仕事 | 看護師は天職ですと言えるまで
皆さんは今の仕事が天職だ。と思えていますか?
私は自信をもって「はい」と答えることができる。
なぜなら私は「看護師をしている私」が好きだから。
私が看護師を目指そうと思ったきっかけは2つある。
1つ目は、大好きだった祖父が脳梗塞で急死した時になにもできない自分に悔いたこと。
2つ目は、高校の顧問の先生に「看護師が府警がいいと思う。」と言われたこと。
この2つのきっかけを元に自己分析を繰り返し、
お節介で世話好きな性格を活かしたい。
大切な人が辛い時に支えれる人になりたい。
その知識を身につけたい。
と思い看護師を目指すことを決意した。
看護学生時代は勉学や試験に追われる中、
実習が本当に苦痛だった。
本当にもう二度と戻りたくないと思う。笑
そんな3年間を仲間と乗り越え、国家試験に合格し
晴れて看護師になった。
私は新卒で総合病院へ入職した。
看護師として働く日々は想像とはかけ離れていて、
1分1秒と時間に追われ次々に多重課題が押し寄せる。
受け持ち患者さんのことをこなしていたら
休憩時間は15分。午後からも業務に追われ、
やっとパソコンに座れたと思ったら定時。
そこからひたすら記録をして残業し、1日終了。
夜勤もあると昼夜逆転するし、
寝不足でご飯を食べながら
寝てしまうことも多々あった。
新人看護師だともれなく、
日々先輩看護師からの叱咤激励、
患者さんの状態の急変というただならぬ緊張感と
経験がなく何もできない虚しさのオプション付きだ。
日々予測ができないことが起こり、
いろんな感情で忙しなかった。
今思えば懐かしく感じるが、当時は本当に辛くて
逃げたかった。
初めて泣きながら両親に電話したことが1度だけある。
「辞めてもいいよ」と言われると踏ん張ってしまうのが私の性格だ。
そんな中でも私は、患者さんとコミュニケーションをとる時間だけは笑顔でいることができた。
どんなに落ち込んでいる時も、焦って泣きそうな時も、
病室に入ると患者さんのことだけを考え、
向き合うことができた。
そこから年数を重ねると業務にも慣れたので
患者さんとの時間をもてるように効率良く働くことを意識した。
そうすることで患者さんの情報収集をより多くでき、
思いに寄り添った個別性の高い看護を実践し、
感謝されることも多く私も自然と笑顔が増えたように思う。
新人の頃は看護師という辛い道を選んでしまったと
後悔した時もあった。
でも今は患者さんのために私に何ができるかを考えることに楽しさとやりがいを感じる。
この思いだけは10年経っても変わらない。
同僚に「私はnoriさんに看護してもらいたい」と言われることがある。
そう思ってもらえることが本当にうれしい。
だから私にとって看護師は天職だと言うことができる。
私は看護師として働いている私が好きだ。
これからも看護師という職業に誇りをもって生きていきたい。