「何を信じてもらわなければいけないのか」を明確にする
生活指導において、子どもたちに「落ちる」話をしたいですよね。
例えば、「授業中の私語」について指導しなければならないと感じたとき。あなたなら、どう指導しますか?
色々と手はありそうですが、これ、どれもいまいちです。
特に1番ですね。
まぁ…私もよくやりました(笑)
最も即効性があって、効率的。
ですが、やっぱりそれでは子どもの腹に落ちたとはいいません。
注意されなければやり続けます。それではいけません。
最小の働きかけで最大の効果が発揮されることを目指す。
すると、教師の負担が減ってよりいろんなことに指導の時間や労力を割けるというわけです。
ひいては、教員の働き方改革! というわけです。
具体的な方法とは?
具体的な方法とは、子どもに何かを指導するときには、子どもに「何を信じてもらわなければならないのか」を明確にすることです。
注意し改善してほしいことは、「授業中の私語をなくすこと」です。
では、この私語をなくすためには、子どもたちは何を信じれもらわなければならないのでしょうか。
「私語をやってはだめ」ということでしょうか。
それでは思考停止です。
どうして私語をしてはいけないのでしょうか。
そこが教師の腹に落ちていないと、子どもに語ることはできないのです。
授業中の私語がだめな理由は?
などです。
一番大きな理由は、やっぱり周りへの影響ですね。
私語をするあなたはいいかもしれないけど、周りの人は迷惑をする。
だから私語をしてはいけないのです。
もし、上記のように子どもに伝えたとして、腹に落ちるでしょうか?
実は、これだけでは50点なんです。
どうしてしてはいけないのかを短く語ることは大切ですが、これではまだ説得力に欠ける。では、どうすればもっと子どもの心に響き、腹に落ちる語りとなるでしょうか。
色々と手はありそうですが、私がおすすめするのは「たとえ話」です。
たとえ話がうまく使える先生は、「話が上手」です。
例えば…
こう話すとどうでしょうか。
かなり説得力があるのではないでしょうか。
このたとえ話で子どもに信じてほしいことは、「私語を放っておくとどんどん良くない状態に陥る。それはみんなを不幸にする。だから、小さな私語もしないよう努力しよう」ということです。
ただ、「私語をやめてください」と注意するより、説得力があるのはおわかりいただけると思います。
このたとえ話は、本当ではなくていいのです。
なにせ、例えですから。
でも、例え話は強力です。
本当に起こったらこうなる…という未来を子どもたちに見せることができます。
デメリットは、話が長くなること
この方法にもデメリットがあります。それは、どうしても「話が長くなること」です。
たとえ話もうまく使わないと単なる横道にそれる話にしかならず、子どもの印象として「先生の話は長いなぁ」になりかねない。
ここは注意しましょう。
なるべくコンパクトに、でも効果的にたとえ話を使いましょう。
子どもの行動を変容させる方法はたくさんあります。
当然、単なる短い注意だけでもいい場面はたくさんあるでしょう。
ただ、その単純な注意だけでは効果的ではないこともあります。
そこで、長期的視点に立って、どうして私語はいけないのかをしっかり時間を取って話すのはよいことだと考えます。
授業中というより、朝の会や帰りの会、ちょっとした帯の時間を使って話してみてはいかがでしょうか。
ぜひ、皆さんの指導力向上のために何か気づきがあればと思い投稿しました。まずは身近な人に、「たとえ話を使って、何をわかってほしいかを伝える」ということをやってみてください。
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