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はじめに(このnoteについて)

はじめに

 ダイバーシティサッカーdiversity soccer)。
 皆さんはこの言葉をご存知だろうか?
 昨今の現代社会で叫ばれ謳われるようになり、多くのシーンで見聞きすることが増えたであろう多様性diversity)という言葉。
 その言葉と、サッカーが掛け合わさって出来上がった造語が、読んで字の如く、「ダイバーシティサッカー」である。この言葉が成す意味とは何か?

 実は、その遠因に「ホームレスサッカー・野武士ジャパン」の存在が大きく関わっている。

 『ホームレスサッカーってなに?』
 『なぜ、ホームレスのおっちゃんたちがサッカーするの?』
 そう思われても仕方がないぐらい、不思議な思いを持たれる方が大多数であろう。

ホームレスサッカーとは

 「ホームレスサッカー・野武士ジャパン」とは、ホームレス状態の方や経済的に困窮した人に対して、イギリス発祥のストリートペーパー紙「THE BIG ISSUE(ビッグイシュー)」の路上販売を通じて自立を応援する社会的企業である「有限会社ビッグイシュー日本」から派生した「認定NPO法人ビッグイシュー基金」に於いて、当事者間の余暇活動・文体活動として2008年に産声を上げたサッカークラブチームであり、その愛称に「野武士ジャパン」と名付けられた。

 そしてこのホームレスサッカーには、世界大会が存在する。その名も、「ホームレス・ワールドカップHomeless World Cup)」である。世界中から多くの国同士が参加し合うこの大会は、2003年から毎年開催されており、日本代表は過去3大会(2004年イェーテボリ大会、2009年ミラノ大会、2011年パリ大会)に出場。大会を通じて自立へのステップアップとなっていった。
 実はパリ大会以降、日本代表はこの世界大会への出場が遠退いている。出場していない背景については追々語っていきたいが、この間、野武士ジャパンは日本国内での活動を中心に、新たな道を掲げることとなった。それが、この「ダイバーシティサッカー」なのである。

ダイバーシティサッカーとは

 「ダイバーシティサッカー」とは、「すべての人を包み込む社会」を実現するために、サッカーをはじめとしたスポーツや身体・芸術活動を核にした居場所づくりの総称のことである。
 2017年7月にダイバーシティサッカー協会が設立され、その理念と哲学を以て、野武士ジャパンを中心に多様な社会的困難を抱える当事者と支援者が作るチームのネットワークによって、「居心地のいい」サッカーやスポーツの実践を広げるために活動を続けている。これらの詳しい中身についても追々語っていく。

このnoteについて

 このnoteは、そんなホームレスサッカー・野武士ジャパンと奇妙なきっかけで出会い、ダイバーシティサッカーへ導かれていくことになった私の回想録も込めて執筆してみようと思い立った。これまで私が関わってきた出来事や、これからのこと、サッカーに対する想いや人生観について語っていきたい。事実関係を整理しながら述べつつも、どこまでも私個人の私見が含まれることもどうかご容赦願いたい。

- A ball can change the world. - 
1つのボールが世界を変える
そこにはDramaがあり、Sceneがあり、伝えなければならないMemeの継承がある。

ミーム(meme)とは、脳内に保存され、他の脳へ複製可能な情報である。例えば習慣や技能、物語といった社会的、文化的な情報である。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9F%E3%83%BC%E3%83%A0

≪引用元一覧≫

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