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【作例写真30枚】X100VI レビュー 正統進化した高級コンデジの魅力
前モデルであるX100Vから4年の時を経て、待ちに待った新モデル「X100VI」が登場します。
コンパクトデジタルカメラであるX100シリーズは非常に人気で、前モデルのX100Vも中々手に入らず、中古価格は今でも高騰しています。
そんな渦中に登場する「X100VI」を富士フイルム様より2週間ほどお借りしたので、先行レビューをしていこうと思います。
FUJIFILM X100VI
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2月20日の「X Summit TOKYO 2024」で新たに発表されたコンパクトデジタルカメラの「X100VI」
2011年に発売が開始されたX100シリーズの6代目となるモデルで、前モデルのX100Vに搭載されたハイブリッドビューファインダーやデザインなどは維持しつつ、イメージセンサーと画像処理エンジンが一新されました。
カラーはシルバー、ブラックの2色で、3月下旬の発売が予定されています。
ちなみに読み方は「フジフイルム エックスヒャクシックス」です。
X100VIのスペック
具体的にどのような進化が行われたかスペックをチェックしていきましょう。
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カメラのスペック
カメラとしての基本的なスペックはこちら
価格:28万1,600円
サイズ:(幅)128.0mm×(高さ)74.8mm×(奥行き)55.3mm (レンズ込)
重量:521g(レンズ、バッテリー、SDカード込)
有効画素数:約4020万画素
センサー:X-Trans CMOS 5 HR
エンジン: X-Processor 5
連写速度:約20コマ/秒
ISO:125~12800
手ブレ補正:センサーシフト方式5軸補正 6.0段
液晶モニター:3インチ 162万ドット
ファインダー:0.5型約369万ドット
筐体のデザインやサイズ感は前モデルとほぼ同じ。
違いとしては奥行きが53.3mmから55.3mmと2mm増え、重量が478gから521gと43gの増量となりました。奥行きに関してはほとんど分かりませんが、重量は500gを越えたことでずっしり感を感じるように。
有効画素数約4,020万画素の「X-Trans CMOS 5 HR」センサーが搭載されました。これによりISO125が常用感度として使用可能となるほか、シャッタースピードも1/180,000秒まで選択できることが可能になりました。
画像処理エンジンにも同じくXシリーズ第5世代となる「X-Processor 5」が採用されました。
さらにX100シリーズでは初となる6.0段分の補正効果を有するボディ内5軸手ブレ補正機能が搭載されました。
ここまで踏まえるとわずか43gの増量でこれだけの機能が盛り込まれているのは素晴らしいと言えるのではないでしょうか。
レンズのスペック
次にカメラに固定されているレンズについて
焦点距離:23mm(35mm換算 35mm)
F値:F2
最短撮影距離:0.10m
レンズ構成:6群8枚(非球面2枚)
絞り羽根:9枚
内蔵NDフィルターの効果:4段
フィルター径:49mm
焦点距離23mm、開放F2、最短焦点距離0.10mとレンズに関しては全て既存踏襲。
X100VIの外観
次にX100VIの外観をチェックしていきましょう。
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外観は前モデルのX100Vとほとんど同じとなっています。
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OVFとEVFを切り替え可能な「アドバンスト・ハイブリッドビューファインダー」は引き続き採用されています。
今回新たにOVF内に小さくEVF表示できる「エレクトロニックレンジファインダー」機能を搭載されました。
OVFで被写体を捉えながらEVFで合焦部を拡大表示させる使い方が可能に。
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カメラ上面は「FUJIFILM X100V」→「FUJIFILM X100VI」へと表記が変更になったのみ
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背面モニタの上部に配置されているDRIVE/DELETEボタンの位置が若干右方向に移動。
背面右下にあるDISP/BACKボタンにBluetoothのアイコンが追記されました。
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背面モニターは引き続きチルト式フラット液晶モニター
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レンズもX100Vからほぼ変わらないため外観上の変更は特にありません。
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バッテリーも引き続きNP-W126Sを採用
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富士フイルム公式の製品ではありませんが、撮影の補助アイテムとしてソフトレリーズと使っています。
シャッターボタンが押しやすくなる以外に、振動も軽減されるため手ブレ防止にも繋がるのでおすすめです。X100VI以外にも同社他の様々なカメラで使えるので、お使いのカメラに合ったソフトレリーズを使ってみてください。
X100VIの作例とレビュー
それでは実際にX100VIを使用してみて感じたことを作例を交え紹介していきます。
正統進化により際立つ小型軽量
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これまでもX100シリーズは小型軽量コンデジの代表として名を馳せいました。しかし、私は小型軽量というワードに関して常々違和感を感じていました。
確かにコンパクトデジタルカメラの類ですから、小型軽量も関連語として紐づくのしょう。
実際に大きいカメラではないので、間違ってはいません。間違ってはいないですが、機能やスペックとのバランスを鑑みたときには満足する小型軽量レベルではないとも思っていました。
しかし、X100VIでは4020万画素と新開発された第五世代AFアルゴリズムを有する「X-Trans CMOS 5 HR」と最大6.0段のボディ内手ブレ補正が搭載されました。
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私が満足する機能が追加されたことで、小型軽量の価値が格段に上がりました。この小型軽量デザインのままに、X-H2やX-T5と同等の写りが可能となり、もう日常を切り取るカメラの域を大きく超えたように思います。
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X-Trans CMOS 5 HRとX-Processor 5との組わせによって、第四世代に比べ描写のキレが格段に上がりました。
画素が多くなり、解像感が向上したことでキレが増したと思いがちですが、画素以外にも色乗りの良さも相まりキレの向上に繋がっています。
