おんじっこ

趣味は読書です。 主にX(旧Twitter)にて詩を書いています。 NoteにはXで書…

おんじっこ

趣味は読書です。 主にX(旧Twitter)にて詩を書いています。 NoteにはXで書いた詩を載せていこうと思います。 メモ用詩の保管庫。

最近の記事

メモ用詩『愛蘭土の手』

酔っ払いが 歌っていた 真っ黒な ビールを片手に ごつごつした手が 男の職業を 表していた ビールと同じぐらい 土で黒くなった手は ランプの下で 鞣した皮のように 照らし出されていた この男の手には 陶器のグラスが よく似合う 過酷な自然を 男は全身で 受け止め ビールを 流し込む

    • メモ用詩『君と僕とワカレウタ』

      彼に告白したかった 彼が女性でも ありのままの君が好きだと 伝えたかった 今日はこんなにも 晴れているのに 僕の心は 冷たい雨が降っている 君の描く絵が好きで 君の作る物語が好きだった ロシア語で 「さようなら」を 何ていうのか 聞いておけばよかった さようなら 君の門出を祝って

      • メモ用詩『おらひどりでいぐ』

        おえはあどいぎで おえはあどいぎでで ひどりでだ おえはあどひどりでいぐ なあ おえはやるだけやったよな おえあどひどりでいくや なぎべそかいで おっかねども ひどりでいぐや なもかもぶなげで みなのやざねごど みなせおって ひどりでな せばまずなって おらはひどりでいぐ

        • メモ用詩『死の乗り手』

          おい カウボーイ 空を見な 真っ黒い雲が こっちへ やってくる 早く帰るこった そうしねえと お前は 死んだ馬に 乗る羽目になる いい天気だ まったくいい天気だ もし死んだ馬に 乗っていると気づいたら 手綱はなして 転がり落ちな さもねえと あの雲の上で 永遠に 牛を追わなきゃならない

        メモ用詩『愛蘭土の手』

          メモ用詩『てっぽぶぢ』

          山さへる あぎのやま 風っこふけば ばらばらど 木の実はおぢで 木ははだがになっていぐ おぢばのみぢ けものみぢ おどたてねで たどってぐ いだ 鹿っこだ おえは てっぽさ たまこめで めえつけだ んだども ぶでねがっだ わらし いだっけおの んだがら 天さむがっで ぶったのよ

          メモ用詩『てっぽぶぢ』

          メモ用詩『ねらいね,まぐべす』

          ねらいね はかはかして ねらいね おっかねなだな わらしみでだ わらしのまま おどなっこさ なってしまっだ おどなって なんだべな だんだん としくえば わがるど おもってきたども わがらねがった おう おえがねむるのは あど,しだどきだあ まぐべすみでぐ あどねられねなだ

          メモ用詩『ねらいね,まぐべす』

          メモ用詩『やざねども』

          みれほら やまっこさ いろつだなあ あがに きいろに まんずみごどだなあ やあ あだいせんぎんつうんは こういうごどいうんだべな にんげん やってれば やざねぐなるども こんたごどもあるがら やめられねなだなあ にげだっていがら まんずいぎでみれ おめはなんも わるぐねなだがら

          メモ用詩『やざねども』

          メモ用詩『なじょせばいい』

          しったげ おっかね んだども いがねばだえだ なじょせばいべな おしぇでけれ なじょせば いぎでいげるや おえみでな おどごじゃっちゃ どごでいぎればいなや なあ おしぇでけれで もうわあだば わがらねおの ごしゃげるなあ ごしゃげるなあ なもかもぶなげで にげででや

          メモ用詩『なじょせばいい』

          メモ用詩『凍む心』

          ふるさとよ 雪ふかき ふるさとよ 涙がながれた 私の心に 冬が訪れた 寒く辛い 冬が訪れた まだ季節は 秋だと言うのに 何故か 問えども答えぬ 心は凍り 涙は氷柱に 恋にやぶれた 乙女のように この腕を切りつければ 血は出るだろうか いや血さえ 凍りついて 流れはしないだろう

