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【ニュージーランド】初対面の人と、異国の地でバンライフ②

本当に彼は来るのだろうか。

まだ一度も会ったことがない彼と、旅のお約束をしてしまった。

そして、クライストチャーチ空港までとうとう来てしまった。

あとは彼を信じるしかない。そして、自分を信じること。
I believe you, I believe myself.

飛行機が着陸したので早速メッセージを確認した。

I'm waiting at the bag pickup.
手荷物受取所で待っているよ。

Thanks, I'm coming.
ありがとう、向かうね。

と書いたものの…ちょっと待った。手荷物受取所って、飛行機乗ってない人でも入れるの(!?)

歩くこと5分。
手荷物受取所のところまで着いた。するとそこには、ちゃんといた。彼が!

一度も会ったことは無いけれども、お互いしっかり認知できる。
まるで昔からの旧友のように。

「え、ここ入っていいの?」

思わず、こんな台詞が一言目になってしまった。

I don't know but nobody cares lol.
知らないけど、誰も気にしないよ(笑)。

そこからは申し合わせたかのような自然な流れ。
(電話以来の)再会のHugを交わした。

「駐車場に車を停めているから、一緒においで。」

そこに停まっていたのは、トヨタのミニバス。中に入ると、本格的なベットと本革ソファが。さらには、窓際にオーブン付きのキッチン、奥にはトイレが付いていた。

「2年かけて、ここまできたんだ。結構大変だったけど、これが俺の家だ。」

あまりの感激に、私は黙り込んでしまった。

すると彼は心配そうに聞いた。

Are you not afraid of me?
俺のこと、怖くない?

How come? This is AWSOME!
何言ってるの?最高に決まってるわ!

私は意気揚々とミニバスに乗り込んだ。
車内ではお互いのことを探り合うように会話が進んだ。

得意料理はなに?
趣味は?
普段のお仕事はなにしているの?
出身はどこ?
そのタトゥーの意味はなに?

お互いの好奇心がぶつかり合って、素敵なメロディーを奏でていた。そんな会話だった。

20分間、ミニバスを走らせて着いたのは、砂浜が一面に広がるビーチ。
視界を遮る建物や人工物が一切ない。
開放感に溢れる。

海辺には、19:00頃に到着した

これぞ、自然

突然、緊張が溶けたかのよう、
私のお腹がぐぅーと鳴いた。

Did you eat something today?
今日何か食べた?

Not yet.
まだだね。

急遽、New World という名前のスーパーマーケットに行って、オーブン焼きの出来合いフリーレンジチキンを買った。環境に配慮してフリーレンジチキンを選んだというよりかは、フリーレンジチキンという選択肢しかなかった。

1つ当たり、17NZD ニュージーランドドル (1400円相当)。

海辺でムシャムシャ頬張る。
日本と反対で、南半球にあるニュージーランドは今の季節は夏だというのに、潮風が思ったより冷たい。

すると突然、黄色のビキニ姿の Kiwi キウイ(ニュージーランド人はKiwiと呼ばれる。ニュージーランドの国鳥もKiwiという名前。)が現れた。

彼女は鮮やかに海に飛び込んだ。

風も寒くて、海も冷蔵庫みたいに冷たいのに!

黄色と青のコントラストがなかなかに素敵だなぁ。

そして彼女は、5分以内に帰ってきたと思ったら、
そのままタオルを羽織って、車でどこかに行ってしまった。

「キウイは海に飛び込むのが大好きなんだ。どんなに冷たくてもそれは彼らにとって、大事なこと。もし君がこの冷たい海に躊躇なく飛び込めるようになったら、君も一人前のキウイだね。」

もう22:00をまわっていた。
まんまるな満月が海の上に浮かんでいる。

おやすみなさい。
明日はどんな冒険が待っているのだろう。

続きは、いつかのお楽しみ。

ミニバスの車窓から。風が心地よい。


クライストチャーチ空港の駐車場に置いてあったピアノ。可愛い。

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