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「ルージュの伝言」に影響されて
先週、初めてHIV検査に行ってきた。
それらしい症状があった訳ではない。
感染経路はあり得るとすれば性接触ぐらい。さらにこれまで関わってきた男性は全員私がはzi(朝なのでこれ以上は自粛)
…という事で、本来なら心配する必要がなかったかもしれない。
だけど恥ずかしながら、最近知ってしまったのだ。
HIVウイルスの潜伏期間は10年以上あり、かつ無症状の可能性がある事を…。
昨年までは恋愛に対する意欲が尋常じゃなくて、異性との関わりにも積極的だった。
しかし、今年の一月にマッチングアプリで燃え尽きてから、これまで無かったぐらいその意欲は落ち着いている。
これを機に今までの関係の棚卸し(?)として、検査を受けに行った。
陰性であると確定すればまた新しく関係を持つ時も堂々と臨めるし、なにより知らずのうちに相手に迷惑をかける心配がないと思ったから。
その日は先着50名のみという事で、ちょっと早めの15分前には到着。
が、既に待合室の椅子には多くの人が座っていて、私が渡された番号札は23番。
この検査の情報は「エイズ検査」と検索でもしない限り辿り着けなかったし、ましてコロナやインフルエンザなどの感染を恐れているこのご時世だ。正直そんなに検査希望者は来ないと思っていたけれど、想像以上だった。
待合室にいる人は、私と歳の近そうなひと…まぁいわゆる若者が多かった。
さらに言うと、友達かパートナーかまでは分からなかったものの、ちらほら見受けられたのが男女二人組、男性二人組、女性二人組。彼らは軽く雑談しながら、検査前後の待ち時間を過ごしていた。
もしパートナー同士だとしたら、ちょっと羨ましいかも。
きっと私は、なかなか相手に「検査一緒に行こう」なんて言えないから。相手によっては「俺のこと信用できない?」なんて機嫌を損ねさせてしまいそうだから。
どんな経緯があったかは分からないけれど、こんな風に互いの身体のために行動に移せるのは良い。互いが互いを大切にしているのが伝わって良い。
私にもいつか、そんな風に大切にし合える相手ができたらいいなぁ…。
(当分自分からは行動起こさないけど)
…なんて思っていたら、番号を呼ばれて即検査へ。
自分の腕から目を逸らしながらチクッとされて、待合室に帰って、また番号を呼ばれるまで時間を潰す。
小一時間して、検査結果が返ってきた。
やっぱり「陰性」だった。
うんうん、やっぱりね。
一応、最も直近で関係を持っていた男友達には報告。私がなにもなかったという事は、彼もなかったのだろう、多分。(それか、避妊をしっかりしていたという事か)
検査結果に書いてあった説明によると、今後もしっかり避妊ができていれば感染の心配はないそうだ。
気をつけていこう。
次いつ機会があるか、わからないけど…。
野乃
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