ReneNoric
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こんにちは。ReneNoricです。仕事納めも終わりあっという間に年末である。というわけで今年ボリスタに寄稿した記事を振り返っていく。 オブラクの凄みはポジショニングにある。世界最高GKが駆使する「クロスビハインドステップ」 もはや説明不要のゴールディフェンスの鬼、オブラクの分析記事から2021年は幕を開けた。シュートを止める秘訣みたいなことって身体を目一杯伸ばすセービングとか見た目でわかりやすいところに注目しがちだけど、GKにとって最も重要なのはセービングに至るまでの
こんにちは。ReneNoricです。だいぶ時間が空いてしまいましたが、今回はGW後の週末に行われたG大阪vs川崎の試合のワンシーンを分析していきます。 前半20分の東口のセーブを詳細に見ていこう。CKのボールに対して飛び出してプレーしようと試みるも、ここは川崎の選手に邪魔され失敗する。ここで体勢を崩すのだが、ここから東口のすごさが際立つ。CKに出られずに体勢を崩した後即座に立て直しすぐにポジションを取りなおすが、ボールの落下地点を把握しているから、ポジションに戻るのが早
いやまいったね。ReneNoricです。今回はランゲラックのセーブ。サイド寄りのアングルからのシュートの対応について考えましょう。 ディエゴオリベイラがシュートを打つ直前のプレジャンプまで、ランゲラックのスタンスが狭くなっている。 スタンス(立った状態の足の幅)が狭くなっているのは、角度のないシュート位置で、相手にシュートコースを与えないためだ。 股下というのはGKにとって最も反応しづらいコース。特に脚の長いGKはとっさに足を出しにくい。最たる例が17/18シー
こんにちは。ReneNoricです。今日は浦和レッズの西川選手のシュートストップ。 クロスボールからのシュートを防いだ場面だ。ポイントは目線の移動。 クロスボールがサイドから中央へ飛んでくる。この時GKはずっとボールを目で追っているわけではない。 クロスボールに対して飛び出して処理できない(キャッチまたはパンチング)と判断した瞬間に、GKはシュートへの準備を整える。 クロスボール→シュートの局面で重要なことのひとつは「誰がシュートを打つかを確認する」こと。そ
こんにちは。ReneNoricです。今回はセービングした後の起き上がり方。3種類くらいあるうちの一つを分析していく。 分析するのは見事なPKストップではなく、そのあとの起き上がり方について。 基本的にセービングしたあとの起き上がり方は2つある。その2つをどう使い分けるかは、次のアクションのプレー方向が決める。 セービングした方向と同じ方向へ起き上がるときは、倒れた時の上の方にある足を先に地面につけて起き上がる。方法としては一番使う起き上がり方だ。 普通はセー
こんにちは。ReneNoricです。今日は一対一の対応。 ひとつ目のシュートがDFライン裏へのスルーパスのような形になり、一対一となった局面でランゲラックが防いだシーン。(結局オフサイドだけど) ポイントは2つ。 まずスルーパスのようになったボールが江坂に渡る直前に前進して距離を詰めたこと。さらに江坂がボールの置き所を決めるステップの間にさらにもう一歩前進した。距離を詰める場合は一歩目をいかに早く詰めるかが重要だが、ランゲラックはその一歩目に加えて、もうひとつ隙
こんにちは。ReneNoricです。2020年も終わりに近づいてきたので、今年書いた記事についてちょこっと話します。(全て有料会員限定公開の記事です) 「Jリーグの若手GKについて書いて欲しい」という依頼だったので、ちょうど夏頃から出場機会をもらい始めていた沖悠哉選手のプレー分析をしました。非常に勢いもあって技術的にも注目に値する選手でしたが、この記事を執筆以降も活躍を続け、ついには五輪代表候補に。来年も期待の若手GKです。 実は沖選手について書いた時に、分析したい
こんにちは。ReneNoricです。みなさんいかがお過ごしでしょうか。僕はよく散歩をするようになりました。散歩しながら音楽やラジオを聴いています。最近よく聞くラジオはニッポン放送の #みちょパラ です。みちょぱの声が非常に聴きやすいのでおすすめです。あとは「藤田ニコルのあしたはにちようび」通称「にこにち」も聴き始めました。ギャルが好きなわけではありません。知らんけど。 さて今日は「直接FKの時の壁の作り方」という超ニッチな、誰が知りたいんだ!?というテーマですが、まあ書
