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メモ用詩『妖精の岩』

濃い霧のなか
寄せて返す
波の音
風は涼やか
頬を撫で
時折
妙なる音色
連れてくる
セイレーンの
歌のよう
導かれるまま
歩みゆき
気づけば
断崖
風波強く
濃霧消え
現れし岩
聞こえる音色
パブの老人
ビール片手に
話してくれた
妖精の岩とは
この岩だろうか
しばし聞き入る
耳を当てて