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【海外幼児教育&保育】子供の自己肯定感

こんにちは!
カナダのカレッジで幼児教育・保育を勉強中のNorikoです。

今回は子供の自己肯定感を高める方法のお話です。

私がカナダのカレッジで幼児教育者資格を取得する過程で気づいたことは子供の「自己肯定感」はとても重要な要素であるということでした。

以前も記事に書いたようにカナダの幼児教育では「多様性・包括的」と「創造性」がとても重要視されています。

みんな違って当たり前

違いを受け入れる

違いを尊重する

この基礎の上にあるのが自己肯定感なのかなと感じました。自分と違う価値観や考え方があることに気づき、上手く向き合い、付き合っていくことを学ぶ。他人に受け入れられるということは他人を受け入れることだと学ぶ。

自分を変える必要も隠す必要もない。

私がカレッジで学んだ子供の自己肯定感を高める方法は、「自由回答形式の質問をたくさんする」「アートやクラフトアクティビティを活用する」「自己制御方法をサポートする」です。

「自由回答形式の質問をたくさんする」というのは決まった答えがない質問で会話を続けるということです。例えば「みんなの一番好きな夏の出来事はなにかな?」という質問には決まった正解がないです。お祭りが好き、公園でいっぱい遊ぶのが好き、朝寝坊するのが嬉しい、アイスをたくさんたべるのが嬉しい、など子供によって答えは違います。大人がどの回答にも「それは良いよね〜。それも楽しいよね〜。」というポジティブなフィードバックを返せば子供は「受け入れられた」という感情が出てきます。大人も子供も自分を受け入れてくれる人は重要と感じ、その人のことを大切にします。
自由回答形式の質問をグループでしているといろんな意見が飛び交い、みんなで各々の意見を共有し、色々な感情に共感する、というのは子供の自己肯定感を高めてくれるアクティビティの一つです。

「アートやクラフトアクティビティを活用する」というのは、子供の自己表現力を伸ばしてあげるということです。こちらも正解はないし、子供たちは何を作るか、なんの材料を使うか、何色を選ぶか、全て自分主導で自己表現できるとても良いアクティビティです。作ったものを学友や家族、教育者に見てもらう嬉しさも感じられます。正解もないし、他人と比べるものでもないという価値観を共有することが大事です。

「自己制御方法をサポートする」というのは、感情を正しく表現して他者との関わり方を学ぶことです。嫌なことは言葉や表情で表現し、またそこから他者の嫌なことやそのほかの感情も学び、違いを理解する。嫌なポイントも人それぞれだし、誰だってネガティブな感情はある、それを他者と学び、共有し、受け入れる、受け入れてもらう。大人は子供が泣いている時は寄り添い、泣いている理由を考えさせて、問題解決の方法へ導いてあげることが大事です。子供は感情と感情の名前が一致しないので、なんで泣いてるのかを聞いてあげ、共感する。例えばおもちゃの取り合い場面を見た時でも「なんで泣いているの?何があったの?そっか、おもちゃをシェアーするのが嫌なんだね」と子供の感情に共感し、「じゃほかのおもちゃで遊ぶ?それともお友達に、今は自分が遊んでるから5分したら貸してあげる?」などの選択肢や解決方法を提案してあげる。そうすると子供は、共感してもらえた=この人の言っていることは信頼できる→やってみよう、で学び、そして自己制御方法や問題解決方法を取得していきます。
ちなみに「おもちゃ貸してあげなさい」と言うのは子供の自己肯定感を下げる可能性があります。謙遜や他者に優しくするのはとても大切ですが、子供は先に自己制御や自己肯定感を取得する方がのちに自然と他者への思いやりを育むことができます。「自分よりほかの子の方が大切なんだ」と子供は勘違いするより「自分は大切な存在、自分の大切なものを大事にする」から他者にも同じく大切なものがあると学びます。

今回は私がカナダのカレッジで学んだ自己肯定感を高める方法3つをシェアーさせていただきました。
子供は安心の中でしか学ぶことができません。まずは、子供に共感して安心させてあげるとその後の学びの幅が広がるかもしれませんね。

最後まで読んでいただいてありがとうございました。まだまだカナダの幼児教育・保育についてお話したいことがたくさんあります。引き続き応援よろしくお願いします。


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