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広報・人事・マーケティングの重なりについて

仕事にて、広報と人事とマーケティングの重なりについて、雑な言語化をした。
今勤めている会社の代表から相談された、「貴方のような広報(ブランドマネージャーと言われた)を採用する提案をしたいから、人材要件を洗い出すために情報が欲しい」と言われたからだ。

ブランドマネージャーと書かれたのは、どうやら、表層の見えやすい部分と、思いや社内などの見えにくい部分とを、組織の中で一貫させるように促す行動するところを担っていると思われたかららしい(そう思われているならば、身内ながらうれしい)。


私は、広報、人事、マーケティングの複数分野に興味を持ち知識を得て、小さい会社でこれらを横断したような業務にあたっている。

私にとって、これらのら3つは相互に相乗効果を生む、三角形のような感じで認識している。ここはまだ、しっかり言語化できていないが、あえて書くと、こういう感じである。


広報

広報とは、「情報」に特化した概念だなと思う。
世の中の情報を知って客観化し、自分たちの価値を情報の形にして届けている。

企業を人に見立てて一貫性を保ち、倫理観をも持たせるために必要な仕事(本当は倫理観は持つものだが、ここでは演出側面もあるので持たせるとした)。なぜなら、社外はもちろん社内も、出している情報でそれらを判断するからである。

そして、メディアという少し特殊な業界の扱いを心得ている人たち。お金のやり取りがないぶん、情報と心のやりとりになり、難しくもある。

ネット上の発信スキルや社内への広報スキルも必須スキルになりつつある。 むしろ人とのスキルと重なっているのではと思うほど、広報やパブリックリレーションズの概念はニーズが増している。


人事

人事の仕事を一言で言うなら、人とのコミュニケーションに関わる仕事。
業務を行っているのは人である。組織も分解していけば、誰かと誰かのコミュニケーションでできている。人事では、誰かと誰かのコミュニケーションがうまくいってない時に介入してうまくいくようにサポートする。社長と誰か、上層同士など、経営層周辺のコミュニケーションが課題になると組織に影響がでやすくなるため、人事の仕事が増える傾向がある。

人や心に関する知識は、人同士になるので他の仕事でも活きる。実際、広報もコミュニケーションの仕事と言われる(記者を中心としてコミュニケーションを行って情報伝達、理解促進、掲載獲得をするため)。

組織がこうなると→こうなる、みたいなのもある程度知られたパターンがあって、ここはかなり社内広報と紐づく。例えば、50人を超えると社長の目が届かなくなるから、社長の思いも伝わらなくなる、だから伝えるために社内報を出そう、とか。

また、採用はマーケティング要素が強い。発信するメッセージに惹かれ共感し、応募してもらうため、発信内容で母集団が変わってくる。今は転職予定がなくても、接点があればいずれ転職先として選んでいただけることもあるため、ナーチャリングの要素もある。


マーケティング

マーケティングと言う概念は、人によって解釈が違って難しい。少なくとも、アナリティクスやリスティング広告などの部分的なところは「マーケティング」の一部でしかないという認識(手法でしかない)。

私にとってのマーケティングとは、何かを発信して届け、選ばれること。選ばれて売上になることである。
この説明が一番しっくりきている。

そして「届ける」「選ばれる」ところは人と心の知識が必要になる。

もちろん売上は大事なのだが、売れればいいということでなく、やり方によっては焼き畑になりかねない。
例えば人の気持ちに合わないやり方で物を売ってしまったら、嫌われて継続顧客にはならず、常に新規顧客を探す羽目になるリスクがある。
これがありえるのは、売上や数字が見えやすく話に出やすい、マーケティングの危ういところだと感じる。

売上のその先、長期超長期で好かれ、なんか応援したいと思われるためには、広報の「企業人格」「好かれる発信」的発想が必要になる。


こんな感じで、少しずつ重複していると私は考えている。

そして、複数のソリューションを持っていると、掛け合わせることが自分を助けている感覚がある。

広報も、マーケティングも、人事も、それぞれ違う人が業界を育ててきたからこそ、言われる言葉やフォーマットが独自進化しているだけという認識である。
私自身は、横断で学ぶことによって、物事の本質により近づいている感覚があった。


今回は、自分が考えているそれぞれの概念の言語化をしたが、抽象的で伝わりにくいので、今後事例などでもっと具体化したものもまとめていきたい。


#広報 #PR #PublicRelations #マーケティング #人事 #HR #HumanResources

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