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書籍『クソ野郎にならずによい仕事をする方法』を"クソ野郎予備軍"が読んでみた。

クリエイティブは、"エモ"と"ロジカル"の紙一重。つまりエロジカル。
どうも、@norinity1103です。

今回は4月12日に発行された書籍『クリエイティブな仕事をしている君へ。今日からはじめるワーク・シフト』という書籍を読んだ感想文です。

本書はキャッチーなタイトルに一貫した内容がリズムよく展開されており、クリエイティブな仕事の優位性を活かしつつも、共に仕事をするチームメンバーやステークホルダーとの関係性を保って共創活動へ昇華するヒントが描かれているエモ本です。

本文を読み進める方はウンコ飛来に注意でお願いします。

「ウィットに富む」対訳と語彙の数々

原書のタイトルは『How to Do Great Work Without Being an Asshole(クソ野郎にならずによい仕事をする方法)/ Paul Woods(著)』

僕自身が"意識高い風"を装ったクソ野郎なので、このタイトルが秀逸さに惚れ込み翻訳版をめちゃめちゃ楽しみにしていました。なかなか皮肉とエッジの効いたワードがバンバン飛び出すもんですから、コレをどのように翻訳されるかドキドキでした。しかし、フタを開けると全く嫌味がなくスルスルと内容が頭に入ってきた気がします。

全体的にはクラシカルなデザインワークやクライアントワークの従来的な課題に対して「アジャイル宣言の背後にある原則」のアプローチを持ち寄った感じですが、デザイン界隈でじわじわアジャイル的な思考が市民権を得てきた中で、わかりにくかった文脈がより明快になった印象です。

Re:クリエイティブクソ野郎予備軍へ

「イケてる仕事をしたい!もっと楽しく仕事したい」と思ってるのに、特定のアイツが邪魔。「なんで思い通りにならないんだろう...あんなクソ野郎になりたくない!」と思っていながら、気づけば無意識に自分自身も"ごく一般的なウンコ野郎"に成り下がっているなんてことはザラですね。

偉い人の話しによれば「嫌いなやつ」や「クソ野郎」と思う相手は、自分を映し出す鏡ともいいます。

これまでは、なぜそのようなクソ野郎の存在でチームやプロジェクトがカオスな状態に陥ってしまうのか、クソ野郎の誕生プロセスとその生態がイマイチ言語化できずにいました。

この書籍は、変えられない仕事環境に悩んでいるジュニアクラスや、組織をデザインで生まれ変わらせたい!息をまいていながら実行に移し成果を出せない自称シニア、もとい我々"クリエイティブクソ野郎予備軍"に突き刺さる内容です。

クソ野郎にならないためのマニュフェスト

毎日のように「クソ顧客との戦いの日々」を面白おかしく描いたショートストーリーやポエムは数多く生まれ、リツイやファボを量産しています。

しかし、クライアントの大多数はクソ野郎じゃない事が多いのも事実です。問題はプロセスやふりかえり、フィードバックサイクルの中に多く存在します。書籍の序章である「いい人であることが良いビジネスにつながる」という言葉通り、視野が狭窄してビジネスパートナーに対する謙虚さや配慮が欠落したときに「強烈なエゴ」が生まれ多くの不幸を呼びます

つまり、心底救いようのないクズ野郎でない限りはプロセスに課題があり、業界に働く限り一つ一つのアクションには因果が巡るというのを忘れないことです。信頼価値の構築は一つの組織の中で閉じた「繰り返し」ではなく「積み重ね」です。

以下は書籍内に登場するマニュフェスト抜粋、アジャイル宣言とスクラムの心得を足して2で割り、言い回しを簡易化したような印象ですね。

1. エゴは家に置いてきます。
2. チームとクライアントには、直接顔をあわせて誠実に敬意を払って接します。
3. クレジットには、しかるべき人の名前を挙げるようにします。
4. スタッフを信頼して仕事を任せ、細かいことまでコントロールしないようにします。
5. 時間を無駄にするミーティングを取りやめます。
6. すべてのプロジェクトについて適切なブリーフを作成します。
7.  明快かつ建設的なフィードバックをします。
8. プレゼンは、その作品を手がけたチームにさせるようにします。
9. 誰も深夜残業や休日出勤をしなくて済むように、できる限りのことをします。
10 すべての求人応募に対して返信をします。
11. 誰かにやめてもらわなくてはならないときには、公正かつ丁寧に対応します。
12. 多様性に富み、お互いを認め合える文化を持つ現場を目指します。
13. インターンに給与を支払います。

※原文ママ(張り出し推奨)

この機会にウンコは水流して、新しい原動力に変えていかねばなりません。

クリエイティブな組織の定義を再認識する

終章で「クソ野郎でないことが自分を本当のクソ野郎にしてしまう」という言葉が出てきます。これは、時として、会社として仕事(事業)としてより良い成果を得るために、あえてクソ野郎にならなければならないときがあるのでそれを恐れてはいけないという戒めだそうです。

これは僕自身もしんどい経験がありますが、経営的なジャッジが必要なときに中途半端な"良い人"を演じて判断を誤ったり先延ばしにしてしまうとで、より多くのヒト・モノ・カネと機会を失います。

特に人の信用・信頼は失って巻き返すのは困難で、書籍内ではクリエイティブで良い仕事をすることは、チーム内での人気を集めることでも、不満を抱えたメンバーのご機嫌取りをすることでもないとも触れています。ビジネスは生き物で、始まりがあれば終りがあり、終わるときにじわりと苦しむのではなく、個人に向き合い、個人を知り、そのときに応じた"正しい判断"を模索しなくてはならない。それを怠った時にあなたは本当のクソ野郎になります。

さいごに

さて、僕はクソ野郎と何回言ったでしょうか?(笑) 読み進めるたびに苦笑いの連続だったこの本。ぜひとも今関わっているメンバーと輪読したいと思える内容でした。僕自身はわりとプライドがないので「自称:クソ野郎」で居ることに一種の心地よさを感じているのですが、あまりに民主的に自分の意見を持たずやっていると「コウモリ野郎」「口だけ野郎」に派生進化してしまいます。

僕もしっかり手を動かして自分で責任を持ち、常に"正しい判断"をするための練習をしないといけないなと思いました。読みやすいこの書籍、自分の立場や視点を変えて読んでみると多くの気づきが得られるかもしれません。

クリエイターやデザイナーのワークプロセスはまだまだブロックボックス化された部分が多いので、オープンにしていきたいですね。

ちょっとしたPRですがこんな本を書いてみました、多少文脈が似ているので合わせて読んでみてのご意見・感想お待ちしています。

以上、未来のスーパークソ野郎でした。

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