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スピード休職 4

ご来場の皆様。ありがとうございます。
本日は40.1kgからのスタートです。
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【 抑うつあるある 】 

ードクターショッピング

この体調不良はなんなんだ。体のどこかが悪いんだ。
めまい、聴覚過敏の原因を突き止めようと耳鼻科に行く。めまいの検査、聴力検査、自律神経の検査をする。異常はない。
「ストレスじゃないかなぁ」男の先生が不安げに言う。

じゃあ今度は内科で心電図だ、脳のCTだ!
異常なし。脳みそもちゃんとあった。初めて見た。隙間なく詰まっていた。よかった。
「ストレスじゃないの?心当たりはないの?」女の先生はハキハキと話した。

原因はストレスです。
これが一番嫌だった。
自分で言ったら甘えだし、医者が言うならそれは匙をポイしたって事じゃないか。

メンタル疾患なんかじゃない絶対必ずない。
甘えるな。
体のどこかがおかしいんだ。

どうしても、心の問題だなんて解決をしたくなかった。
認められなかった。
こんどは何科に行こうか。

――39.8kg

ー見ろ、身体が鉛のようだ

遅刻、欠勤、早退。有給を病欠で消化していく。
震えや動悸、めまいに疲れ果てて、少しづつ動けなくなっていく。
夜眠れない。明け方、やっと眠ったと思いきやもう起床の時間だ。死なせてくれ。死ねないなら働かなくては。準備しなくては。
電車に間に合うギリギリの時間にやっと玄関を出て、重い体を全速力で走らせる。
電車がホームに停車、ドアがもう開いている!息を切らしながら満員電車に身体をねじ込む。よかった。あとは職場に運ばれるだけだ。もう大丈夫だ。

気がつくと、乗り継ぎ駅のベンチに座り込んで、電車を何本か見送っている。靴に当たる冬の朝の陽射しを、ぼーっと見つめている。
せっかく頑張って走ったのにな。
動けない。苦しい。怖い。死んでしまおうか。

職場に電話する。
すみません。午後から行きます。

「今日は一日休みな」

これを受け入れられなかった。
今はわかる。出勤することが一番の迷惑だったと。ただのお荷物だったのだと。
しかし、そんなことに頭が回ってたら世話は無い。
頑張らなくては。迷惑をかけてはいけない。
頑張らなくては。失望されたくない。
頑張れ、頑張れ、頑張れ。
頭の中はそれだけだった。
要らない、って、捨てられるのが怖かった。
なんか、メンヘラ彼女みたいだな。

明日はちゃんと出勤しよう。そうしよう。

翌朝起きると、身体が重力に耐えられずに布団にべったりと押し付けられている。動かない。時計を見ると、とっくに出発時間を過ぎていて、頭は真っ白だ。

すみません。午後から行きます。

有給はもう、残りわずかだ。

―― 39.6kg

【 メイバランス 】

食欲はない。本当にない。消えてしまった。
しかし職場は戦場だ。戦いにはカロリーが欠かせない。

固形物を食べる気力がなかったので、
薬局の介護コーナーにある、ヤクルトのようなサイズの高カロリードリンクを飲みながら仕事をした。
一日一本。200kcalだった。
でも、フレーバーが豊富で、コーンスープ味がいちばん美味しかった。
美味しいって感じられるんだから、まだまだ頑張れる。
頑張れ、頑張れ、頑張れ。
誰も助けてはくれないよ。

―― 39.5kg

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書いていると、元気がなくなってきますね。
でも、共感してくださる方がいらしたらいいなぁ。

長くなるので、続きはまた今度。
またお会い出来たら嬉しいです。

2024年5月 のがの

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