果物が嫌いだ2020

女はフルーツが好きだと思われがちじゃないか。たしかにいい女は毎朝フルーツを食べているイメージがある。わたしはいい女だがフルーツはほとんど食べない。
まずとにかく皮と種がめんどくさい。甘かったり酸っぱかったり当たり外れが大きすぎる、ほとんどギャンブルだ。特にミカンとリンゴ。しかも外れても食べれないほどでないというところがまた憎たらしい。このリンゴモサモサする…と思いながら全部食べないといけないの嫌。
おそらく毎朝果物食べてるようないい女には切ってくれるグッドルッキングガイがいて、ハズレでもグッドルッキングガイが食べてくれるんだろう。グッドルッキングガイがうちにはおらんけ、無理じゃあ。フルーツの栄養は他んとこで補えばいいや。

と去年までは思っていた。

2020末、とある深夜、捜索は難航していた。ツマミ捜索隊だ。明日は休みだしこれからまだまだ海外ドラマを見たいのにつまみがない。冷蔵庫にも食料庫にも食べて良さそうなものがない。カロリー低めの、今後の私に迷惑をかけない食べ物、具体的にはきゅうりとチーズだ。納豆があるが赤ワインと納豆は劇的に合わない。
ふと、柿と目があった。牡蠣じゃない、柿。断りきれずもらった柿、しばし逡巡する。どうせ、このまま冷蔵庫で朽ちる柿ならば剥いてみるか。

これは思いの外飲める！飲めるぞ！！
待ってもしかして！塩気を足したらおいしいんじゃない！？ブラックペッパー振ったらいけるんじゃない！生ハムのせたらもっとうまそう！！！これが世紀の大発明！！ノーベルフルーツ賞！よく考えたら野菜だって皮剥くし、火を通さず食べれるのはかなり即席つまみ向きだ。あたしぃ、毎晩フルーツおつまみにワイン飲んでてぇ〜ってかなりいい女っぽい。

2021はフルーツ呑みの更なる可能性について追求していきたい。

作り方

最初に柿を切ってかるーく塩を振っておく。
その間に生ハム(サラミっぽいやつがいいけど普通のでもいい)を適当な大きさにちぎったらお皿を用意したり。
柿をお皿に並べて一つずつ生ハムをのせる。
オリーブオイルをまわしかけ、ブラックペッパーを振る。