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メモ用詩『忘れもの』

ここにも
家族の営みがあった
賑やかな会話が
家の中を
駆け巡っていた
生活という音が
響いていた
いまはどうだ
静寂が支配し
風雨で苔むした床は
新たな住人を宿している
ひび割れた壁
置き去りにされた家具
家主が座ったであろう
立派な椅子には
忘れ物が
見守るように
座っていた


★《同人誌『汽水域』通信販売開始しました。》12月1日に開催された文学フリマ東京39にて,私の詩が同人誌に載りました。
2019年から書き溜めた詩の中から,これはというものを選び,掲載しています!
noteでは読むことができない詩が数多ありますので,お読みいただければ幸いです。
下記にリンクを掲載しておきます。