こんにちは。ReneNoricです。 大変な1か月となりましたね。休校、イベントの延期、中止、外出自粛。当然国内外の主要リーグも休止なので見るサッカーがない!!サッカー観戦から離れて久しいひとたちも多くなってきたのではないでしょうか。無事に再開のめどが立つと良いですね。 まあこんな事態ですから見れてないわけですよ、サッカー。でも今月はディーンヘンダーソンを分析する!と月初めに宣言してしまったものだから、やらないわけにもいかず、過去の試合のメモを掘り返しつつプレー集も
こんにちは。ReneNoricです。月1のnote更新です。前回のお題はバーンリーのニックポープでした。 今月はところ変わってイタリア、セリエA。ACミランの若き守護神ジャンルイジ・ドンナルンマのを見ていきます。随時YouTubeのハイライト動画を差し込むのでぜひ参照しながらご覧ください。 ちなみにドンナルンマのプロフィールはこちら。 参考文献 https://www.footballista.jp/feature/36735 ゴールディフェンス まずはゴールディ
こんにちは。ReneNoricです。個人の選手に焦点を当てて分析するのは久しぶりです。今回はプレミアリーグ、バーンリー所属のニックポープ。イングランド代表GKです。 まずはプロフィール。 27歳、身長は197㎝。でかいっすね。 今季序盤から割と気にしてみていたけど、ここ最近のニックポープがえぐすぎると話題なので、イングランド内では代表の正GKに推す声もちらほら。 (有料記事です↑) 簡単に選手紹介したので、ここから分析をはじめます。ゴールディフェンス、スペ
こんにちは。ReneNoricです。昨日のU-23代表のシリア戦、勝ち越された失点について思ったことを書いておく。 まず前提として でもなにかできることはあったんじゃないかなとも思うわけですよ。難しいですけど。 町田の対応の是非は置いといて、彼は抜けてきたFWに出ていくのではなく中にいたもうひとりの相手をケアしながら背走した。 この時点でGKにできることは2つ。一対一を止めることと少しでも時間を稼ぐこと。ひとつめは当たり前のGKとしての仕事だとして、ふた
こんにちは。ReneNoricです。 去年に引き続きドラフト会議サッカー版に参加しました。今回のテーマは日本代表。うむ。アジアカップはハイライトしか見てないし、最近の代表チームにはあまり興味も湧かないので、どうしたもんかいの状態である。なので、とりあえず自分の好きな選手を集めてみてはどうだろう!作戦を決行した。 まずは結果をご覧いただこう。 好きな選手を集める!と言ってもドラフトに参加する上で指名戦略を立てねば楽しめないので、以下の方針で選手を獲得していった。
こんにちは。ReneNoricです。今日はノースロンドンダービーから2つのシーンを抜粋。 DAZNでハイライトを観たきりですが、レノとロリスで対照的なシーンが2つあったので、解説しようと思う。 まずはレノ。スパーズの先制点ですね。最初にそのシーンを観てみよう。 一つ目のシュートをこぼしたところを詰められた、GKにとっては悔しい失点です。ショートカウンターで、GKにとっては下がりながら対応しなきゃいけない難しい局面でした。 一つ目はよく止めたと思います。ただま
こんにちは。ReneNoricです。今日は川崎と清水の試合から。ソンリョンのプレーをピックアップ。(短めです) 弾きかたの問題ですね。さて、GKは手のどの部分で弾くでしょうか。みなさん、手のひらを見てください。一番硬い部分はどこでしょう。そう、手首に近いところです。この部分を使って、いわゆる掌底打ちみたいにボールを弾きます。 デヘアのこれは参考になると思います。 では弾きかたを話したところで、今回のソンリョンのプレーに問題を感じる部分は「手の振り方」です。明らか
こんにちは。ReneNoricです。今日はアーセナルvsバーンリーを、プレイバック。 書こうと思った動機はこちら。 ちょうど試合を見てたときに思ったことを、ここにも書いておく。 たしかアーセナルが先制して、前半終了間際に追いつかれてハーフタイム!な試合展開だったと思う。とりあえず、バーンリーの同点ゴールを見てみましょう。 これは、プレー選択のミスですね。ブロックにいくのか、構えて一対一の状況を作るのか、この2択で選択ミスがあった。 なんでブロックに行くの