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マレーシアでレーシック手術をした話と17年経った今

こんにちは。NORIKO@どっぷりマレーシアです。
こちらでは、私が2007年にマレーシアで体験した視力強制手術(レーシック)の体験を記載しています。


レーシック手術前の私

マレーシアに来てからやりたかったことの一つが、レーシック。私は中学生の時から目が悪く、10年以上コンタクトだった。視力は両目とも0.05くらい。めんどくさがりの私には疲れて家に帰ってきてコンタクトを洗うという作業がとても嫌で、外し忘れて朝まで寝て、カピカピになったコンタクトを目から取り出す…みたいなこともしばしば。

マレーシアに来たら、日本より安くできると聞いてはいたけど、どこでやったらいいかもわからないし…と思っていたら、たまたまレーシックをやったという現地の友人がいて、彼に担当医を紹介してもらい、チェラスのパンタイ病院という、日本人はほぼ行かない総合病院で手術をしたのである。

あれ以来行ってないけどあの先生ってまだいるのかな?先生の名前も覚えてないけど…

手術当日まであまり深く考えずに、視力が0.05→1.5になると言われていたので、目が見えるようになるってどんな感じなだったけ〜♪どんな世界なんだろう~♪ってウキウキだった。

いざ、手術当日

いざ手術の日になり「何かあっても医者を訴えません」的な同意書にサインをさせられ、手術台に乗った瞬間…生まれて初めての手術、しかもマレーシア…手術室の生々しい雰囲気に、

待った!! 私すごいことしようとしてるのかもって思った(遅っ!!)
時すでに遅し。まな板の上の鯉状態である。

目の手術というのは当たり前のことだけれど、目をつぶれない。
手術の全工程を自分の目で見ていなければならないのである。

目の表面の角膜を薄く削って、レーザーを当てて。その一部始終を全て見ていなければならないのだ。

目が閉じないようにまぶたを引張り、目が乾くから、点眼し続ける看護師さん。抑えられてるからもあるけど、恐怖で一ミリたりとも動けない。

「天井の上の赤い点だけを見ていてください」と言われ必死に見ていたが、削られ目の上を刃が通った瞬間…

え!赤い光見えない!!どうなってんだ?!どうなってんだ?私の目!!

もうパニック状態。

その後、レーザー当てられてる時はジジジジという音が目の前で(本当に目の前)、そして焦げ付いた匂いが鼻のすぐ上からする。

手術はきっと10分程度だったと思うけど、全身に力が入りっぱなしの10分は本当に長かった!あまりの緊張と恐怖で、片目終わった時点でもうやめたいと思った。もちろんやめられないから続けたけど。というか押さえつけられてる&恐怖で動けない。
あんな恐怖は生まれて初めてだった。
その後経験する2度の帝王切開より断然怖かった

術後に待っていた更なる恐怖

手術が終わり、友人の運転で家に帰る。とにかく眩しいので家の中でサングラスをしてカーテンを閉めて過ごす。麻酔が切れてくると目を何本もの針で刺されてるような痛みが容赦なく襲ってきて、涙が止まらない。 泣き続けるから頭も痛い。吐き気もする。もう最悪の状態!!
そのどうしようもない地獄の状態が、金曜の昼に手術をした数時間後から、次の日の土曜の朝まで続いた。あれは辛かったなー…

その地獄を超えて数日して、徐々に視界もはっきりしだし、だんだんと術後の違いを味わえるようになってきた。しばらくして、朝起きた瞬間に天井の四隅がはっきりと見えることに感動したことを今でもよく覚えている。

気になる2007年当時の手術費は…

私が手術した2007年当時で、手術費はRM4000(約12万円)だったと記憶している。あの先ずっとコンタクト代・洗浄液代を払っていくことや、目が見えないことの不便さなど考えたら安いものである。当時は日本では20万円ぐらいしたそうだ。マレーシアでは今どれくらいするのか、調べてみたけれど、価格はたいして変わらず、でも技術は進化している様子!

今ではICLといって、コンタクトを眼球に埋め込んじゃうような手術もあるのね~!

術後の後遺症

術後の後遺症といえば、とにかく眩しいのがダメで、晴れた日、外ではサングラスが必須。 そして夜は、対向車のヘッドライトや街灯が膨張して見えるため、運転しづらくなった。

こんな感じに見える

あとドライアイ。普段は乾いた感じはないのだけど、夜中寝ていて突然、または朝目が覚めて目を開けた瞬間に、ズキーーーン!!と目に激痛が走ることがある。点眼薬をするとすぐ直るのだけど、寝てる間のエアコンで乾燥するのだろうか…
それ以外は17年経った今でも視力が衰える気配もなく、超快適である。

レーシック手術の種類

後から知った話だけど、当時レーシックの手術には2種類あって、

  1. 角膜を剥がし、レーザーを当ててまたその角膜を戻すという方法

  2. 1の工程の後、角膜を戻さず、新しい角膜が出てくるまで待つという方法

の2種類があるそうで、私は2番を選んだのだけど、それは2番の方が失敗率が低いと医者から聞いたから。

でも後から知った話だけど、2番を選ぶのは視力が仕事に左右されるような格闘技選手や、ダイバーなど一部の人で、ほとんどの人が1番を選んでいるらしく。1番の場合、私みたいな地獄の痛みはなく、術後も普通に自分で運転して帰れるそうな。私の周りで聞く限りでは、2番を選んだつわものは私以外に居ない。そしてね、1番を選んだ人で失敗した人もいない。。

そういう事前の医者からの説明も、まだ今ほど英語が達者じゃない時期に、半分ぐらいしか理解してない状態でよく手術に臨んだものだよね…
若いってすごいね。あの勇気、今の私にあるかしら。

もちろん、手術したことに後悔していないけど、また眼が悪くなっちゃったとしても、もう二度とやりたくない!

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