秋の間ずっと読み続けていた本を読み終える 23/11/12

昨夜は熟睡したはずであるのに、今日の気象は11時頃であった。最近は朝の起きる時間が遅くなっている。そうして布団を出たら、この時間であるにも関わらず部屋はひんやりしており、ホットコーヒーが飲みたくなった。そしてインスタントのホットコーヒーを作ると、予想通りおいしく飲む事が出来た。本当に随分と急な季節の変化である。ニュースでは「北日本では雪」と報道されていた。ここ近江でも、今日もどんよりとした雲が常に空を覆っていた。時折雨も降った。冷たそうな雨であった。夏の曇り空とは違って、冬の象徴のようなこの曇り空は私の好みである。

今日からは大相撲九州場所が始まる。2023年もここまで来た、という感覚である。そういう訳で4時からはテレビの前に座る必要があったので、今日の風呂場での読書は3時過ぎには終えた。今日からは新しい本を読む。大峯顕先生の『永遠と今』を読む。前に読んでいた本を読み終えたから新しい本を読むという事であるが、その読み終えた本とは吉川英治の『私本太平記』である。ここ2ヶ月以上ずっと読んでいた『私本太平記』の世界からは去る事になった。当初は「南北朝時代の入門書代わりにでも」と思って読み始めた本書であるが、想像以上にこの小説の世界観に入り込む事になった。私は読書感想文を書くのが苦手なので詳細は書かないが、足利尊氏や楠木正成の描かれ方が私はとても好きであった。小説としての締め方も私好みのものであった。やや強引ではあるが、この『私本太平記』という小説は、私の今年の晩夏から晩秋にかけてを象徴する小説になった気がする。この本を読み見終えて、秋が終わった気がした。

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