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【GK分析】東口のセーブ
こんにちは。ReneNoricです。だいぶ時間が空いてしまいましたが、今回はGW後の週末に行われたG大阪vs川崎の試合のワンシーンを分析していきます。
🔵 ビッグセーブ ⚫️
— Goal Japan (@GoalJP_Official) May 8, 2021
脇坂泰斗のコーナーキックからジョアン・シミッチのヘディングシュート!ここは #ガンバ大阪 の守護神・ #東口順昭 がストップ!#GoalJ1リーグ
🇯🇵 #明治安田J1 第13節
🆚 ガンバ大阪×川崎フロンターレ
📺 #DAZN で配信中 pic.twitter.com/mVPSREUFnL
前半20分の東口のセーブを詳細に見ていこう。CKのボールに対して飛び出してプレーしようと試みるも、ここは川崎の選手に邪魔され失敗する。ここで体勢を崩すのだが、ここから東口のすごさが際立つ。CKに出られずに体勢を崩した後即座に立て直しすぐにポジションを取りなおすが、ボールの落下地点を把握しているから、ポジションに戻るのが早い。叩きつけるヘディングシュートが際どいコースに飛んできたが、難なく弾き出した。
ポイントは2つ。まず、シュートが放たれてからセービングするまでに1つ小さくサイドステップを踏むこと。これが意外と難しい。普通、サイドステップを踏まずに構えたところからセービングしがちだ。なぜ難しいかと言えば、シュートが速ければ速いほど、近ければ近いほどGKは早く飛ばなければボールに届かないからだ。速度の問題だ。しかし、逆に飛ぶのが早すぎてもボールに届かなくなることがある。距離の問題で。だからコースが際どい場合、この2つの問題を一気に解決しなければならない。より速くステップを踏み、より速く飛んでセービングする。このシーン、おそらく構えたところからその場で飛んでいたらボールに届かなかったかもしれない。しかし、1つ小さくステップを踏んでから飛ぶことで、なんとかボールをはじき出すことができた。
2つ目はシュートへのアプローチ。普通、コースが際どければ片手でセービングするのがベターだ。なぜなら、両手を伸ばすより片手だけ伸ばしたほうがセービングの距離が出るから。しかし、今回のシュートシーンは叩きつけるようなヘディングシュートで、GKの手前でバウンドするシュートだった。片手で対応すると、バウンドの大きさによっては上下に弾き損ねる可能性がある。なので、バウンドシュートへは両手で対応して、上の手(今回の場合は右手)でバウンドしたボールを覆うようにすることで、想定外のバウンドに対応する。
ステップワークによってセービングの距離を稼ぎ、バウンドボールに対して両手で対応することで確実にシュートを弾き出した。ハイレベルなプレーだった。
ちなみに1つ目のポイントで話したシュートが放たれてから踏むステップをどうトレーニングしているかはイングランド代表の動画で確認できるので是非。
以上。
あともうひとつこっそり書いておきたいこと。
谷晃生がアルゼンチン戦を境に、ピッチで漂わせている風格がなんとなく変わった気がするとツイートしたが、それがもしアルゼンチン代表と対峙した事による変化だとしたら、やっぱり国際舞台を若いうちから経験しておくことは結果がどうあれ重要なんだと思う。そして、ここ1年くらいそうした舞台がことごとく用意できない状況はちょっと切ない。特に海外の選手と比較して差が大きいといわれるGKというポジションにとって、えげつない相手に対峙することで期待できる成長は計り知れないと思うので。
そんな思いがあるので、なんとかオリンピックが開催されてほしい気持ちと、それでも昨今の状況を見るに厳しいかもしれないなぁという気持ちの板挟みでなんだか僕の方までやるせない気持ちです。以上。
これは本当に直感的な感想なんだけど、今季の、特にU-23のアルゼンチン戦を経験して以降の谷晃生、昨季までと違う風格を漂わせているように感じる。
— Rene Noric (@Rene_Noric) May 9, 2021
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