《vol.03》with/afterコロナ時代世の中の価値観・働き方はどう変わるか?「晋也と一也のトークショー~コロナで変わるチャンスが来た!~」 【イベントレポート】
新型コロナウイルスの影響で私たちの暮らしが大きく変化しています。多くの方々が先行きの見えない未来に漠然とした不安を感じているのではないでしょうか。
私もその一人であります。大学三年生の夏、本格的に始まる就職活動を控えています。「コロナショック」「就職氷河期」「採用中断」「伸びる企業/衰退する企業」不安なワードばかり飛び交っています。
with/afterコロナ時代、これからどんな価値観で世の中を見通していけばいいか、私たちの働く環境、暮らす環境はどう変わっていき、どうこのピンチをチャンスに変えていけるだろうか。
こんな不安と疑問を解決することを期待して、
株式会社オカムラさんが運営する bee『WORK MILL』プロジェクトのイベントの一つである、
7月7日(金)19:00〜20:30開催
『あなたの心をEnlight!晋也と一也のトークショー vol.03~コロナで変わるチャンスが来た!~』
ウェブセミナーに参加させていただきました!!
ゲストスピーカーは
考え方のイノベーションを目的とした教育プラットフォーム『天才バンク』の創立者である山本晋也さん(株式会社レセオ 代表取締役/神戸大学 客員准教授)
”人と組織のOS(在り方)”を変える風土革新プロジェクトである『場活』の提唱者である泉一也さん(株式会社場活堂 代表取締役)のビッグなお二方。
お二方の多角的な知見から視る「これから」を語る中で、世の中に対する漠然とした不安な気持ちを、まさに「Enlight」してくれました!!
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6,7,8月は嵐の前の静けさ?「今」新しい何かをする準備(修行)を
今回のテーマである「ピンチをチャンスに変える」ための今すべき/出来ることは?
晋也さん:「6、7、8月は嵐の前の静けさ。元には戻らない、この先に何かが大きく変わっていく様な感覚を感じてる。何が来るかは分からないけれど、それにワクワクしている中で、嵐に備えてどうとでも動けるように準備をしてる、この準備の必要性を周りの人にも伝えないといけない。」
晋也さんは「山本晋也のオンライン学校」で「準備」として、生徒たちにどんどん起業を勧めているそう。単なるお金儲けだけでなく「本当に自分がやりたいこと」を自発的に進めて、その学校の中でみんなで応援していく様なコミュニティ創りを楽しんでいるそうです。「天才バンク」の方のコミュニティでは「お母ん世代」のパワーが炸裂しているそうです。
そんな「コミュニティ」を「ニューノーマルコミュニティ」と表現するのが一也さん。
一也さん:「昔は血縁や会社がコミュニティ(ファミリー)でしたが、今はそうでなくなった。今の時代はオンラインを通して新しい共同体(ニューノーマルコミュニティ)が誕生している。肩書といったヒエラルキーを重視する男性より、女性の方が新しいコミュニティが作りやすいんです。」
こんな状況下を楽しんで「活用」する強さに感心させられると同時に、
学生である今、私にも何か出来る可能性がある、いや何か行動しなくてはならないという気持ちになりました。
これからの働き方の概念は?aftetコロナの新たなニーズとは?
働き方の概念として、
昭和は終身雇用、平成は転職・起業、令和は多業(マルチワーク)と語る晋也さん。
晋也さん:「令和は多業と言ってとにかくいろいろなものを「つまみ食い」。それも本当にお金を稼ぐってことだけじゃなくて、ボランティアだったりいろんな役割をたくさんやる時代。副業がオッケーな流れになってきてるじゃないですか、会社も個人の多様な働き方を受け入れれるような会社は伸びそうだなと。」
前提(時代)が変わったにもかかわらず過去に決めたことを固く重く引きずる意識の重たさ、を排除してこれからは曖昧性をもった「こっちでもありこっちでもある」時代。「意識を軽く」して、どう転んでも「オッケー」的なノリをもって新しい時代に対応していくことが大切だと語ります。
afterコロナ時代、自分のキャリアを選択する上で「自分が何をしたいのか、どう役立ちたいか」よりも「どの企業や業種がいいだろう?」と考えてしまいがちです。
晋也さん:「僕は仕事と遊びは同化しているんですよ。仕事と遊びが分離している人は多分しんどいんですね。これから人生百年時代。ほんまに楽しい面白いと思って出来る事、それが社会にとって役立つ事って何だろうなって。それは人それぞれ違う。自分の心の内側にしか答えが無くて、「どの業種・企業がいいですか」って外側にこたえを求めているうちは、答えが出ない。自分で決めていく、「自分はこれを仕事としてやりたいんだ」というものに向き合って捉えだしてほしい。」
一也さん:「(働くことにおいて、)内発的な動機付けを皆忘れてるんですよ。外発的な動機付けであるアメとムチで生きているから。」
一也さんの今の仕事・働き方は小さい頃に好きだったジャッキー・チェンに内発的動機があるそう。自分にとって「師弟関係がエネルギーとパワーになる」と気づく事が出来たそうです。
就職活動を進める上で、内発的動機にスポットを当てる事が大事だと感じました。自分ニーズを満たすことが一番働く原動力になり、結果として最高のパフォーマンスに繋がります。その上で、仕事を通して社会に役立つことが出来たら無敵ですね。
「仕事と遊びが同化してる」そんな風に言える大人になりたいです。
afterコロナのコーチング(人の育て方)のポイントとは?
元々のコーチング業界では「会社の中でパフォーマンスを出す」事がテーマでした。そのため、マネージャーの人達はコーチングの勉強をしてパフォーマンスを上げるための努力をしていたそう。そうすると、あくまでも「会社」という中でしかコーチングが出来ないと一也さんは語ります。
一也さん:「これからのコーチングは多業(他力)コーチングになってくる。自分一人ではコーチングできなくなるわけなんですよ。自分の人脈で「あの人のところに行っておいで」という風に多業のご縁の中でみんなで育てていくみたいな。だからコーチはそれだけのいろんな人脈やご縁・コミュニティを持っているか、ということが大事です。」
仕事をするにはオンライン/オフライン?
一也さん・晋也さん:「どっちも!どっちも!」
業種によって異なるし答えは無い。両方の良いとこを統合してゆく意識が大切であり、「どっちが優れている」といった分離の意識の脱却が必要、それが新しい時代の姿であるそうです。
あえて何事も曖昧なままにしておくことが、フットワークを軽くするポイントであるんですね。
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今回のイベントに参加して感じたこと
私が所属する関西大学社会学部メディア専攻・松下ゼミではメディアを活用した新しいオフライン・オンライン経験のデザインをテーマとして、現在はコロナ時代の働き方・遊び方の観点からテーマ研究を進めています。
私たちの研究テーマに沿ったお話を、実際に働いている社会人のお二人から聞く事が出来て、とても良い刺激と経験になりました。
働くことが目的でなく、働くことを通して「自分の目的」を達成する。令和の時代ではこの事を忘れてはいけないと個人的には感じました。目的とは「自分が幸せになる事」「社会の役に立つこと」「人を笑顔にすること」など人によって様々です。
コロナで縛られることが多い中でも、コロナは世の中の価値観を大きく変えてくれました。晋也さんと一也さんがおっしゃっていたように、嵐に備えてどうとでも動けるように準備を進めて、「ピンチをチャンスに変えるぞ!」という強い意識を持つことが社会を救うのではないでしょうか。(イラストにしてみました)