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ボランティアを「自主性」「社会性」「無償性」のグラデーションから考える

住民参加のまちづくり活動においてボランティアという言葉は切っても切り離せない。なぜなら大半の活動はボランティア活動に強く依存しているからだ。

しかし、改めてボランティアとは何かということを考えると説明の難しい概念だとわかる。あためてボランティアとは何か問題について考えた内容をメモしておきたい。

ボランティアを成立させる「自主性」「社会性」「無償性」


ボランティアという言葉はあいまいな概念である。例えば厚生労働省社会・援護局地域福祉課「ボランティアについて」(https://www.mhlw.go.jp/shingi/2007/12/dl/s1203-5e_0001.pdf)では、冒頭で「ボランティアについて明確な定義を行うことは難しい」としている。ボランティアについて説明しようとする資料のどあたまから定義が難しいというのだ。そのうえで、一般的には「自発的な意志に基づき他人や社会に貢献する行為」であるとされると書かれている。とりわけ「自主性」「社会性(連帯性)」「無償性」という点が重要だと書かれている。たぶん、ここで書いている話はたいていの人がそうだよねと思う説明だろう。

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