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父親の話

今私は離れて暮らす母の看病をするために、  数日間の休暇を取って実家に来ている。

父親は数年前から大腸癌を患い、月に1度の抗がん剤治療で病状は安定している。

そして母も2週間前に胃がんが発覚。即入院、手術をしたが、腫瘍が胃の出口を塞ぎ、腹膜にも広がっていて、胃の上部から小腸へのバイパス処置をするのが精一杯だった。不思議な事にここまで自覚症状は入院する2週間前までなかった。

父親は今風に言うと モラハラ夫だ。

母には幼少の頃から小馬鹿にするような事や耳を塞ぎたくなるような卑猥な言葉を浴びせていた。

定年退職後7年経つ。じわじわとダメージを与えていたのだろう。最近は反論することも諦めていたようだ。

それを聞かされていた子どもの立場から言うと 今風で言う 毒親になるのかなと最近気がついた。

そして、元来の性格に、抗がん剤の副作用が加わって、ターゲットが私や近所の人にも向いてきている。

植木の葉が自分の敷地に入ってくるとか、私の子どもの容姿のこと、近所の人の悪口や噂話し。昔の自慢話し、数年前から住んでいる今の土地に対する過大な評価(全国的には決して有名な場所ではない)を、会話の流れに関係なく、何度も何度も話す。どうやら、いかに自分たちはツイているか、恵まれているか、凄いかをアピールしたくて仕方がない、今風に言うと マウントを取りたいってやつだ。何度も話すのが、不思議でたまらない。話した事を忘れているのか、単に私に認めさせたい一心で言っているようにも聴こえてしまう。

さっきも風呂上がりに、そろそろ寝ようかと思っていた時に、思い出したように、急に話しかけてきた。

※本当にくだらないどうでもいい内容ですが、ほぼそのまま載せます

近所の人が豊洲にも家を持っているとか(その人知らない)武蔵小杉のタワーマンションがいいなとか言うので、友達が住んでいた事があって、地震で停電になった時にエレベーターが使えず、苦労したから売りに出した話しを私も負けじとしたら、ここら辺はその辺の若いやつには手が出ないんだと、急に場面転換。この時点で、かなりイラッとしていた私は、結局何が言いたいのか?もうその話はやめてほしい。と強制終了させた。

母はもう長くない。少なくとも父より先になってしまうだろう。そんな母と穏やかに過ごせる唯一の時間を、あいつの承認欲求を満たす、マウントを取る為に使われている事が悲しくて辛い。さっきから涙が止まらない。ムキになって論破しようとする私もいけないのだろうが、お互い時間が無いんだ!

さっき、父へLINEで私の思い、母へこれ以上汚い言葉を聞かせないで欲しい旨、初めての長文で送った。

さあ、これで変わるのだろうか⁉︎

半分諦めているが、父自身も変わり者で破天荒な父のせいで苦労したらしい。

この問題は根深い…

書いているうちに少し落ち着いてきました。

明日、とりあえず、イヤホンを買いに行って、嫌な話しは聞こえないようにします。

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