関わることを、諦めなくてよかった。
小さい頃から漫画が好きだった。
暇さえあればいつも漫画を描いていたし、登下校での友達との話題は、漫画に感化されて自分たちでつくった物語のことでもちきりだ。まとめ売りで安くなっているまっしろなノートを親に買ってもらっては、たくさんの漫画を描いていた。
「お絵かき」が大好きな女の子は、一度は漫画家を夢見たのではないか、と思っているのは私だけだろうか。
いつも読んでいる漫画雑誌に憧れを抱き、「月刊〇〇 秋の特大号! 新連載!」などと銘打って、漫画家気取りでノートに自分の漫画だけで雑誌を作っていた。
今思えば少しこそばゆい思い出。
そして、いつの間にか自分で勝手な「現実」を感じて漫画家という仕事を諦めた。
大人になり、目の前の暮らしに一生懸命で、絵を描くことが減ってきたとき。
noteというサービスを知る。
どうやら自分のひとつの投稿がノートの1ページとなるらしい。
そうして好きなノートを集めて「マガジン」としてまとめることができる。それを有料のマガジンとして販売することもできる。
「自分の作品が雑誌や本となる」という子供のころの淡い夢が、こんなかたちで実現できる場ができるとは思わなかった。
当時は「絵を仕事にする」なんて漫画家しか知らなかった。
今はインターネットのおかげで
たくさん大好きな絵や漫画と関わることができる。
そして自分の本を誰でも作っては世に届けることができる。個人でたくさんの表現ができる。
noteがあってよかった。
まだもう少し、漫画と関わっていける。
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