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リーダーシップとマネジメントの違い

最近、弊社に入社した人達がリーダーシップを発揮しながら、
ものすごいスピードでメンバーと距離を詰めて、全体重を載せて事業を前に進めてくれている。

経営会議の中で「リーダーシップすごい」とか「マネジメントが効いてて~」とかとか会話の端々で出てくるか、正直違いが分からないまま、ドヤ顔で会話を進めていたので、一旦整理してみようと思う。

今回は【リーダーシップとマネジメントを定義する】をテーマに書いていく。

「リーダーシップ」と「マネジメント」は明確に違う。

まず、リーダーシップとはなんだろうか。

リーダーシップは役職に関係なく、PJ毎にも求められるスキルセットだと思う。

どんな案件にもリーダーシップを発揮することができれば、
PJは前に進むし、一緒に働くメンバーも気持ちよく仕事ができるはずだ。

言葉の意味としては、

リーダー(leader)とは「導く人」
リーダーシップとは「導く人の行動指針」

自分が考えたリーダーシップの定義は4つある。

<リーダーシップ4つの定義>
①わかりやすい&使いやすいビジョンを掲げること
②メンバー全員の意義をつくること
③チームの推進力が高まる人員配置を行うこと
④縦横に信頼関係を構築し、心理的安全性を作ること

①わかりやすい&使いやすいビジョン(目的)を掲げること

ビジョンを掲げることがリーダーに求められる。
役割としてはチームが向かう場所(目的地)を決めること。
大事なのは「わかりやすい」「覚えやすい」「イメージしやすい」「使いやすい」ビジョンを掲げること。

②メンバー全員の意義をつくること

ビジョンを掲げたら、関わるメンバーに意義を授ける。
関わるPJメンバーが「なぜ、その目的地に向かうのか」「なぜ、チームにいるのか」
を個々の事情に合わせてつくっていく。

人間は意義深い生き物なので、意義あるものにこそバリューを発揮しやすい。

③チームの推進力が高まる人員配置を行うこと

関わる人それぞれに得意不得意があり、それを見極める力も求められる。
プロジェクトのタスクを分解整理し、得意のベクトルが最大化されるような人員配置を行い、
チームの推進力の最大化に努める。

④縦横に信頼関係を構築し、心理的安全性を作ること

発言しやすい環境を作ることもリーダーシップの一つ。
リーダー⇔メンバー、メンバー⇔メンバーの間で信頼関係を設計&デザインしていく。

信頼関係の構築により、個々の得意領域のパフォーマンスを最大化させる。

・・・・

次に「マネジメントの定義」とは何だろうか?

manegementの動詞は、
manageで「管理する」という意味

リーダーシップは「目的地を決め、関わる人を鼓舞するもの」であり、
マネジメントは「目的地に向かうためのアクションであり、運用していくもの」と言葉にすると分かりやすい。

GoogleMAPに例えると、
リーダーシップは「ワクワクする目的地にピンを指すイメージ」
マネジメントは「Googleが出してくれた目的地までの経路を進む(ときは変更しながら)イメージ」

だと思う。

マネジメントの定義も4つあると考える。

<マネジメント4つの定義>
①行動を管理するのではなく、成果進捗を管理すること
②相手の課題に合わせティーチングとコーチングを駆使して解決に導くこと
③見える化をし、チームが何をすべきかクリアにすること
④フィードバックを行い、個人の成長と向き合うこと

①行動を管理するのではなく、成果進捗を管理する

新任マネージャーにありがちなのは、相手の行動をタスクレベルで把握&管理しようとするもの。

「本当に仕事しているのか」
「きちんとタスクをこなしているか」

などを気にしながら、相手に報告をさせてしまう。。

相手がジュニアメンバーの場合は「抜け漏れチェック」や「工数確認」
のための行動管理は適切な対応になるが、行動管理はマネジメントではない。

行動だけを見ていると、組織や事業全体を見ることはできない。
個々人の成果の積み上げが、チームの成果であり事業の成果になる。
個々に「成果」を定義し、その成果の進捗度合いを管理するのがマネジメントと言える。

②相手の課題に合わせてティーチングとコーチングを駆使して解決に導く

個々人が成果を上げるために日々仕事に向き合っていると、多くの課題にぶつかる。

マネジメントの仕事の半分は、前に進んでいない人の背中を押してあげる仕事である。

まずは、個々人と対話をして、状況理解と課題のコアになっている部分を知る。

課題のコアは、
知識やスキル不足なのか、本人の意欲の問題なのか、それとももっと別の要因なのか。

そのコアに合わせて、ティーチング(知識不足やスキル不足を補うアクション)か、
コーチング(内省を促し、解決策を導くアクション)を駆使し、共に解決していくのもマネジメントの仕事だ。

③見える化をし、チームが何をすべきかクリアにする

優秀なマネージャーは定量化や見える化が上手だったりする。

定量で示すことのメリットは客観性が上がるということ。
そして、説明のコストを下げること。

定量的に見える化されると、チームの認識がブレない。

数字の1は、正解共通で誰が見ても1だし、
10%も誰が見ても10%だ。

「目標まであともう少し!頑張っていこう!」と言われるより、
「目標まであと◯%、各人アクションプランを3つづつ考えていこう!」と言われたほうが、
その後のチーム全体が何をすべきかクリアになる。

抽象的なものを抽象的なままで終わらせず、
定量化して解像度をあげてチームに伝えるのもマネジメントの仕事である。

④フィードバックを行い、個人の可能性を信じる

マネジメントに求められることとして、
「目的」や「目標」がブレないようにしながら、適切にフィードバックを行うことが重要。

フィードバックはありのまま事実を伝えること。
遠慮や忖度ナシに改善ポイントをありのまま伝えて、その課題を共有し合う、分かち合う。

そして、最終的には「個人の可能性」を信じることで、当人の成長を促す仕事である。

・・・・

なかなかの文章量になったけど、なんとなく「リーダーシップとマネジメント」が定義できてきたように思える。

これからリーダーやマネージャーを目指す人は、是非自分の言動が上記の要素を含んでいるか照らし合わせてみると良いと思うので、考えてみてください。

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