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春色とんとん
2023年3月22日 23:46
最近同棲していた彼女に別れを切り出され、出て行かれてしまった。何でも好きな人が出来たから別れてほしいんだとさ。…前からその男に乗り換えていたんだろうな。くそっ! 俺のどこがいけなかったと言うんだ!俺は独り言を呟きながら、元カノが置いていきやがった荷物をまとめていた。こうなったら全て捨ててやる。元カノの歯ブラシ、マグカップ…掃除はどんどん捗っていく。その時だった。あ…。これはアヤカが可愛が
2023年3月25日 23:55
何分経ったのだろうか。部屋の空気がしんと静まり返る。いきなり俺に禁句ワードを一発かましたロボットは無機質な声で、「フアアア」と欠伸をしていた。いや、欠伸をしたような仕草をした。そんなロボットの様子を見て、ついに俺はキレた。「……んだよ。お前…」「ンン? ナンデスカ? ハッキリ イッテクダサイ」ロボットは聞き返してきた。本当むかつくな。「だーかーら!! いきなりアヤカが出て行っただ
2023年3月31日 18:03
「ねぇユウマ。あんたいつアヤカちゃんと結婚するのよ?」母ちゃんが電話越しで俺を急かした。「えっと、いつか…」俺はお茶を濁した。「あんたね、結婚って勢いでするものなのよ。まだしなくていいと思っていると、あっという間に歳をとるんだから。アヤカちゃんだって、落ち着いて早く子供を産みたいかもしれないじゃない。あんたがリードしてやらないと…」母ちゃんはくどくどと言う。「あーはいはい。また今度ね
2023年4月2日 15:21
「山田先輩どうしたんすか。最近暗いっすよ?」後輩の川崎が、俺の向かい側に座って昼食のうどんを啜っている。「んー。色々あってな」俺はコンビニで買ったおにぎりを頬張りながら、一昨日の出来事を思い起こしていた。なんか疲れた。「でも山田先輩には可愛い彼女さんがいるから大丈夫っすね♪」「うん…。まあな」川崎、今はその事について触れないでくれ。「まあ俺にも彼女いますけどね♪」お前の彼女って二