/UXプラクティス モバイル情報アーキテクチャとUXデザイン』の坂本さんをはじめたとした業界で著名な方にも、ドサクサに紛れてかなりツッコんだ相談させてもらいました。勢いって大事ですね(笑)

また、皆さんから感想やご意見をいただけることで、自分が執筆した内容以上に僕自身のインプットも勝手に増えていくという現象が起こっています。これは金銭には変えられない最大の報酬です。

さいごに

『UIデザイン みんなで考え、カイゼンする。』は、単なるデザイナー向けの教材ではなく「チームで読み、議論すること」を推奨しています。独りで、デザインをチームワークに落とし込んだり、協業・共創を組織の中で推進することは非常に困難なことだからです。

それぞれの組織ですでにある文化や、習慣がある中で急進的な変革は起こすことが難しい場合は、漸進的な活動が重要といえます。書いた僕自身が所属する組織やチームでもそれは同じことです。この本を「みんなで読み」日々の仕事のなかで何か1つでも多くのチャレンジと成果(小さな成功と失敗)を共有できればと思います。

個人的にそういう場は、今後もどんどんつくっていきたいと思いますので、ぜひ機会があれば皆さんのご意見・フィードバックをお聞かせください。

「デザインを組織に広げるためのパターン」を見つけ、実践していきましょう。

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よろしくおねがいします。

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