【就活生向け】新聞記者の仕事って③
随分時間が空いてしまいましたが、今回は大手新聞社のお給料について書いていきたいと思います。
新聞記者は高年収?
厚生労働省の調査によると、新聞記者の年収は平均846万円(平均年齢:39歳)です。月の給与は52万円~72万円ほどとなります。新聞記者と言っても大手~中堅~地方・業界紙まで様々規模がありますので、一概にこの数字だとは言えませんが。
一方、労働時間もかなりのもので、人によりますが残業時間は100~150時間は当たり前…私も一時期は200時間いっていました。ちゃんと勤務表をつけると大変なことになるので、月末になると勤務時間を微調整している人もちらほら笑。労働基準法が改正されてからはだいぶ勤務は減っていますし、仕事上必要なこともあるので何とも言えませんが、皆かなり残業しています。
最近はたぶん、時給換算すると低い気がしますし、仕事量のわりにはそこまで貰えていないかな…という感じです。
皆さんいかがでしょうか。次に、大手新聞社5紙の年収を比較してみます。
大手5紙の年収は?
朝日新聞、読売新聞、日本経済新聞、毎日新聞、産経新聞。新聞の大手と言えばこの5紙のことを指します。ご存じの方も多いのではないでしょうか。
朝日新聞社 1208万円
読売新聞社 (2020年の有価証券報告書出さず)
日本経済新聞社 1221万円
毎日新聞社 878万円
産経新聞社 741万円 ※各社の有価証券報告書より
朝日、(読売)、日経≧毎日、産経。会社の規模や業績などを考えるとなんとなくイメージ通りです。読売新聞は、今年新型コロナウイルスの影響で有価証券報告書を出していないので具体的な数字が出ていませんが、調べたところ約1200万円は貰っている様でした。
いったい何歳の人がこれくらい貰えているんでしょう…年齢を調べてみると、だいたい35~40歳前後となっていました。
しかし、実際に私たちが働く業界内、他社記者も含めて聞き取り調査をしたところ、朝日・読売・日経は約1000万円に届かないくらい、毎日は600~700万円、産経に関しては500~600万円程度しか貰えていませんでした…
表に出ている数字とは、「100~200万円」ほど乖離がありますね。
年々下がる年収、早めの転職も…
新聞に限らず大手マスコミ各社の年収は年々下がり続けていますが、特に近年はネットメディアの台頭もあり、減少幅が大きくなっています。特に新聞の収入源となる広告料は、ネットメディアに流れています。新聞各社もこれに負けじとかなりデジタル化に力を入れていますが、やはりじり貧の感があります。
そこで最近の流れになりつつあるのは、新聞記者のネットメディアへの転職です。記者をやっている人はこれまで培ってきた、ライターとしてのライティング能力、情報収集能力があります。またネットメディア側からしても、記事を書ける人たちを欲しているので、互いの需要と供給がマッチしているということです。
その一方、大手新聞各社には人が集まらず、安く使える若い記者を欲しているものの、会社にいるのは高給取りの働かない記者ばかり。去年は大規模な早期退職の募集が行われていて、全国にある支局も縮小傾向にあるといいます。
とまあ、なかなか夢の無い記事になってしまいましたが、次回は労働時間の実態でも書いていこうと思います。
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