          メモ用詩『凍む心』

          メモ用詩『詩とは…』

          生きているうちに どれだけの詩を 詠めるだろう この限りある時間 生命を 詩にどれだけ こめることができるだろう そして どこまで 届けることができるだろう 酔っ払いが 酒場で歌った詩を 鼻歌交じりに 家路につくように 詩がそこにあるように 心が詩をもとめるような そんな詩を

          メモ用詩『詩とは…』

          メモ用詩『わが詩よ』

          いまこのとき 私の言葉よ 大空へ 高みへ高みへと 飛んでゆけ 太陽など 恐れずに 大鷲よ その両翼に 私の言葉を 乗せて飛べ どこまでも どこまでも 私の言葉は 自由だと 声の限り 叫びたい 詩よ 私の言葉よ 私の口より出 いと高き 蒼き空より 大地へ 慈雨のごとく 降り注げ

          メモ用詩『わが詩よ』

          メモ用詩『格好つかず』

          下手な詩 書いては 悔し泣き 自分の 無力さ 噛みしめて なんで 書いてるんだろ 吐き捨てて 悩む日々さえ 愛おしく ぼくは今日も 詩を書きます 誰に伝わる ぼくのうた 誰かに届け ぼくのうた 叫びたくなる こんな夜 煙草ふかせて 涙うかべて 君を想い 詠うのです 君が好きだと 詠うのです

          メモ用詩『格好つかず』

          メモ用詩『薄情だとしても』

          私が死のうが 死ぬまいが 世間では どうでもいいことで 月間年間 自殺者数に カウントされるだけ 人が自分から命を絶つ 異常だろ でも本人からしたら 本気だったんだよ だから受け止めないと 事実を受け止めないと いまこのとき 誰かが死のうとしてるなら 止めはしないよ 薄情だとしても 止めはしないよ だって本気なんだから もう死しか見えないんだから 闇しか見えないんだから 生きてほしい 踏ん張ってほしい わかるわかるよ でも見えないんだよ 不幸自慢 死にたい詐欺 かまってちゃん

          メモ用詩『薄情だとしても』

          メモ用詩『妖精の岩』

          濃い霧のなか 寄せて返す 波の音 風は涼やか 頬を撫で 時折 妙なる音色 連れてくる セイレーンの 歌のよう 導かれるまま 歩みゆき 気づけば 断崖 風波強く 濃霧消え 現れし岩 聞こえる音色 パブの老人 ビール片手に 話してくれた 妖精の岩とは この岩だろうか しばし聞き入る 耳を当てて

          メモ用詩『妖精の岩』

          メモ用詩『詩歌よ』

          詩歌よ とこしえに 人々の声に 風に乗り 羽ばたき 飛びゆけ 遥か遠く 異国の地まで 詩人死しても 詩は生きて 歌い継がれ 幾星霜 紡がれし言葉 絶えはせず 楽器の音 手拍子 歌い手 人の輪に 詩は花咲き 彩り添えて 言語は変われど 詩情は変わらず 人に愛され 心にのこる 詩歌たれ

          メモ用詩『詩歌よ』

          メモ用詩『まっくら』

          私が死のうが 死ぬまいが 世間では どうでもいいことで 月間年間 自殺者数に カウントされるだけ 人が自分から命を絶つ 異常だろ でも本人からしたら 本気だったんだよ だから受け止めないと 事実を受け止めないと いまこのとき 誰かが死のうとしてるなら 止めはしないよ 薄情だとしても 止めはしないよ だって本気なんだから もう死しか見えないんだから 闇しか見えないんだから 生きてほしい 踏ん張ってほしい わかるわかるよ でも見えないんだよ 不幸自慢 死にたい詐欺 かまってちゃん

          メモ用詩『まっくら』