わたしは、十割そば派。
みなさんは、蕎麦とうどん、どちらがお好きですか?
わたしは昔から蕎麦が好きでした。
いまほど外食産業が盛んでなかったひと昔前でも、蕎麦屋さんはそれなりにあり、家族で外食という場面で蕎麦屋に行くことも珍しくありませんでした。
逆に、うどん店をみつけるのは至難のわざ。専門店はほぼ無し、蕎麦屋さんのサブメニュー的存在であるくらい。でも不思議と家庭の食卓であがるのは、蕎麦ではなくうどんでした。
そして令和の現代、わたしの蕎麦好きは変わらずですが、更にハードルが上がり、単なる蕎麦好きから十割蕎麦好きになりました!
きっかけは3年前。常におなかの不調に悩まされていたある日、ふとしたことから、実は小麦粉が自分の身体に合わなかったのだと気づきました。それから小麦粉食を遠ざけるようになり、蕎麦も、つなぎで小麦粉を使う二八蕎麦は食べなくなりました。
幸い、ここは蕎麦どころ信州。おいしい十割蕎麦が食べられるお店も、いくつかあります。今日はその中のひとつを紹介したいと思います。
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こちらは、伊那市西箕輪にあるこやぶ竹聲庵さん。
伊那から木曽へ抜ける権兵衛トンネルの手前にあり、佇まいがとても素敵なお店です。
店内は、漆喰の白と木材の濃い茶色で統一されていて、とても落ち着きのある空間です。控えめな照明のおかげで、外の緑がはっきりと見えるところもお気に入り。木の葉がさわさわと揺れ、静かな店内にはミンミンゼミの声が聞こえてきます。
もし将来一軒家に住むとしたら、こういう部屋が欲しいなぁと眺めながら、注文した蕎麦を待ちます。
お品書きは潔く、十割蕎麦のみ。うどんも二八蕎麦もありません。地元産の玄そばを使い、毎日自家製粉しているそうです。
寒い季節は温かいニシン蕎麦、暑い季節はざる蕎麦をよく注文します。薬味皿にある焦げた木の棒は、焼き味噌です。これをそばつゆに溶いて食べるのが、この辺りの食べ方。おいしいですよ。
食後はもちろん蕎麦湯が提供されます。さらさらタイプ、どろどろタイプ、お店によってまちまちですが、こちらのお店はさらさらタイプ。昔は蕎麦湯のおいしさがわからず飲むこともありませんでしたが、いまでは必ずいただきます。大人になりました。
満足して外へでると、気持ちのよい風が吹いていました。この日は猛暑日でしたが、ここは山に近い場所(標高900mくらい)にあるため、明らかに下界と比べて涼しく夏はとても気持ちが良いです。そのぶん、冬は寒~いですが。
今日も緑を眺めながら、おいしくいただきました。
ごちそうさまでした。
お気持ちありがとうございます。大切に使わせていただきます。