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10年に一度のチャンスに、ダイソーのクッションマットを壁に貼った。

久しぶりに家でゆっくり過ごすはずの週末だった。
なぜだか思い立って洗濯機を買い替えたので、その受け取りをする以外用事はなかった。
もうずっと、買って失敗したと思って10年使っているSH○RPの穴無し槽の洗濯機だったが、とうとう捨てる勇気が出た。
当時、穴無し槽だと穴が開いてないからカビが生えにくいという謳い文句に飛びついたが、確かにカビは皆無だったが、穴が開いてないもんで埃が槽から排出されにくい作りになっており、黒の服が多い私の洗濯物には毎回埃の丸い小さい塊がつく仕上がり。洗濯機を干して乾くと同時にその丸いかわい子ちゃんが床に落ちて、虫と見間違えて嫌になるのを10年間繰り返し、我慢した。
ベランダをオシャンティーに仕上げて以来、かわいいIKEAのタイルに埃を落としたくなかったので部屋干しの頻度が上がり、おかげで私の相棒のロボット掃除機ボルンバの体内から大量に埃の丸い塊ちゃんが出てくる始末。
これを毎回確認するのが嫌になり、洗濯機を買い換えることに決めた。築古のマンションゆえ、ドラム型洗濯機は置けるスペースがなく、縦型のビートウォッシュを買った。ナイアガラの滝みたいにすすぐやつである。
そして、手違いで古い洗濯機の引き取りと、新しい洗濯機の受け取りに1日のタイムラグが生じてしまい、引っ越してきた時以来ぶりに、洗濯パンの周りがむきだしになった。洗濯機を動かしやすくするために、ランドリーラックまでいったん撤去したので、何もないスペースである。
洗濯機の排水溝の掃除や洗濯パンの掃除を丁寧にやって壁を拭いたら、壁のダサさがやたらと目につくようになってしまった。なんだ、このベージュのようなオレンジのような縦の線が入った木に見せかけた模様。

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ダサいな。
急に洗面所のダサさが私を四方から攻めてきた。
でも今、洗面所に色を塗るようなモチベーションはない。何か貼ろうか。
洗濯機が明日ここに入ってしまえば、多分10年はこの壁を触るチャンスは来ない。重たい洗濯機をわざわざどかせてまで壁をいじる根性は無い。
今が10年に一度のチャンスなのではないか。
いや、久しぶりの休日なんだから寝てようよ。
うーん。
いったん、コーナンへ行こう。

考えながらコーナンにちょっと買い物に行き、コーナンをぶらぶらした後、コーナンの地下にあるダイソーでキッチンなどの床に敷く「クッションマット」を見た時にピンとひらめいた。
これをあのダサい壁に貼ったらいいんちゃうか。

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色を塗ろうか、壁紙を貼ろうか、リメイクシートを貼ろうか。
色々考えていたが、明日にはビートウォッシュがあそこにおさまってしまうので、色を塗るのは時間的に厳しいし、貼ろうと思ったが、いい柄や安い物が見つからなかったのだが、1枚100円のこれなら安上がりで気楽に貼れるなと思ってしまったのである。
床に敷くだけの物を、あえて壁に貼る作戦である。

そうと決めたらクッションマット10枚と両面テープを買って大急ぎで家に帰った。
さあ、貼るぞ。
そうと決めたら一直線で洗面所へ。ハサミ、カッター、メジャー、リャンメンテープ、養生テープ、午後の紅茶レモンティーを並べて置いて作業開始。

貼り出して思ったが、柄を合わせるのが意外と面倒くさい。ハサミでザクザク切って、柄をちゃんと合わせてから4枚貼ってみた。

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うん。なかなかいい仕上がり。

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柄のつなぎ目が分からないし、配線のところが上手に切り抜けている。我ながらお上手。下は洗濯機を置いて隠れるから手抜きして、貼らない。
柄の主張が強いが、天井近くまで高さのあるランドリーラックを置くため、洗剤などでそんなに壁が見えなくなるから良い、はず。

そして左の壁にも取り掛かる。
この時にはすでに午後の紅茶は飲み干しており、汗だくで首に巻いた手拭いはびしょびしょ、グレーのTシャツも色が変わっていて、疲労が見えてきていた。
そして、それはちゃんと仕上がりに現れている。

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ツギハギ感がエグい。
クッションマットは名前の通りクッション性があってカッターで切りにくく、あらかじめ柄を合わせて切っておいてから貼るという先ほどの行程が面倒くさくなり、貼ってから切ったりしたらズレまくった。切れずに破れたりして、つなぎ目を失敗したところを上から重ねて貼ったりしたから、一部に謎の立体感もある。
作業の後半はいつも雑になる私なので、ある意味予想通りの仕上がり。
しかし、左の壁から取り掛かれば良かったのに。右の壁は洗濯機とランドリーラックの奥になるのでほとんど隠れるのに丁寧に貼り付け、隠れない側の壁を雑に仕上げるという、超ド級の作戦ミスである。そうなるとますます丁寧に仕上げる気力を失い、最後は柄を合わせることすらやめちゃって、洗濯機の隙間から見えそうな部分に、適当な切れ端を貼った。
そして、クッションマット10枚では足りずに、左側の壁の一番手前の、一番目がいく部分は裸ん坊の壁のまま、終了。

まあいいや。
手前の壁は洗濯機が来てからでも貼れる場所だし、ビートウォッシュがここに収まって、これまで通りにランドリーラックをここに置いて、洗剤やら入浴剤やらを元通り並べたら、きっと馴染んでそれなりの雰囲気が出るはず…。
モロッカンな雰囲気にしたかったが、これ赤くないだけマシだがなんとなく遊郭っぽくないか…。大丈夫か…。ランドリーラックを戻してごまかしてみる。

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ツギハギ感は少しごまかせた。
時間差で明日やってくるビートウォッシュを待って眠った。

そして。
新入りビートウォッシュが鎮座。
ドン。

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貼れていないベージュ壁の部分にどうしても目がいくが、また、今週の空いた時間にクッションマットを買いに行くとして、まあ、良しとしよう。
ちなみに照明のせいでちょっとくすんでるけど、実際の色は、見出しの写真のような、クッションマットの濃い青色である。

ちなみに床はこう。

全体のバランスが気に入らないし、まだ途中までしか貼っていないし、また手直しを考えるとするけど、ひとまず終了。

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こんな中途半端でも満足して作業を潔く終われるところが私のいいところ。
しかし、結局、物を置くとどうしても生活感が出てしまう。
一番最初に4枚だけ貼ったのがクライマックスだった気がする。
なんか今更だけど、清潔感を醸し出すために真っ白の壁にすれば良かったと思った自分の気持ちを封印。穴掘って埋めた。
それより風呂掃除せねば。
ロボット風呂掃除機、発明されないかな。3万円なら絶対買う。買いたての洗濯機を使う前に洗濯槽洗浄を2回もやる潔癖症なくせに、風呂掃除が嫌いだ。
この勢いで風呂掃除して、風呂入って、ビートウォッシュのナイアガラのすすぎの凄さを覗き見して、昼寝をしようと思う。
10年に一度のチャンスが来たから動いてしまったが、そもそも何もせずにゆっくりするはずの週末だった。そんな週末を急いで取り戻したいので、おやすみなさい。








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