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出産直後、私が夫に放った数々の言葉(暴言かもしれない)


ふとしたきっかけで、記憶のふたが開いたのでメモ的に。

「私は産むだけ、あなたが育てる。そういう約束だったよね? でもそれは現実的じゃないから、私も手伝ってるんだよ。あなたが父親として娘を育てるのを、私は母親として手伝う」(先制)

「あなたが抱っこしてね。男の人の方がたくましいから、赤ちゃんも安心してるね」(持ち上げ)

「おっぱい以外、男女平等」(正論)

「おむつ替えの機会均等」(スローガン)

「あなたがおむつ替えたほうがいいみたい。あなたの方が器用で仕事がていねいだから、ほら気持ちよさそうに笑ってる、パパありがとうって。よかったね」(洗脳)

「この子、私よりいつも面倒を見てくれるパパのことが大好きかも」(んなこたあない)

20年以上前のことですから記憶があいまい。
まだイクメンという言葉すらなかったあの時代。
ひとつ分かっていたのは、私が譲れば、なし崩し的に育児の全てが私の両肩にかかってくる、ということでした。それだけは避けたかった。仕事は軌道に乗りかけていたし、出産してもやめる気なんてサラサラなかった。育児は自分に向いていないと思ってましたし。

それで、夫を育児沼にはめました。
正論で組み伏せ、約束で縛り、育児書で教育し、ほめて持ち上げて浮き足だたせ、赤ちゃんの笑顔で導く……他にもいろんなテクニックを駆使したような気がします。必死でしたから。

まあ、はまった本人、幸せそうでしたし、あれから20年以上経って、娘たちと夫との関係もわりあい良好ですし、結果オーライ。

ですが、万人におすすめはしません。

そうそう、わかっていたことですが、いくら父親が育児沼にはまったところで、母親の出番がなくなるなんてことはありませんでした。
母は母として。父は父として。


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