私の薬膳の仕方
講演会などで必ず聞かれるのが、「どこで買い物しているんですか?」とか「どうやって料理しているのですか?」ということ。
「八百屋です」「レンジを使います」「お酒も飲みます」と言うと驚かれるのですが、普通ですよ。
おうちで薬膳するとき
心を笑顔にする薬膳師、神戸で漢方カウンセラーと国際薬膳師として活動している池田のりこです。
薬膳のセミナー、講演、企業様での研修、漢方薬のカウンセリング、レストランの薬膳監修などをしています。
昨日の神戸ポートピアホテル様での「季節の美と健康の薬膳セミナー&ランチ」では、たくさん質問をいただきました。
その中で「先生はどこで買い物をされているのですか?」という質問も。
「基本的に八百屋さんです。近所にスーパーがなくてね…。1ヶ月に1回はスーパーにお肉の買い出しに行って、冷凍にしているんですよ」と言うと、「普通…なんですね…」と。
体調が良くないときは、体を診断して「これを買おう!」と思って行くこともありますが、ほぼ何も考えずに八百屋さんに行っています。
八百屋さんの良いところは、旬の野菜が並んでいること。
旬のものはパワーがあるので、よく買います。
そして、帰宅したらレシートとにらめっこ。
「この野菜なら、このお肉を合わせよう!」
「この野菜は冷凍にしておこう」
「この野菜は茹でておこう」
というように、メニューを考えていきます。
あまり手の込んだものは作らず、副菜でリメイクできるものが多いです。
圧力鍋はコンセントなのでコンロを塞がないし、低温調理は炊飯器。
ご飯は土鍋で炊いていますが、レンジもよく使います。
でも、胡麻は擦りたてがいいから、小さなすり鉢でしっかり擦る…。
調理器具もうまく使えば、1時間で8品ぐらいは作ることができます。
リメイクの仕方
できるだけシンプルなものにしておいて、リメイクをすることも多いです。
スープにしたり、チーズ焼きにしたり、豚肉で巻いて焼いたり、春巻きにしたり、スコップコロッケにしたり…。
今日は友人から鴨ロースをもらったので、作り置きの「レタスと鰹節の塩ダレサラダ」をお皿に敷いて、その上に鴨を並べました。
鴨肉は鉄分が豊富で貧血タイプの方におすすめで、私は鴨が大好きなんです。
潤いを作ってくれるので、のどの乾燥や空咳にも。
最近社内でしゃべっていると、軽い咳が出るので、鴨肉のお隣にチーズとオリーブの実を並べました。
どちらも肺の潤いを作って、空咳を改善してくれます。
本当は友人からもらった鴨肉辣油を使いたかったのですが、蓋が硬すぎて開かず…諦めた…。
ちょっと肌寒いので、体を温めて巡りをよくするために粒マスタードを。
マイユの粒マスタードがお気に入りすぎて、買いだめしています!
ボーンブロススープを作って冷凍にしているのですが、そのときに入れていた玉ねぎをそのままスープに。
冬の養生として腎を整えたいので、補腎の干しエビとブロッコリーを。
血を作って精神的にも落ち着きたいので、なつめも。
味付けは塩コショウのみ。
あとは、作り置き薬膳おかずを少しずつお皿に入れています。
ステキな器があれば良いのですが、私は基本的にいつもこのセット。
食べる量を考えているので。同じスタイルの方が分かりやすくて。
「今日は少し減らそう」と思って減らしたり、「あれ?今日はいつもと同じ量なのに、お腹いっぱいになるのが早いな…」と気付いたりします。
器に入る量しか入れないので、食べ過ぎ防止にもなるんですよ。
お外薬膳もします
会食や友人との食事会などで、週に2回ぐらいは外食です。
しんどくて、おひとり様晩ごはんをすることもあるし、出張があれば1週間ずっと外食…ということも。
そういうときは落胆するのではなく、楽しみながらメニューから選んでいます。
食事には2つの意味があり、同時にできるのが理想ですが、そうでないときももちろんあって…。
正直、美味しくないお店もあったり…。
そんなときは、「雰囲気や味よりも、今日は体に必要な栄養を取り入れてる!私すごい!!」と思って選んでいます。
とっても美味しいお店だったり、仲の良い友人との楽しい食事会では、「体に合う」とか「体のために選んでいます」ではなく、楽しみながらいただいています。
この食事をすることでご機嫌になれて、ステキな時間を過ごして、良い人間関係が築けたり、新しい仕事に発展することも多いです。
目先の食事や「今日のご飯」にこだわるのではなく、「この3日間」とか「この1週間」とか「この1ヶ月」というスパンで食事を考えています。
先月は出張も多かったし、普段会えない友人とあってお酒をよく飲みました。
そういうときは、1食抜いたり、少し多めに歩いたり、モーニングで調整したりしています。
食治や食養のための薬膳も
私の心臓には疾患があり、治癒することはないんです。
死ぬこともまずないのですが、ちょいちょい悪さをしてくれます。
そんなときは、数日続けて集中的に治療の意味で食べものを選んでいます。
実は、今も「らっきょ祭り」しているんですよ(笑)
病気を持っている私も、「わたし」です。
病気を持っているから、「これしちゃダメ」「こうしないと」はないのです。
「わたし」だって、美味しいものを食べたいし、仲間たちとワイワイお酒も飲みたいし、急なお誘いにもご一緒したいと思います。
何事もバランスです。
「ちょっと無理をしたな…」と思ったら養生をして、自分の体を観察する…。
ただ口に入れて食べるだけじゃなく、胃袋や内臓さんに「食べられるかな?」「食べもの入れますよ!」と声を掛けていく…。
そして、食べたあとには「ありがとう」を。
食べものができるまでには、たくさんの方が携わっています。
農家さん、肥料を作っている人、販売する人、輸送する人、ラベルを貼る人、ちらしを作る人、レジをする人…
料理をするにも、包丁やお鍋を作った人、販売する人、配達する人…
自分の体も、噛む、飲み込む、潰す、作る、流す、出す…など。
どれが欠けても食事ってできないんです。
感謝の気持ちで食事をいただきたいですね。
食べられることって、すごいこと。
内臓が動くことって、すごいこと。
当たり前じゃないんだよ…ということを薬膳を通して伝えていければな…と思います。
それがあって、薬膳ができますからね。
おしまい。
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