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最近のことをつらつらと② 〜流れを変えたい時〜【世界多分一周旅その他】

最近のことをつらつらと書く続き、その②。その①はこちら。
立て続けに書いたので連続投稿です。


長く旅をしていると、何をやっても絶好調でノリにノってる時と、一つのイマイチな出来事を機になんとなく良くないことが続いて、何をやってもうまくいかないような気になるゾーンに入る時がある。

これぞ人生なんだけど、旅暮らしが長くなると、旅先でそういう良くないゾーンに入っちゃうと割と参る。

たとえば、出かけようと思ったら土砂降り。
チェコのプラハで行こうと思ってたレストランが現金のみで、クレジットカードが使えなくて諦める。
コソボのプリズレンの宿でクレジットカードの不正利用が発覚。日本に電話し切った後に「最悪やー。電話代ももったいないし!」と大きな独り言を言ってたら、まさかの日本人が近くにいて一部始終を聞かれていたとか。
ブルガリア、ソフィアの8人部屋のドミトリーで、下の段で寝てたら、私の上の段のベッドに100kg超えてるであろう男性が寝ることになり、いびきはすごいし寝返りのたびにベッドが破壊されそうな軋み方をしていて、さすがの私も熟睡は無理だった。朝になってみたら、結局私とその男の2人しか実は泊まっていなかったとか。他のベッドで寝ろよな件。
ハンガリーのブダペストで滅多に乗らないメトロに時間短縮のために乗ってみたら、反対方向。
そしてその後、なぜか駅員に声をかけられ、切符を刻印機に入れて時間を刻印していなかったことが見つかり4000円の罰金を払う。罰金はイスラエルでも似たような理由でやらかしている(7000円)。
宿を予約してなかったと思って予約したら二重に予約してたのを当日知るとか、バスの出発と行き先を逆で予約してるとか。
安いと思って買ったコーラがレートの計算間違いで500ml600円もしたこととかinイスラエル。

後半はほぼ自分のうっかりミスからきているが、こういうつまずきが連続する時がある。気持ちが立て直せないまま次のミスが起こる。気持ちが何となく沈んでしまうし、その町を嫌いになりかける。
そういう時の自分の気持ちの切り替えのために、私はいくつかの儀式を揃えている。

まずはピーチティー。


突然何それと思われそうだが、いわゆる一般的なコーヒーブレイクのようなものである。海外でもコーヒーが飲めない人間は、なかなか悔しい時がある。宿にコーヒーマシーンしかないとか、コーヒーとクロワッサンのセットが安いとか。あれどうにかしてほしい。紅茶も仲間に入れてよね。
スペイン辺りでは生搾りのオレンジジュースを好んで飲んでいたが(美味しい!)、東ヨーロッパはあまり見かけない。なので紅茶の出番である。
日本での私は、年間500本くらい、ペットボトルで午後の紅茶レモンティーを好んで飲んでいる。リプトンのレモンティーは飲まない、甘さが好みでないので。
海外のレモンティーも甘すぎて好きになれないものが多い。
ベリー系の紅茶やグリーンティーの甘いやつ、スイカティーなど数々のペットボトルのティーを試行錯誤して、今はピーチティーに落ち着いている。進むべき道が見えた。ピーチである。
ピーチの甘さは大体ハズレが少ない。
なので、気分転換や気持ちのリセットをしたい時に、スーパーやコンビニ(的な店)に寄ってピーチティーを買うようにしている。

ケバブ屋でもピーチティー


今のところ、トルコで出会ったfuse teaのピーチティーが1番好きなのだが、fuse がfuzeになって、ピーチティーが、国によってピーチ&ハイビスカスティー、ピーチ&ローズティーとクセを出してきており、しばらくシンプルピーチティーに出会えていない。
他のメーカーのピーチティーも片っ端から試しつつ、リセットに使わせてもらっている。暑くてしんどい時なども、これを飲めばちょっとスッキリするし、1日の最後、宿への帰り道に歩きながら飲めば、明日はいい日になるような気もする。

イスラエルではfuseがfuzeになった。
味は同じで美味しい。
セルビアはローズを混ぜてきた。
北マケドニアではハイビスカスと来た。
ラズベリーティーに浮気した。
コソボ、プリズレンではRELAXに頼る。
ブダペストはフリーウェイ。
もちろん、夜だったら手っ取り早いのはビール。
もうfuse tea のピーチだけは出会えないようだinポーランド
fuse tea 亡き今、このXIXOが一番味が好み。
だけど小さいサイズしかないのが物足りない。



そして次は、ローカルフードのいい店で肉を食べること。
金銭面での失敗が多くて、ああ、もったいないことしちゃったよトホホな時こそ攻める。
1箇所に1回はその土地の名物料理を食べるようにしており、バルカン半島付近は肉料理が売りだったこともあり、肉を貪り食うことにした。
大体美味しいし、高けりゃハズレもないから起死回生の1発になる。 
どうせ食べるんなら今ここだ!という踏み込み方に勇気が必要だが、勇気を持った者にだけ得られるものがこの世の中にはある、知らんけど。
そんな訳で節約せな…と落ち込んでる時こそ肉。攻め込まれてる時こそ逆にこちらから攻める。これが勝負のセオリー。

シュニッツェル
バルカン半島全般を征服している
プリスカヴィッツァという名のハンバーグ。
ハンガリーの国宝マンガリッツァ豚
ビーフシチュー。ほんとは米で食べたいけどね。
肉祭りinセルビア
ルーマニアのハヤシライスみたいなの
ブダペストで本気のカツ丼



