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【映画】私の”人生映画”3本

好きな映画は?と聞かれるとき、いつも「ハリーポッター」シリーズと答えているんだけど、ぱっと思いつくのがこれだからっていう理由で言っているだけで、実際のところ”好きな映画”ってちゃんと考えて選ぼうと思ったら難しいよね。(ハリポタが大好きなことは間違いないんだけど)

はたまた、”人生映画”っていうのもあると思うんだけど、これは”好きな映画”とはまた違うものだと思っていて、私的にはこっちの方が思いつきやすい。なぜなら、私が”人生映画”を選ぶ基準には少なくとも、単純な「観た回数」が含まれてくるから。それでいて自分の人生や価値観に影響を与えたような作品を”人生映画”としたいなあ、と。
ただの”好きな映画”で終わらせるには惜しい、というか「なんかそれは違う」となるような思い入れの深い作品たちなのです。

そんなわけで今回は、
私の”人生映画”3本をご紹介します。


【となりのトトロ】

実家の冬用もふもふシーツがこの顔のトトロだったなぁ

これぞ原風景

もう、これはぶっちぎりじゃないかな。心の故郷(ふるさと)。原風景。
金曜ロードショーはもちろんだし、ちっちゃい頃は祖父母の家にあるビデオで毎度のように見てたし、家には読みすぎてぼろぼろになった徳間アニメ絵本があるし、サントラもMDで家でも車でも幼稚園でも聞いてた。

出てくる風景一つ一つが、自分が育った場所とは似ても似つかないはずなのに、懐かしい記憶として現実でも感じるのがとても不思議。今の自分が海より山派なのにも、ジブリ作品は大きな影響を与えていて、山や森のような木があるところに行くと、なにか神聖な領域に入ったような不思議な高揚感でドキドキする。それも元をたどればトトロで見た世界が自分の記憶に溶け込んでいるからなのかも。

あと、大人になってから見るトトロは、感じることがひと味も、ふた味も違う。私は三姉妹の真ん中だけど、高校生でこれを見た時サツキに感情移入しすぎちゃって、後半のメイ失踪事件あたりは涙が止まらなかったですね。サツキちゃん、この若さで母親役を担うなど背負うものが大きすぎて心配になるけど、幸いなことに両親の愛にもおばあちゃんの温もりにも恵まれているので、お母さんが退院してくれれば、肩の荷もおりてますますかっこいい自立した大人になるはずです。(サツキちゃん考察)

見れば見るほどこの家族素敵すぎ

小さい頃に出会っていて良かった映画ランキング、殿堂入りでしょう。


【シンデレラ】

髪型どうなってんだろうとは幼心に思ってました

結局、憧れてしまうプリンセス界のプリンセス

これも回数でいったらトップレベルに見ている作品。アニメーションが子どもに与える影響って本当に馬鹿にならない。これは家にダビングしたDVDがあって、シンデレラとプーさんの2本立てだった記憶。テレビでもパソコンでもよく見てたなあ。

近年は、「ジェンダー観の植え付けだ」「プリンセス映画は女性の受動性を強調する」「白人女性と白人男性だけの登場は多様性を無視している」などと批判を集めがちで、私もその手の学習をかじっているので、その指摘が間違っているとは思わないのだけど。

そんなこと言われたって、私たちのシンデレラは夢見てきたプリンセスだし、疑いようのないヒロインだし、憧れの対象だったんだよね。

床掃除するとき、全然ちゃんと絞れてない雑巾で自分の周りを同心円系に磨くやつ、やったよね?
アラームを「夢はひそかに」にして目覚めからシンデレラごっこ、やったよね?

かの有名な(?)お掃除シーン

さすがに王子様が迎えに来るとは思ってないけど、上品な立ち振る舞いとかそういう部分でなりきろうとしてた節はあったと思う。


【サウンド・オブ・ミュージック】

一度は行きたい聖地巡り

不朽の名作は音楽も歴史も

日本人なら、いや全世界の人もかな。学校の音楽の授業でいつかは知ることになるであろう不朽の名作。この映画が出る前の子どもたちには「ドレミの歌」がなかったのだと考えると恐ろしいくらい、音楽史に残る重要な作品でしょう。

これは、当時ちびっこだった私たちに見せてくれた母親に感謝でしかない。たぶん英語の作品を見ること自体初めてだったであろう年齢で、わけもわからず字幕を目で追いながら、歌の場面は一緒に歌ったりして楽しんでいたのを覚えてる。なんで「ド」「レ」「ミ」「ファ」「ソ」「ラ」『ティ』なんだろう、と思いながらも聞こえるがままに真似して、最後のマリア先生のハイトーンまで歌いきってた。これも自分が中学生くらいのときに、ついにサントラCDを買ってもらえたから、当時iPodにダウンロードして聞いてたなあ。

カーテンで服作って外の世界に連れ出して歌まで教えてくれる家庭教師なんて
世界中でマリア先生だけだよ。しっかりお給料もらって。

劇中歌はもちろんのこと、ヨーロッパのお金持ちの暮らしや街並みやアルプスの景色は、想像上の世界のようで印象深かった。いつの頃からかスイスに旅行したい夢ができたんだけど、それはたぶんハイジとサウンド・オブ・ミュージックのせいだと思う。数年前、姉のウィーン留学に合わせて家族旅行もするはずだったのに、コロナで夢やぶれた。

内容自体はシリアス要素も多くて、たぶんこの映画を見て修道院を知ったし、ヨーロッパを知ったし、ヒトラーもナチスも知った。どれも理解はできていなかったけど、きっとそのきっかけにはなったはず。見返すたびに「そういうことだったのか」って解像度が上がっていくんだよね。
あ、久しぶりに見たいな。



あとがき

書きながら色々な思い出がよみがえったり、他にも見た映画や影響を与えてくれた作品があることに気づき、さらに今後出会う可能性も考慮して、今回のは”暫定”とさせてもらいたいのですが、でも確かにこの3本は思い入れが深ーーいものたちなので、個人的に書けて良かった。

今も、
日本の映画はあまり見ない方だけどジブリは大好きだし、
他のアニメはあまり見ないけど、ディズニー、ジブリは外せないし、
ミュージカル映画はジャンルとして大好き。

しかも、考えてみたら映画館で見たのは一つもないんだね。すでにテレビやDVDで手軽に映画が見れた時代。それがいまや、もっと大量の作品に家の中にいても出会えてしまう時代。世界中の色々な作品に触れられる便利さを上手く利用したいし、映画館での格別な時間も改めて大切にしたいなあ。



最後まで読んでいただきありがとうございました!


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