他にもシャドウ部が粘り強くなり、所謂ダイナミックレンジが広くなりました。
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あまり注目はされていませんが、「X-Trans CMOS 5 HR」によってISO125が常用感度として使用できるようになりました。従来よりも多くの光を取り込むことが可能になり、撮影の自由度が少し上がりました。
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高画素化に伴い、位相差画素数が増加。
これにより合焦性能が向上し、AF-Sでは正確なピント合わせが可能に、AF-Cでは改善されたアルゴリズムにり安定したピント合わせを実現しています。
実際に使ってみてもX100Vより速度も精度も格段に向上したと感じさせてくれます。
さらに増した自由度
35mm判換算50mm/70mmの2つの焦点距離を、画像を拡大することで撮影できるデジタルテレコン機能
前モデルでも機能自体は使えましたが、画素数的に50mmはまだしも、70mmは実用性があるとは言えませんでした。
しかし、4020万画素から2倍までクロップしても十分に画素が残ります。
単焦点のコンデジと思いきや一台で換算35mm、50mm、70mmという3点の距離を賄うことができるようになりました。
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23mm(換算35mm)にどこまで向き合えるか
デジタルテレコンが使えるようになったものの、23mm(換算35mm)を攻略できなくてはX100シリーズを使いこなすことはできません。
何か一つのオブジェクトを切り取るのではなく、状況や空気感が伝わるような切り取り方が必要となってきます。
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一点には注目せず、視覚的にあえて一歩引くことでなんとなく視野に入っていた光景を写し込むことができます。説明的すぎず、記録的すぎない撮り方を覚えると23mm(換算35mm)という距離感が一気に楽しくなります。
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F2と最短撮影距離0.10mm
前モデルからレンズの進化は特にありませんでしたが、カメラの大幅なスペックアップによりレンズ性能も一段階引き上げられたかのように思います。
極限まで寄り、マクロレンズのような使い方をすれば、より精細な質感を表現することができます。
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F2という明るさも継続なので、広くなったダイナミックレンジとともに暗所での撮影がより頼もしくなりました。
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当然、このレンズは4020万の高画素をレンズ中心から周辺まできっちりと解像してくれます。
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REALA ACEの搭載
さて富士ユーザーの多くが好むフィルムシミュレーションが20周年を迎えました。記念すべき20周年において、X100VIでは20種類のフィルムシミュレーションが搭載されました。
そんな20本目となるのが「REALA ACE」です。
目で見たままに近い忠実な色再現と立体的なメリハリのある階調表現が特徴で、様々なシーンに対応するフィルムシミュレーションです。豊かな粒状性を備えており、紫や黄緑のような中間色を自然な色合いで表現することができます。
REALA ACEはGFX100IIにのみ搭載されていましたが、なんとX100VIにも搭載されました。
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ちなみに「X Summit TOKYO 2024」では2024年夏にX-H2、X-H2S、X-T5、X-S20にもREALA ACEが実装されるという予告がありました。
あまり期待していなかったのでX-T5ユーザーの私にとっては少し嬉しい知らせとなりました。
FUJIFILMの色や質感、従来のフィルムシミュレーションついては以下の書籍にて言語化されています。作例も多く掲載されていて、写真集としてでも楽しめる本となっています。おすすめです。
バッテリーは心もとない
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バッテリーは従来通り、薄型のバッテリーであるNP-W126Sを採用
ノーマルモード時・EVFの撮影においては静止画撮影可能枚数が多少減っています。
X100V:約350枚
X100VI:約310枚
X-Processor 5では低電力化を図っていますが、それでも高画素化と最大6.0段のボディ内手ブレ補正ですから、消費電力は増しているようです。
OVFで撮り続ければ静止画撮影可能枚数はさほど変わらないようですが、予備のバッテリーを持ち歩いていない不安は継続ということになります。
X100VIを購入する際は予備のバッテリーも一緒に購入しておくと安心でしょう。
UHS-IIは非対応
X-S20ではUHS-IIのSDカードに対応されただけに期待していたのですが、残念ながらUHS-IIには非対応です。
高画素化によってデータ量も増したことで、UHS-IIでないと厳しい場面が多々あるだけに個人的には一番な残念なポイントかもしれません。
X100VIには少しでも高速通信が可能なUHS-IのSDカードを採用することをおすすめします。
防塵・防滴対応だが...フィルター周りは不便
X100VIは従来と同様に防塵・防滴対応と言われています。
しかし、そのためには別売りのアダプターリングの「AR-X100」とプロテクトフィルターの「PRF-49」を組み合わせて使用しなければなりません。
防塵・防滴が全くないよりは拡張したとしても対応できるのは嬉しいところですが、そのためだけに別途二つのアイテムを揃えなくてはなりません。
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ちなみにアダプターリングの「AR-X100」使わなければ、他のフィルターも使うことができません。NDフィルターはカメラに内蔵されていますが、保護フィルターやソフトフィルターを装着したい方は別途アダプターリングを購入する必要があります。
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他の作例
それでは他にX100VIで撮った写真を載せておきますので、参考程度にご覧ください。
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![](https://assets.st-note.com/img/1709449137707-oFMR9cgRfO.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1709449140716-84AUlHtilN.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1709449143845-nVQXemZb0z.jpg?width=1200)
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