症状を分析して薬膳を組めるようになるために
間近に迫ってきた、薬膳の認定試験月。
初級、中級の1日集中セミナーや国際薬膳師の直前対策セミナーなどで、受験生のおかんはまぁまぁ必死です…。
受験生のためにできること
心を笑顔にする薬膳師、漢方カウンセラーで国際薬膳師の池田のりこです。
9月は14講義がある超繁忙月…。
しかも、4時間超えのものばかり。
慣れているとはいえ、全力でするのはなかなか大変です。
そのために、この定休日はゆるりとしてきました。
テキスト通りに進める通常セミナーと違って、受験生のみなさんのお悩みや不安を解消して「がんばるぞ!」と思っていただくための特別セミナーなので、頭がフル回転…。
今日はその中でも最難関の試験「国際薬膳調理師認定試験」の対策セミナーでした。
症例を分析して、診断して、原因を見極めて、治療法則を決めて、食べものを選んで、レシピを組む…という問題があるんです。
これがまぁ…大変!!
10個もあるもので…。
今期の受験生は2名だけなので、しっかり見せてもらって一緒に考えました~!!
といっても、受験生たちが書いたレポートを見るのは今日がはじめて…。
つまり、ぶっつけ本番でのチェックと解説をして、アドバイスをするので頭がぐるぐる…
なんとなく…で答える訳にはいかないので、一文字ずつ追って、しっかり食物製実表で確認して、良い点数が取れる方法がないか…と確認していきます。
本当にしたいことは…
このことを弁証施膳というのですが、難しいんですよねぇ…。
だからみんな苦手だし、不安になるし、できない自分が歯がゆいし…と悩むのです。
ついつい、自分目線になって、自分が作りたいものを考えがち。
「ちょっと待って!胃の調子が悪いのに、油で炒めたら泣いちゃう~!!」
「下痢してるのにチキンソテーって、ちょっと意地悪だわぁ~!」
「むくみなのに、胃腸だけ整えて汚れた水を抜いてないよ~!!」
「食材選出で書かれているのに、メニューにないよ!」
と見落としているところを指摘していきます。
フリースーペースに書き込んでいくのですが、あとで修正しやすい書き方を伝えたり、「こうやるといいよ」ということも伝授…。
すると少し慣れてきたようで、「あ!炒めるのを止めて蒸します!」とか「炊き込みご飯よりお粥の方がいいですよね!」とか「こっちの食材の方が優しい感じですよね」という意見も出てきました。
便秘の症例をしているときに、「この食材をこうやって、こんな感じで作ったらどうかな?」と言うと、「あぁ~!気持ちよく出そうです!!」とか…(笑)
薬膳って、ただ食べものを選んだり作るだけじゃなくて、相手に対する愛が必要なんですよね。
難しいけど、薬膳を始めるときに「食事で健康を保ちたい」とか「気になる症状を薬ではなく食事で治したい」と思ったはず…
それがもうすぐできる!!と思うと、ワクワクしませんか?
そう簡単にはいかないけれど、だからこそ達成感もあるし、その知識は一生物です。
あと1ヶ月少し、しっかり頭とノートを整理して、ご機嫌に試験日を迎えてくださいね!!
再来週は、このクラスの最後のセミナーです。
おかんもがんばるから、みんなもがんばって!!
受験しない方も、最後まで楽しんでね♡
作り置き薬膳おかずで晩ご飯
今週の作り置き薬膳おかずは、6種類。
昨日、シェラトンマルシェで買った野菜たちで作っておきました。
じゃがいもとオクラの梅マヨサラダ
そのまんま…です。
じゃがいももオクラも胃腸を整えて疲労回復するもの。
神戸はまた蒸し暑くなったので、梅干しの酸味が心地よいです。
耐熱皿にじゃがいもを入れてチン、オクラを追加してチン、あとはたたき梅とマヨネーズと鰹節を混ぜるだけ。
さつまいもと白木耳のレモン煮
胃腸を整えて疲労回復するさつまいもは、汗で失った水分を作る仕事もあるので、夏バテ予防にピッタリ。
レモンも水を作って、白木耳は乾燥が苦手な肺を潤わせて優しくサポート。
あ、クコの実入れるの忘れた…
ナスの生姜煮
縦半分に切ったナスに切り目を入れて、フライパンでじっくり炒めながら生姜を入れて煮たもの。
ナスは冷やす作用が強いので、秋になるとしょうがをプラスするのが薬膳!
