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失敗の原因を突き止める

【アイルランド留学113日目】

昨日から、留学に来てからは取り組んでいなかった「ディクテーション」に取り組みはじめました。

スクリプトを見ずに英語の音声を聴いて、聞き取れた単語をひたすら書いていくという勉強方法のことです。自分がどの単語を聞き取れて、どの単語が聞き取れないかがわかり、苦手な発音とかが明確になるので、非常に効果的な勉強方法です。

失敗の原因を突き止める

ネックはかなり時間がかかってめんどくさいということで、これまでは避けてしまっていましたが、昨日今日と取り組んでみて、かなり手応えを感じています。ケンブリッジ英検の模擬テストのリスニングでかなり苦戦しており、少し自信を喪失しているところもありましたが、やはり「失敗した原因」がわかるというのはいいです。それによって次にとるべきアクションがわかるからです。

例えば、「beat of you(??)」という感じにしか聞き取れず、いまいち意味がわからなかった部分のスクリプトをみてみると、正しくは「better view」だったことがわかり、「er」と「v」の音が合体して「of」のように聞こえて誤認識していたことが判明しました。

そして同時に、この部分の意味がわからなかった原因は、「語彙の意味を知らなかったからではなく、単純に音を認識し間違えたから」ということが特定できたということです。

この違いは大きくて、もしも語彙の意味を知らないことが原因だとしたら、もっと新しい単語や熟語の勉強に比重を置かなければということになりますが、音の認識違いであれば、新しいことを覚えると言うよりも、リスニングの反復練習に時間を費やした方が良いということになります。「失敗の原因」によって、具体的に取るべきアクションが変わってくるということです。

最近は「新しい語彙を習得するのか」、「反復練習をするのか」ということの間でかなり迷走していましたが、少なくともリスニング部分では反復練習に力を入れた方がよいとわかり、少しホッとしています。やるべきことがわかると迷いや不安は消えますね。

仕事も一緒?

前職で営業をしている時にも感じていましたが、大口受注を取れたというような「成功」をしたときの理由は、たまたま客先の投資のタイミングだったとか、ほぼ「運」に近くて再現性があるとは言えませんでしたが、「失敗」したときには必ず原因がありました。

提案が顧客の要望にあっていなかった、予算が合わなかった、打ち合わせでミスった、知らない間に競合に負けていた、客先の稟議が通らなかった、そもそもの投資案件自体がボツになっていた、など色々あれど、失注したときは必ず何かしらの要素がネックになっていました。

だから、営業をする上で心がけていたのは、今あるネックを潰すためにできることは何かということです。ネックを潰したからといってそれが100%受注に繋がるかといえばそうではありませんが、それをしなかったら間違いなく失注します。それに気づいてからは、次に何をやるべきかということにフォーカスできるようになったので、変な迷いが消えて、業務の効率も業績もあがっていきました。

成功者の話を聞いても仕方ない

そんな理由から、英語の習得にしろ、ビジネスにしろ、うまくいっている人の話を聞いてもあんまり参考にならないんじゃないかと思います。

もともともっている素質や、育ってきた環境、それに費やしてきた時間や労力も人それぞれなので、その人がうまくいったパターンを真似しようとしても再現性がないのではないのではないでしょうか。特にビジネスとか仕事に関する部分は、時代の流れや他者との絡みも大きいので、ますます再現が難しいです。

それよりも、なぜ失敗したのかという話を聞いて、それを潰すような手法やアイディアを考える方が効果的な気がします。

英語の例でいうと、「英語のラジオをひたすら聞き流していたけどリスニングが上達しなかった」という話をきいたら、「なぜ上達しなかった?➡︎聞き流しているだけで、単語を認識できていなかったからではないか➡︎ディクテーションやシャドウイングなど一音一音にフォーカスする勉強をした方が良さそうだ」というように思考を前進させると、これから取り組むことに納得感がでますし、またそれがうまくいかなかった時に、その原因をさらに深掘りして次に繋げることができます。

成功例を聞くと、「すげー!」で終わりそうですが、失敗談だとそれが教訓になったり、思考が前に進むのがよいです。

まとめ

ディクテーションの話からなんだかすごく飛躍してしまいましたが、今後の自分の思考法として心に止めておくべき部分だなぁと思いました。

ホームランを打てるような考え方ではなさそうですが、コンスタントにヒットを打っていけるような考え方ではないでしょうか。ちまちましていますが。笑

たまにはツーベースくらい打てるといいなぁ。


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