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短歌 春を知らせる音

きょうは、和歌を詠う日。

4月になり、信州も一気に春めいてきました。
心配していた「4月の雪」にも見舞われることなく、春の花々が一斉に顔を出し始めています。

この季節が、大好き。

皆さん、春だなぁって、どんな時に感じるでしょうか?

花が咲き始めたとき
フキノトウを見つけたとき
生暖かく強い風が吹いたとき
雨後、湿った草木の香りがしたとき

いろいろありますね。

今回の短歌は、まだ花が咲き始める前に作ったものです。
それでは、どうぞお付き合いください。



#22

神鳴りて 嵐に揺れる 花つぼみ
響く雨音 春の足音


ある日の夕 東南の空

万葉集で知ったことば、神鳴り=雷。
すてきな言い方だなぁ、夏になったらぜひ使おう!
そう思っていたところへ、ゴロゴロという音が鳴り響きました。
春雷というやつですね。

雷と、屋根に勢いよく響く雨音に、

あぁそうか、いよいよ春が来たんだ

そう感じました。



#23

白去りて 青の苔むす 森の朝
春告鳥はるつげどりは いつ帰り来む



森では、地面を覆っていた雪が消え、苔が見えるようになりました。
ようやく地面に現れたみどりに、心が浮き立ちます。

ところで、まだウグイスの初音を聞いていません。

最近読んだ本で知ったのですが、
ウグイスは早春に鳴き、4月には山へ帰るそうです。

つまり、私が毎年聞いているのは、”山へ帰ってきた子たち”ということだったんですね。どうりで、8月になっても囀りが聞こえるわけです。

今年はいつ帰ってくるのかな?
楽しみにしてるよ。



#24

二重ふたえにも 三重みえにも歌う 野の鳥は
森ゆく人に 春を届ける


ウグイスはまだですが、ほかの鳥たちは段々と増えてきました。
姿は見えませんが、耳を澄ませていると3つくらい種類の違う囀りが聞こえます。

春だよ、春がきたよ。

そんな歌詞の合唱曲を歌っているような。
これからもっと声は増えていくでしょう。

鳥の種類がわかればもっと楽しいんでしょうが・・・




来週になれば、梅・椿・桜が一気に見頃を迎えるでしょう。
冬が長い信州は、春の花があれもこれも同時に咲くので、忙しい!

できる限り追いかけて、リポートしてゆきたいと思います☺


雪割草かな?


桜も咲き始め


たんぽぽ


春ですね!


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