食べものに良いも悪いもなく、上手にいただきましょう♪
まだ暑いから、ナスもありがたいですね。
ひじきの煮物
中医学では、内臓、肌、つめ、筋、目、心、脳、髪の毛に栄養を届けるものを「血(けつ)」といいます。
つまり、血を必要とする目と心と脳を使いすぎると、血が減ります…。
このところずっと目も心も脳も使いすぎなので、目が見えにくいです…。
読み間違い、勘違い、記憶力の低下もひどく…
血ほしい!!ということで、血を補うものばかり集めてみました!
ひじき、にんじん、なつめ、金針菜。
心にもしっかり栄養を届けます♡
金針菜のふりかけ
King of 補血は、金針菜!!
鉄分が豊富なだけでなく、心のささくれにも…。
金針菜と生姜を刻んで炒めて、しょうゆ、みりん、酒、砂糖などを適当に味付けをしました。
あ、じゃこも入れたから、カルシムも加わって感情のコントロールがしやすくなるね。
松の実を入れたら、髪の毛もきれいになるよ!
入れ忘れたけど…
ほら、やっぱり血がいる!!(笑)
今週のお昼のお粥のお供にするの。
ズッキーニの胡麻和え
涼しくなってきたと思ったら、また蒸し暑い日に…
むくむじゃない…
ということで、むくみと熱感を取るズッキーニを。
でも、じゃんじゃん水を抜いたら秋の乾燥にやられちゃう…
ということで、潤いを作る白ごまをたっぷりと。
暑くてのどが渇いたり汗もかくので、潤いを作るために甘酸っぱい味にしました。
レンジでチン→和えておわり。
レンジを使わない方は茹でてね。
私は時間がないので、レンジをよく使っています。
今日の晩ご飯は、あさりの酒蒸し。
普通に酒蒸しにして、バターと醤油を少し入れると美味しいのよ。
肺と胃をケアする紫蘇もたっぷりと…。
葱も肺を整えるので、たっぷりと…ちょっと入れすぎたけど…。
お味噌汁は、豆腐と白木耳で潤いを足して、陳皮とわかめで汚れた水を排泄するもの。
少しの納豆と今月のソムリエセレクションで届いたスパークリングとともに。
薬膳を難しいと思ってほしくないんだなぁ…。
だからといって、簡単でもない…。うーん…。
深いのです。
人それぞれ症状が出る原因が違っていて、それに対してバランスを整えていくから、効かせることができるすごいもの。
「夏は暑いからトマトね~!」もいいのですが
湿疹出たとき、どうする?
めまいがしたら、どうする?
頭が痛くなったら、どうする?
イライラしたら、どうする?
便秘したら?下痢したら??
ということに対応していきたいですよね。
薬膳が当たり前にある世界を作りたい
もし、そうなりたい!!と思うなら、中医学の理論をしっかり学んでください。
「家族の健康のために」と思うなら、どんな症状が出ても「あ、これが原因ね。じゃ、これを使ってこんな風に料理をしよう!」と思いたいですよね。
難しいとか、ついていけないとか、覚えられないとかが問題ではなく「そうなりたい!」「そんな自分でありたい!!」ということの方が大事です。
難しかったり、ついていけなかったり、覚えられないなら、それを解決する手段をお伝えします。
でも、大事なのは診断力。
私は国際薬膳師として13年、漢方カウンセラーとして9年現場で仕事をしてきたので、診断力には自信があります!
生薬メーカーのMRさんからも「先生の観察力と診断力はトップクラスです」というお墨付きもいただきました。
それを全部惜しみなく、みなさんにお伝えします。
だって、私の自慢をしたい訳じゃなくて、薬膳が普通にある文化を作りたいから。
「症状が出たらすぐに病院!」ではなく、ちょっとした症状なら自分で診断をして食べものを選び、本当に医療が必要な方が適切に医療を使える文化を作りたいのです。
医療は、大事。
病院もお薬も、大事。
でも、依存するのは良くない…。
上手に使ってほしいのです。
「これなら食べものでいけるね。あ、でもこれ以上は病院にいかなきゃね」という診断ができる人が増えるといいですよね。
あなたが完璧にできなくてもいいんです。
私や講師たちや卒業生たちがいるから。
分からないときは、ど~ん!と頼ってください。
有資格者1000人以上を生み出したおかんは、ずっとみんなのおかんです。
久しぶりでもいいんだよ~!
いつでも帰ってきてね。
LINEしてね~!!
明日は薬膳インストラクター初級クラスの1日集中セミナー。
未来の薬膳師たちに、薬膳の楽しさをしっかり伝えます!
イベントやセミナーは、リットリンクからご覧くださいね。
おしまい。
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