その次は自分への投資。
気持ちが落ち込むと、鏡を見た時に自分のしょぼくれた顔がさらに追い込んでくる。自分の顔が、日焼けして、少し痩せて何となくみすぼらしく感じる(健康的でまだガリガリレベルでは到底ないけど、パンパンに膨れた頬ではなくなった。痩せるとシワが目立つお年頃)。
髪も伸び放題でボリュームがすごいし毛先があちこちに向いてる。青に染めたはずのインナーカラーが死にかけのカナブンみたいな色に褪色してパサパサである。腕と手は黒くて漁師みたいだし(漁師はかっこいい)、覇気のない顔してやがる。
見続ければ見続けれるほど落ち込むので、アイライナーを買ってみた。
ドミトリーの同室のウクライナのおばさんが、朝方ものすごくおばさんなのに、メイクした夜はイケイケなのを見て、私も少しは化粧をしようという気になった。(でも結局、メイクを落とすのが面倒なのでやめた。時々チークは塗るようにしたらちょっとマシな顔になった。)
またある時は、ヘアトリートメントを買った。美容クリームも買った。
もったいないのでよほど運気の悪い日限定で使っている。

ブルガリアと言えばローズなのでローズウォーターを。

ヴェネツィアではクレイジーファッションのディスコブルーという、いかにもイカレた名前のヘアカラーを買ってみた。
買うだけで運気が上がりそうだったし、両手の指は何日も真っ青になってたが、運気は上がった。

「クレイジーファッションのディスコブルー」って言うだけでおまじないのように力がみなぎる気がしませんか。



物価の高さに震え、気温の低さにも震えていた時に、黒のロングカーディガンを買った。家に何着もある黒のロングカーディガンである(デザインや素材が微妙に違うこだわりあり)。ずっと冬服をそろそろ買いたいと思っていたが、ユニクロのダウンがあるし荷物になるし、と思って買わずにいたが、沈みかけた時に服屋さんに寄ったら気持ちが上がったのである。
最近は毎日、その日着た上の服とパンツと靴下を夜に手洗いしてベッドに引っ掛けて干して、面倒なので毎日また同じそれを着るという繰り返しをしていた。これも運気が下がる原因な気がした。
おしゃれを楽しむという気持ちを蘇らせたので、毎日ロングカーディガンを羽織っていく。

肩の引っ掛ける紐、切るべきかどうするかいつも1回は悩む。(切った)

昨日はチェコのプラハで雑貨屋を巡り、青いチェコビーズの可愛いブレスレットを見つけたのだが、高いし自分で作れそうだしな(いつも自分で作れるか作れないかは考えてしまう)、と思って悩んだが、メトロの罰金に落ち込んでいたところだったし、一発逆転を狙って買うことにした。
そしたら買った直後つけようとした時にちぎれて、この悪い運気の強さに嘆いた。カードで払ったせいで返金できないと言われて、さして好きでもない色のものと交換したが、新たな色味もなんかいいかもと無理やり思い込んでいる。

メタリックな濃紺がよかったのに、
マジでちぎれる5秒前
紫にした。
日焼けしすぎた手を、iPhoneの技術により肌色補正したら、とても美しくなったから満足。



そしてそのあと、初海外まつ毛エクステをした。
言葉が通じず、ナチュラル、ナチュラルだけをリピートしたら、ナチュラルではない控えめギャルくらいに仕上がった。目力はかなりある。
そしてチェコ語で書かれた価格表も、Google翻訳が1行ずれていて、思っていた金額より2000円も高かったのが少しショックではあったが、その気持ちも無視することにした。
だけど、運気だけじゃなくまつ毛も上がって、しょぼくれた顔に覇気が戻った。これか、私に足りなかったものは。
そう気付いた。
何もかも救われた気がした。

日本でするより高かったけど、上手だと思うinチェコ


あの手この手で自分の機嫌をとり、いい流れに持っていくように、日々全力で取り組んでいる。

旅が長くなり、うっかりミスも増えている。最近はあまりにも多すぎる。ネジが外れまくっていて、うまく脳が機能していない。
もはやミスを減らすことは難しい気がしてきた。そういう点では、もう自信がない。
だから、ミスを減らすのではなく、ミスの後の気持ちの切り替えに全力を注いでいる。そしてその都度お金は飛んでいっているが、もうこればっかりは仕方ない。

ブルガリアに向かう夜行列車で同じ客室だったトルコ人の女の子が、列車が5時間も遅れて冷房も止まって最悪な事態の時に(これについては私は全く余裕で、横になってうとうとし続けていた。)、いい香りのするスプレーをプシュプシュッて両手にして、香りを嗅いで気持ちを落ち着かせていた。「あなたもやる?これをするとリフレッシュになって気持ちも落ち着くの。トルコの家庭には必ずあるのよ。」と教えてもらった。コロンヤというもので、香料の入ったアルコールで、香りは割とすぐに消えるのが逆に良い。
彼女のはオレンジのいい香りだったので、私もトルコで同じものを買った。
こういう小さい自分なりの楽しみを持つのは、大小あるだろうけど、みんなやってることかも知れない。
楽しく、機嫌良く、日々を過ごす。
懐かしの歌みたいだけど、それが一番大事。

ボトルが可愛いから余計に良い。
でも私のミスは、コロンヤをプシュプシュするだけで取り返せるようなものでもないのが、残念だ。


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