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喉の痛みと導かれ見た光景

金曜日位から違和感のあった喉は昨夜、
完全に痛みになって飲み込むのも、痛い。



熱めのお湯に浸かるという私のオリジナル治療で効くときは効くのに
漢方入り風邪薬も、蜂蜜も、のど飴、ツボ押しも兎に角治るように色々したけどだめだった。



痛みと声の変化に仕事を休み診察開始時間すぐから、台風去って暑い日射しの中耳鼻科に行った。
熱はない。喉全体が腫れてるけどカメラを入れる程ではないかな…声がちょっとしんどそうだね、と先生は言った。



ネブライザーをすると噎せるように咳が出たが効いてる効いてると暗示をかけ、
処方薬を貰いにいつもの薬局へ。



ところが、いつもの薬局には処方された抗生物質が無かった。医院の近くの薬局さんならあるかも、と言われ別の薬局へ向かった。



ここは前にママとママの薬を貰いに来たなぁ、あの毛糸で編んであるティッシュケースを見てママはあれいいね、可愛いねと言ったなぁ
と思った。



もう、多分ママはあのティッシュケースを見ても何も言わないだろう。
ここへ来たことも覚えてないだろう。





そしてそこへ親子と思われる初老の男性と小柄な白髪の女性が入ってきた。



あそこへ座ってなさい、
と男性は恐らく母親であろう女性に言う。女性は
あ、はいすいませんと答えて座り周りを見回してキレイなお店ね、と言ったが男性は無言だった。


男性が薬を2ヶ月分というと薬剤師が2ヶ月??と驚き、


やっと施設に入るもんだから
来れなくなるのでね10月末に



と言った。
私は白髪の女性を見た。
恐らく認知症を患っているのだろうと思った。



そして
長身の初老の男性は少し離れて白髪の女性の隣に座る。男性は難しい顔をしていて、きっと立派な方なんだろうという気配をしていた。



私は白髪の女性はこの先、今までの家でも、家族の居る家でもなく知らない人の居る中で暮らすことになることも分かっていると思った。でも、イヤだとも言えたのに言わなかった事も察した。



小柄で控えめそうに見えるその女性が認知症でどんな状態かは分からない。
一人暮らしだったかもしれない。
育てあげて立派になった男性は白髪の女性がこれから施設で暮らすことを選んだ。



胸に響いた。



ママよりずっと状況も分かっていて、血圧すら計れない程あちこち触りまくったりせず大人しく座っている女性を見たら、何だか胸に来た。




この光景を見るためにいつもの薬局に薬が無かったのかな、と感じた。
薬剤師が私のアレルギーを聞いてきても、私の意識はその親子に向いていて、2回聞き返した。



何が良くて何が悪いというのでは無い。
私が見て想像したというか察しただけで、実際は分からない。
ただ、
自分の状況も浮かび上がって、ずん、と重しが胸骨にぶら下がった感じだった。



帰るとママはまだ寝ていて、
そのうち起きて来た。
ご飯を食べて私は薬を飲み、眠ることにした。



起きて来たらテーブルは恐らく咀嚼して出したチキンやら、袋から出され4等分に千切られた惣菜パン、床のゴミ、にゃん太廊の残したご飯の皿がのっていた。



それらを片付けながら
テレビにずっと話しているママをじっと見てしまった。




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