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門出

年の始めのおハガキに

閉店のお知らせの文字

私が学生の頃から

ランチのお世話をしてもらっていた

町の大好きな喫茶店が

とうとう他の方に店舗を譲る…

という内容だった

あまりにも唐突で

確かにママの体調が

思わしくなかったのも知っていたので

仕方ないかな…とは思いつつ

予想してなかったので

衝撃だった


そして今日

体調もいくぶん戻ったので

会いに行った

お礼とお疲れさまと色んな想いと

そして

片手にブリザーブドフラワー


お店に行くと

常連さん達が

溢れかえっていて

口々に寂しいと言っていらっしゃる

そんな中

私の顔を見つけるなり

手を引っ張って中にママが入れてくれて

待ちに待ってたと言わんばかりに

マスターが私の名前を呼ぶ

他のお客様もいらっしゃるから

あまり長居するつもりはなかったけど

やっぱり離れがたい

これからの事を少しだけ聞いて

そして私からの感謝を手渡す

泣かないと決めて行ったのに

私の方が先に涙腺をゆるめてしまって

ママがもらい泣き(笑)

抱きあってお互いが

ありがと、ありがとの嵐

最後は元気でね…

だけどまたね

で終えた


住んでる所は同じ区内なのにね、不思議

寂しいです

お店とお店の名前が残っても

2人はいないんですからね…

でも

長年、町のお腹を満たしてくれたから

少しだけゆっくりしてほしい

またそれから楽しくて新しい毎日を

願います

機会があったら…

ウチのお店にも来てほしいな

2人が大好きと言ってくれた笑顔を

プレゼントします


とても励みになります🍀