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鍵を開けると見えてくるもの

 自分でも「そうだったんだ」と思う事が多い。

高杉晋作の有名な言葉「おもしろきこともなき世をおもしろく」が、いっとき意識高い系の起業家周りで流行り、やたら座右の銘として使う人が多く、いつの間にか「安く多用され磨り減った言葉」としての軽い抵抗を覚えてたりしたのだが、どうやらちゃんと意味を調べてみると、この言葉には続きがあったらしい。

おもしろきこともなき世をおもしろく
すみなしものは心なりけり

 要約すると「面白くもない世の中を面白くするのは "心" である」、つまり "自分の心の在り方次第で、見える世界の面白さが決まる" 、といったものだそうだ。

これって仏教や禅の類に通じるものであり、いつも意識している事じゃないか、と、急にこの言葉に親近感を抱いてしまった。

自分が食わず嫌いだった物事に対し、先入観の向こう側へ一歩踏み込み、鍵を開けないと判らなかった事だ。

 だからといって、この言葉を上の句だけで捉え、額面通り "パワフルに世界を自分の手で変えていくぜ!" という意味合いでスーパーポジティブに使用する人への野暮な揚げ足取りはしないし、否定もしない。
現に、僕自身今の今まで知らなかったし。

実際に自分にとって都合の良い解釈をした事で、それが発破の起因となり大きな事を成し遂げる人もいるのだから、よほど他者へ迷惑をかけない限り、誤認や誤解も使いようなんじゃないかな。

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 誤認や誤解を一つの基準として、それがきっかけで健全な人生を歩めるのなら、それもまた一つの「心の在り方」だと思う。

一番の理想は、ちゃんと多層的に意味を理解し捉えた中から、自分なりの心の在り方を意識して選択する事ができたらと思っているのだけど。

今日はこんなところで。


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