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エッセイ

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心がふわっと温かくなるような文章を読み、いいなあ、わかるなあ、と思うにもかかわらず、自分が何かを語る時にはそのような心に訴えるタイプの話題でも言い方でもないということが少し(かなり)(めちゃくちゃ)気になっているので、昔の自分がほしかったであろうこと、とかを考えていきたいですね。

「わかる人だけわかってほしい」という幻想は叶うか

「わかる人だけわかってほしい」という幻想は叶うか

共感というのは怪物のようなものだと思う。

「共感されたい」という気持ちの奥には、「理解してほしい」と「気に留めてもらいたい」の少なくとも二種類の感情がある。この二つは似ているようで大きく異なる気がする。

「共感した」という感想の奥には、「自分との共通点を見出した」と「自分でも同調できると判断した」の少なくとも二種類の基準がある。この二つは似ているようで大きく異なる気がする。

これらは明確に区

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嘘の「いい話」は見抜くよりおいしく食べたい

嘘の「いい話」は見抜くよりおいしく食べたい

この世は嘘で満ちている。

とかいう言葉をどこかしらで何度も目にしたり耳にしたりした記憶がある。知ったからといって特に何も意味を成さない言葉だけれど、この事実(的な何か)に怯えて生きてきたのもまた事実だ。

まだ十歳になったばかりの頃、小学校のクラスメートの人間関係に衝撃を受けたことがある。
二人組になれと言われたら当然のように組になるような二人だったのに、それぞれと話すと「あいつ嫌いなんだよね」

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誰かにとっての「今更」は誰かにとっての「今」だ、という今更のこと

誰かにとっての「今更」は誰かにとっての「今」だ、という今更のこと

人間が何かを体得していくには過程が存在し、最初の一歩を踏み出したばかりの人もいれば、もう何百歩何千歩何万歩と歩いている人もいる。
そして全ての段階で何かしらの感動・気づき・悩みなどが生まれていて、それをその都度発信したとしたら、必ず誰かは同じステージにいて内容に共感することだろう。

このことはとても当たり前のことと思うのだが、その一方で、そういう全ての段階に於いてそれぞれ行われるアウトプットを許

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