根性の姉 運の妹【日記】

一卵性双生児の姉がいる。

遺伝子は全く同じ配列(輸血や移植の心配なし)。

顔のパーツはほとんど一緒(ただし姉が一回り大きい)。性格は多少違えど、基盤はきっと一緒な姉。

でも、今日は一つ似ていない部分を見つけた。

姉は私より意志が強いのだ。

苦手分野なはずの仕事なのに

劣等感に毎日苛まれているのに

意地でも1年は続けたいんだと。

姉曰く「このまま終わるのは悔しい」
そして「お金のためだ」と。

知らないうちに、強くなったねぇ。
なんでかしら。

姉が培ったのに私が培わなかった、この頑固さはどこからきたのか。

ぼんやりしていたら、母から言われたあるフレーズを思い出す。

「根性の姉 と 運の妹」

昔から姉の方が勉強のできる子供だった。

私も勉強してはいたものの、集中力や定着力は姉に勝てなかった。コツコツやっていた姉に対して、正直イヤイヤでやっていた私。

それでも私たちは同じ高校を受験した。

塾に入ってから私の成績が半強制的にあげられるものの、親は姉の方が第一志望に入ると思っていたらしい。
というか、私もそう思っていた。

姉が落ちるなら私も落ちてる。
姉が受かったら、おめでとうだし。
あわよくば、二人とも受かったらなー。

って思ってたのに。

合格者一覧には、私の番号しかなかった。
姉と私の番号がひっくり返ったのかと思った。

でも何度見返しても結果は変わらず、私は第一志望の進学校へ。姉は私立高校の特別進学クラスへ進学した。

この出来事が、「根性の姉と運の妹」と言われたきっかけである…。

(ちなみに高校進学後、私は毎回模試で姉に150点以上負かされていた。これも「根性の姉」が強化付けられた理由だと思う。)

さてさて

劣等感に苛まれて

病んで既に退職が頭によぎっている妹

同じく劣等感に苛まれて

それでも意地でも残ろうとする姉

私たちはこれからどうなっていくのでしょう。

できればどちらも、壊れず怯えずちょっと楽しく過ごせますように。

野乃

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